「んっ,ふぅ……ん……」
満員電車の中,比良坂紗夜は必死に声を殺していた。
その後ろには緋雄龍麻が紗夜を抱きしめるように立っている。
「だ,ダメです…」
周りの人間に聞こえないように小声で訴える紗夜。だが,
「ふぅん,そんな事言うんだ」
龍麻はニヤリと微笑を浮かべると,紗夜の体をいらやしく撫で回していた手を止めた。
「あっ……」
紗夜は自分の声に軽い抗議の色が混ざっていたことに気付き,顔を更に赤らめる。
龍麻は満足そうな顔をすると,再び手の動きを再開した。
「んあっ…そんな…いやぁ……」
紗夜の悩ましげな声に龍麻は気を良くすると,紗夜のスカートの中に手を伸ばす。
「あっ…ん…」
龍麻の指がショーツの上からその割れ目をなぞるたびにビクッと体を震わせる。
何度も何度もなぞっていくうちに,紗夜の吐息は甘いものへと変化していった。
「気持ち良い?」
紗夜の耳元でそっと囁くと,紗夜は突然龍麻の方を向いて抱き着いてきた。
「龍麻さん……」
龍麻の胸元に顔をうずめながら紗夜は甘えた声で先ほどから自分を弄び続けている
愛しい男の名を呼んだ。
電車から降りた後,トロトロにとかされた紗夜が龍麻の誘いを断るはずもなく,
2人はホテルへと姿を消したのだった。
(これでまた1人堕としたわけか……)
ベッドの上で淫らに喘ぐ紗夜を後ろから犯しながら心の中で呟く。
4月にこの街に転校して以来,東京を護るという名目で仲間を集めつつ,その裏では
仲間にした女を性奴に堕としめてきた。
まず最初に手をつけたのがクラスメイトで生徒会長でもある美里葵。
放課後の旧校舎で泣き叫ぶ美里を無理矢理犯したときは,これからの生活にゾクゾクしたものだ。
今ではすっかり調教済みで,今の時間だと剣道部で白濁液まみれになっているだろう。
次に堕としたのは桜井小蒔。美里を利用したのでこれは簡単だった。
ボーイッシュな外見と裏腹に,いざ犯してみるとなかなか好き物で,その後凶津や佐久間に
攫われた時,助けに行ってみると嬉しそうな顔で犯されていたりしてて,ちょっと笑った。
醍醐も可愛そうに。
その後は…そうそう,アン子だったな。
転校生への取材とかで俺を新聞部に呼ぶんだから,飛んで火にいるなんとやら。
アン子のヌード写真と性体験レポートを裏新聞として売らせたら結構売れた。ラッキー。
藤咲のガバガバ女はソープに売ったし,織部の双子巫女は一緒に犯してやったら何故か
懐いちまった。2人そろってマゾかい。おめでてーな。
あとは金髪雌犬候補のマリィや,正義の味方の特訓だって嘘ついたら本気で信じちまって
紅井や黒崎と3Pに夢中な桃香。
尻に敷いてるフリして実はすでに霧島の奴隷だった舞園さやかもいた。霧島の奴はなかなか
素質があるな。うん。
んで,出会ったときから御門と村雨のオモチャ状態だった芙蓉に,今俺が抱いている紗夜,と。
なんだ,以外と俺専用の雌犬って少ないんだな。ま,粒揃いだからいいけど。
それにしてもこの前はまいった。
美里のバイブのコントローラいじるのに夢中で赤髪のおっさんに斬られちまったからなぁ。
あれは不覚だった。すぐに治ったけど。
まあ,いい。この戦いもいよいよ大詰めだ。
「ひぃっ,ああっ,龍麻ぁ!」
俺の夢,一大ハーレムを作る為にはあんなおっさんの1人や2人,屁でもねぇ。
俺は紗夜の中に勢い良く射精しながら決意を新たにしたのだった。