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「しかしこれをどーしたもんか……」
 葉佩九龍は自室でソレを眺めながら考えあぐねていた。
 九龍の視線の先には、テーブルの上に無造作に置かれた媚薬があった。

 調合をしてみたものの、さて使い道が無い。
 仲間の女性に使うか? それは言語道断だ。俺は惚れた女は地力で落とす。薬に頼るなんてアンフェアもいい所だ。
 では、どこかの金持ちの下衆な人間にでも売るか? それも話しにならない。
 自分が知らない所で、自分の所為で、人生が滅茶苦茶になる人間なんていていてはならない。

「素直にやっちーに使うかなー。いやいや、大事な琥珀の髪留めをオレンジスコーン如きで持ってった雛先生か?
それともフェチに走ってメガネっ子の七瀬? 懲らしめる意味で白衣にチャイナというけしからんエロテロリストのルイ先生?」
 などということはこの葉佩九龍は微塵にも考えない男だった。
「双樹のあの超ド級の乳も捨てがたい……。しかし乳ならばバタフライと言う手も……。
お尻が豊満な奈々子もいいなぁー。ダウナー系の白岐を乱れまくらせるのも楽しそうだなー。
マニアックにゴスロリも良いかも知れん……新たな発見があるかも。あー、双子という手もあるか?」
 そんなこんなで登校時間が差し迫ってきた。
「まっ、学校で決めればいいか」
 九龍は媚薬の入った小瓶を鞄の中に突っ込むと学校へと向かった。


媚薬を誰に使いますか?
1 超正統派で体操服やっちー。
2 オレスコの恨みはらさでおくべきか!雛センセ
3 秘められた君の素顔を見せなさい。白岐
4 プリクラと照れ顔が不細工?それが何?ルイ先生
5 メガネを外してなんとする!!七瀬
6 そこのけそこのけゴスロリ通る。リカ
7 もはやマダム(人妻)はエロワードだ!バタフライ
8 時代はいつも巨乳に微笑む。双樹
9 サンタコスの尻肉に撃墜された奴ぁ手ぇ上げ!奈々子
10 双恋マンセー!え、実体が無いだろ?すっこんでろ!!!ロリ双子











「と、ピキーンと来たね。額にこう、ピキーンと」
 ふと、天からの啓示のように九龍の頭の中に一人の少女の顔が浮かんだ。
 濡れたような、しっとりとした黒髪を脚まで伸ばした少女。
 独りを好み、どこか寂しげで、悲しそうな瞳をした少女。
 雰囲気からどこか儚げで、抱きしめたら折れてしまうんじゃないかと心配してしまいそうになるが、そんな印象からはかけ離れた覚悟と意志の強さを秘めた少女。
 その少女を知る男は必ずこう夢想するだろう。
 孤独な彼女を思い切り抱きしめ、「お前には俺がいる」と囁き、唯一自分だけが頼られ、そして愛される。
 彼女を見てるとそんな妄想がふつふつと湧き上がり、願わくば彼女の笑顔を独占したくなるだろう。もちろん九龍とて例外では無い。
 その少女の名は白岐幽花。
「決めた。まず白岐に使おう」
 九龍はこらえ切れない笑みを顔に表しながら歩みを速める。
 遅刻をして雛先生と八千穂の説教を聴く羽目になるのは御免だ。だがそれ以上に、これから白岐にすることを考えるとウキウキとして足取りは速くなった。

 そして昼休みになった。
 九龍は親友の皆守のカレーのお誘いも、お気に入りの八千穂のお誘いも断り、白岐を昼食に誘った。
「白岐、誰とも約束が無いなら俺と一緒に食べないか? 新しいサラダを考えたんだが、ぜひ君の意見をいただきたいんだ」
 席の前に立ち、座っている自分を見下ろす九龍を白岐は見上げた。
 その九龍の手には、サラダを盛った皿が乗っている。4時限目を抜けて作ったものだった。
 いつものように何を考えてる判らない瞳だ。彼女との付き合いが浅い者はそう見るだろう。
 だが、九龍には判る。彼女の瞳は「興味がある。食べてみたい」という意思が感じられた。
 以前昼食を忘れた白岐に九龍はサラダを作ってやった事があった。
 その時から九龍お手製のサラダが気に入ったようで、九龍は白岐を伴って墓地に行く時はサラダを必ず作ってやるようになった。
 白岐のような物静かな少女が自分が作ったものを平らげる姿はなかなか快感だった。


「わたしでいいのなら」
「君じゃなくちゃ駄目なんだよ。……まずは、ね」
 満面の笑みを浮かべ、白岐の手をとって立ち上がらせた。目指すは人気の無い場所。
 そこで白岐は自分の媚薬入り特製サラダをいただき、九龍は彼女をいただくのだ。
 場所は屋上に決めていた。この時期、屋上で昼食を取ろうとする生徒は少なかった。
(しめた)
 九龍と白岐が屋上へと上がった時、二人以外には誰もいなかった。九龍にとってはこれ以上好都合なことは無い。
 白岐に気づかれないようそっとドアノブに細工をし、向こう側からは開けられないようにした。これからの時間を誰かに阻まれるというのは面白く無い。
 九龍は古ぼけたベンチに白岐を座らせるとサラダのラップ外した。

 ゆっくりとだが、確実に白岐の器から媚薬ドレッシングをまぶした野菜が減っていっている。
 彼女の表情は相変わらずちっとも変化せず、美味いという賞賛の声もあげない。
 しかし、プラスチックのフォークをレタスやキュウリに刺しては黙々と小さな口に運んでいる。つまり白岐はこの媚薬サラダを気に入ってくれたのだろう。
(しかし……)
 九龍はまだ充分に暖かいお茶を一口あおると、じっと白岐を注視した。特に変化無し。
 むくむくと九龍の中で媚薬に対する疑念が育ち始めていた。九龍のイメージでは媚薬はすぐにでも効いて、白岐が衣服を脱いで自分にしなだれかかる。
 くらいのことを想像していたのだがまったくその兆候は無い。
(ん〜、調合ミスったかぁ?)
「なに?」
 白岐が覗き込むようにして九龍を見上げる。
(っっ!!)
 一瞬、驚きで顔が仰け反ってしまった。
 白岐の顔が間近にあった。かつて白岐がこれほどまでに顔を近づけたことがあっただろうか?
 しかもその表情たるや、どこにでもいる女子高生のように柔らかい笑みを浮かべている。
「どうしたの?」
 彼女が首をかしげる。
「い、やね。どうかな、そのサラダ。口にあったか? ドレッシングが決めてなんだけどどどどっど」とドギマギしながら九龍。
「美味しかったわ、とても。ありがとう九龍さん」

 控えめだが、彼女にとっては満面の笑みで言う。彼女の笑顔を間近で見ていると、
アルコールも口にしていないのに何故か頭がくらくらし、自分が宙に浮いているように感じられた。
(いかん! これじゃ、俺が媚薬を盛られたみたいじゃないか!)
 白岐には明らかに媚薬が効き始めていた。彼女が自分を憎からず思っていることはなんとなく肌で感じていた。
 だが、彼女は自分から顔を近づけたり、普通の女の子のように顔を崩して笑ったりはしなかった。
(しかし、媚薬といってもどこまで効いているんだ? このまま白岐を押し倒して良い程度に効いているのか?
 それともキスまでだったり? そもそもここまでが限界だったらどうする?)
 媚薬が効いているのが判ったら次はそんな疑問が湧いてきた。彼女を力ずくでモノにするのは楽にだろう。
 だがそうなれば、この葉佩九龍は手痛いしっぺ返しをくらうのは必定だ。
(ま、手探り進むのは俺の専売特許だしな)
 九龍は一人頷くと、白岐を引き寄せた。彼女の細身の身体がすっぽりと九龍の逞しい身体に包まれる。
「幽花は良い匂いなんだな」
 敢えて名前で呼び、鼻先を彼女の髪に埋める。花の香が九龍の鼻腔をくすぐった。

「花の匂いよ。わたしは、よく温室にいるから……」
 白岐の身体は柔らかかった。緊張で硬くなったり、身を捩ったり、両手で胸を押してくることもなく、ただリラックスして九龍に身体を預けていた。
(いいよっしゃぁぁぁぁーー! まず第1段階突破ぁぁっぁーー!)
 白岐を抱いている腕で小さくガッツポーズをする。
「幽花」
 呼びかけると、気持ち良さそうに胸に顔を埋めていた白岐が顔を上げる。
 顔はほんの数cm先にあり、お互いの息が届くくらいだ。
 ふぅ、と白岐の吐息が九龍の唇に触れた。その感触はとてつもなくイヤらしく感じられ、ぐつぐつと脳みそが茹だっていくような気がした。
 視線がぐらぐらして焦点が定まらない。と感じた時には、白岐の唇に自身の唇を重ねていた。
「……」
「……」
 作法としてはここで眼を閉じるべきなのだろうが、白岐は眼を開けたまま九龍をじっと眺めている。
 九龍も白岐の瞳に吸い寄せられるように眼を閉じられなかった。
 彼女の唇の柔らかさと、顔に掛かる息に九龍の情欲は激しく加速していった。
 白岐の唇の間を舌でなぞると、容易く彼女の唇は開門し九龍の舌を受け入れた。
「ンっ」


で、どーする?

1 ラブラブ系 エ ロ マ ン ガ のように愛します。
2 鬼畜に陵辱系 エ ロ マ ン ガ のように虐めます。
3 キングクリムゾンにて時間を飛ばす。調教済み幽花たんを使って次の獲物をゲッチュ!