「あ…、あん……、ん・・・んん・・・・、あっ…」
駄目、と思いながらも、肉棒を味わうように亜柚子は腰をうねらせた。
愛しい男性、しかし教え子でもあるその男の肉棒に貫かれていると、、
背徳と愛欲に腰をつかまれているようで、たまらなく自らの奥まで、
その肉棒を迎え入れて、突き上げて欲しくなるのだった。
「だ・・・め・・・こ・・・ん…な・・・・、ああっ……」
いけないと思っても、男は力強い手で亜柚子の腰をがっしりと掴んだまま、
下から肉棒で、規則的に突きあげることをやめなかったし、
亜柚子もまた、男の腰使いに合わせて腰を前後させ、
その小さな口からもれる、耐えるような甘い吐息は途絶えることがなかった。
やがて男は、両手を亜柚子の腰からその形の良いお椀型の乳房に手を伸ばし、
いたわるように手のひらでやさしく包み込んだ。
同時に、亜柚子の奥まで肉棒を差しこんだまま、今度はゆっくりと、
亜柚子の中をかきまわすような、円を描くような腰使いに変えていく。
「ああっ、、あっ・・・、あっ・・・、あっ・・・・、、ああ、、、」
亜柚子はカタチを変えて襲ってきた快感に身をよじらせ、しかし、
やはり男の腰使いに合わせておずおずと自らも腰を動かした。
グチュ・・・、、ジュプ・・・、、チュプ・・・・、グチュ、・・・グチュチュ・・・
もはや男の肉棒が貫いている亜柚子の蜜壷からは、とどめようもないほどに愛液が溢れ出し、
肉棒が怪しく蜜壷をこねくりまわすたびに、隠微な音を奏でていた。
「あああっ・・・・!」
亜柚子が思わずおとがいを反らしてのけぞる。
男が不意に、また肉棒を亜柚子の奥まで打ちつけたのだった。
男は背面座位の体位で、両手を亜柚子の乳房をまさぐりながらぎゅっと抱き寄せ、
肉棒を何度も亜柚子の中で出入りさせる。
奥に肉棒の先が当たるたび、亜柚子はとろけるような感触に何度もおとがいを反らした。
亜柚子の首筋を、男の唇が這う。
チュッ……
唇の愛撫は、亜柚子にさらなる快感を与えた。
思わず、腰がひくつく。
男はそのまま亜柚子の首筋を、何度も何度もなぞるように這わせた。
腰の律動を止め、耳元で愛の言葉をささやいて、亜柚子の耳たぶをやさしく甘噛みする。
その両手は律動を止めた肉棒の代わりといわんばかりに乳房をもみあげ、指先は乳首をそっと転がす。
「……っ、ああっ・・・、あ、…あっ、そ…んな……」
快感が、蜜壷から胸に、首筋に、耳たぶにと、熱い楔を次々と打たれるように亜柚子の身体を貫く。
愛する男からの愛撫。
それは、加速度的に閉塞していった亜柚子の学園生活の中で、久方ぶりに味わうぬくもりだった。
男が転校してきた日、教え子である彼とこのような男女の関係になるなるど完全に想像外であった。
気を遣うべき転校生はやがて大事な教え子の一人となり、やがて安心できる異性となり、
そして胸を苦しませる男になった。
「んんんっ、、、ああっ・・・、、、あん…、、……わたし…わた…し……」
男の愛撫に身をゆだねながら、蜜壷の疼きがさらに熱を帯びてくる。
男の膝の上で、おずおずと、ためらいがちに腰を動かし始める。
もっと……もっとあなたを、身体で感じたい……
男にうながされると、亜柚子はそっと腰を浮かせた。
チュプッ…
男の肉棒が、亜柚子の蜜壷から抜ける。
花弁からは後から後からおつゆが溢れ出て、ゆるやかに糸を引いたそれは、
まだ男の肉棒と亜柚子の性器とを結び付けていた。
男は亜柚子を自分の方に向けさせると、包み込むように胸に抱きしめ、
そのまま彼女をマットの上に押し倒す。
「ああ……っ」
学校の用具室。深夜の情交。
体育マットの周囲には、時間をかけて、男の手で優しく脱がされていった亜柚子の衣類が散らばっている。
押し倒された亜柚子の目には、自らが着けていたはずの、薄い朱色のブラが映った。
私の下着……
本当に、彼と、今、セックスをしているのだ……
「生徒会」が全権を握る、このゆがんだ自治体系を持つ全寮制の高校に赴任してきた
新任教師の亜柚子のクラスに、ほぼ時を同じくして転校してきた男。
初めて見た時から、どこか大人びていると思った。顔立ちではなく、雰囲気でそう感じさせた。
「上虚下実」――。
上半身は力が抜けたリラックス状態でありながら、下半身は何ごとにも動じない腹の据わった状態を
指す言葉。
国語教師である亜柚子は、「彼」を見てそんな古びた言葉を無意識に思い浮かべていた。
そういえば、彼とどことなく行動を共にするようになったクラスの無気力問題児・皆守甲太郎。
彼にも最近、意外だが同じような雰囲気が見て取れることがあった。授業・行事はもちろん、
登校すら面倒くさがる皆守は、何かにつけ亜柚子のお説教対象だったが、最近は朝からちゃんと
授業に出る確率が増していた。自分のお説教のせいなのか、「彼」の影響なのか、はたまた
その二人と仲良しの女子生徒、八千穂明日香のおかげなのか。
そして、「彼」との接点が深まったのは、あの夜の礼拝堂での出来事―――。
「あっ!あぁ…ッ…!ん…はぁ…はっ…」
亜柚子がまたのけぞり、あえぐ。
男は彼女の右足を自らの肩に抱え上げるようにして、その白い大腿部に口付けをした。
愛液で濡れたところもいとおしそうに、唇を這わせ、舌先で優しくなめあげていく。
男の顔が亜柚子のふとももの内側と股間の付け根あたりを何度も往復し、
同時に左手の手のひらで、乳房をやわらかく、円を描くようにもみあげる。
男の愛撫を妨げないように耐えていた亜柚子の腰は、しびれるようにビクビクとうごめいた。
「ア…、アア……、ん…やぁ…ッ…、は…ぅ…っ…」
男は、亜柚子の足をそっと下ろすと、今度は彼女の両膝を立たせ、その膝に手をかけた。
そのまま脚を、ゆっくりと開かせていく。
「ハァ……、ハァ……、や…、だ…め………は、ずかしぃ…」
亜柚子の秘所は、ぐちょぐちょに濡れていた。
用具室の電灯の下で、濡れそぼった花弁はヌラヌラと光沢を放ち、
まるでそれ自体が生き物のように、ヒクヒクとうごめいている。
用具室で落ち合って、しばらくはとりとめのない会話をしていた。
時間あたりの意味の含有率の低い会話。生産性など必要のない会話――。
そんな、いわゆる恋人としての会話が、どれだけ亜柚子の心を解きほぐしてくれただろう。
経過する時間と共に、二人は身体を寄せ合っていき、やがて亜柚子は学生服の男の胸に顔を預けた。
やがておしゃべりは止まり、男は亜柚子を座ったまま抱き抱えて、ただ彼女の髪を優しく撫でていた。
亜柚子の髪には、琥珀色の髪留めがあった。
いつしか唇を重ねて、服を着たまま髪を、唇を、首筋を、胸を、脚を、そして秘所を優しくまさぐられ続け、
愛撫と共に服を脱がされて………
若さの持つ勢いにまかせるかのように、交わっていた。
亜柚子も息を荒くして男に導かれるまま、彼の上にまたがっていたのだ。
そんなあわただしかった挿入前をやりなおすように、男は亜柚子の脚を開かせたまま両膝を抱え、
両手を伸ばして、彼女の乳房を手のひらに収めた。
「ああああっ……!」
白い亜柚子の乳房を、男の手がもみしだいていく。円を描くように手のひらを躍らせたかと思うと、
指先で桜色の乳首を何度も転がし、また不意に手のひら全体でもみしだいていく。
亜柚子の乳房は男の手のひらに合わせて淫靡に形を変えて、乳首は痛いくらいに硬くなり、隆起していた。
時折男の手が、ピアノを弾くように、両手の指先だけで乳房をまさぐる。指と指の間に乳首をはさみ、
優しくこすられる。亜柚子はたまらない。
「ん…、ふ…ぁん…ぅ…っ……ンッ…!…や…ぁ…ッ…」
胸からもたらされる性感は、絶え間無い快感となって亜柚子の身体を包み、彼女はイヤイヤをするように
何度も首を振り、何度もおとがいを反らした。
このセックスが始まってから、その小さな唇からの甘い吐息が途切れたことはないほどに責められ、
男根を抜かれてからしばらくは我慢していた亜柚子の腰のうずきは、もはや限界に達しようとしていた。
「ンン…っ…!、、はぁっ…ン!…、ぁっぁ…・・・ンン・・・っン・・・ッ!」
亜柚子の腰が何度も、男の怒張した男根の前でぴくつく。
「…ぁッ!!…ンンッっ、ン…っ!あっ…、あっ…あああっ…!」
男はまだ、亜柚子の乳房を愛撫し続け、彼女の花弁の奥からあふれ出る愛液は、
男の脚や下の体育マットをグッショリと濡らしていた。