4章   宝玉の洞窟




 1
 
補足 : ラブコメ路線の予感

エルフ「って事で、さっそく行くかね!善は急げだ。」

大地「しかし、私達が出会ったあの村はここから、
    かなり離れているぞ?」

エルフ「ふっふっふ・・だいじょーぶなんだな、これが〜」

大地「・・・!!もしや移動の呪文を使えるのか!?」

エルフ「オレがぁ?んー・・・使えない事もないけどもっと
    手っ取り早い方法があるわけなんだよね。
    まぁ、 帰りはオレの魔法で帰ってくるとして」

大地「では、その方法とは?」

エルフ「ジャーン。風さ〜〜ん!よろしく頼みっます〜」

風 「え〜?私はついていっちゃだめなの?」

エルフ「じゃあ、ダレが送ってくれんだよ?」

風 「ひどいひどい!私も行きたい〜!」

エルフ「みやげ買ってくっからさ。 それにさ、お前も呪いに
    かからない保証はないんだし」

大地「その通りだ、風さん。私達について来ない方がいい」

風 「・・・・そんなの・・エルフだって一緒じゃん・・やだよ・・・
   ・・・一人で待つの・・」

エルフ「・・・・風・・」

風 「・・・」

エルフ「・・・・」

風 「・・・ん、わかったよ。留守番してる。」

エルフ「よっしゃ、いいコいいコ」

風 「子供扱いすんなよ〜」

大地「では、さっそく・・」

エルフ「えーっと方角はこっちでいいんだよな」

風 「・・・・・行くよ。準備はいい?」

エルフ「おう」

大地「ああ」

風 「・・・絶対、戻ってくるよね?」

エルフ「まぁな」

風 「ちゃんと返事してよ」

エルフ「まかしとけって。」

風 「・・・・じゃ・・風の精霊さん、力を貸して・・・」

ビュッ。

風 「・・・約束だよ・・・!」




後方頭上にて。


エルフ「いっまいち、コントロールわりぃよなぁ・・・」

大地「・・・本当にこれで行けるのか・・・?不安なのだが・・」

   
 2
 
休憩タイム

慣れない風魔法の「浮遊」では
最高時速が60kmと、乗用車よりも遅いので
結局洞窟にたどり着くまでに1週間掛かりました。


風は結局付いてくる事はありませんでした。
補足 : ムキッ。  
 3
 
補足 : 光の転移魔法は一瞬で目的の場所へ来れるので
      3日で洞窟を見つけて待ってました。
大地「着いたな」

エルフ「ここに・・・」

炎 「例の宝玉があるってわけか…」

エルフ「ああ、なんとなく覚えてるぜ…。
    ……って、おい!なんでてめえがここに居るんだよ!!」

光 「私の転移魔法でついてきたんですわ♪」

エルフ「ほぉ〜、そりゃすげえ……って違うっつうの!!    
    どうしてこの話を知ってるんだよ!?」

炎 「え?そりゃあ、あの時あの場所にいたし」

光 「炎様と追いかけっこをしながら聞いてましたわ。   
   前章の最後の絵を参照ですわ」

エルフ「………気付くかよ!!」

大地「その者達はお前の仲間か?」

エルフ「ああ、元ダチの炎と…」

炎 「…(…モトダチ?)」

光 「光といいます」

大地「…あんたは俺を見ても何も思わないのか?」

光 「私は炎様以外考えられませんわ♪」

炎 「…(…モトダチ=トモダチ?)」

エルフ「まさか、お前らもついてくる気か?」

炎 「ああ。面白そうだし、モトダチを放っとけないからな」

エルフ「……もう、好きにしてくれ…」
   
 4
 
補足 : 炎がなかなかいいキャラ出してます。
      笑点で言うならば木久蔵的立場。
大地「だいぶ来ないうちに・・記憶していた風景と変わって
    しまっているな」

エルフ「うーん・・まーな。あん時ゃ小さかったしな」

大地「こんなところに奇妙な出っ張りがあったか?
    何かのワナだと思うのだが・・」

エルフ「あったかもしんねぇ。踏んでも子供だったから軽くて
    作動しなかったんじゃねぇ?踏むなよ。」

炎 「・・暗いとこなのにホイホイ進んでいくなよ〜」

エルフ「怖いのか?」

炎 「怖いわけないよ!怖いといえば怖い!!」

大地「どっちなんだ」

光 「ダイジョウブですわ〜どんな怖いところでも。
    私が守ってさしあげますわ!」

エルフ「守られるな。守られるな。男として。」

大地「だいたい、好きな女性をこんな妖しい場所につれてく
   る男も情けないぞ」

炎 「好きな女性!?は??なな、なに言ってんの?」

大地「そこまで仲良いのなら、そうなのだろうが。
   お前はアホなのか?」

炎 「ななな、何だよ、このオカマ野朗。
   人がおんびんにしてたらズケズケと!
   あっつかましいやろうだな!」

大地「な!ダレがオカマだ!」

エルフ「まーまー本当のことだから、両者あんまり責める事ないよ」

炎 「なんなんだよ!幼馴染と元ダチとどっちの味方なんだよ!!」

エルフ「どっちでもいいだろ!そんな事!お前、バカか!
    オカマとアホを天秤にかけるやつがどこにいるんだ!」

光 「アホでも炎様、大好きですわ〜」

炎 「アホ言うな!!」

・・カチッ☆

エルフ「・・今のって・・」

大地「・・・・あ、ああ・・」

炎 「・・あ、あのー・・・ワナふんじゃったみたいです・・」

ゴロゴロゴロ・・・

一同「あほ〜〜〜〜!!!!!!!!!!」
   
 5
 
補足 : 絵の真ん中に居る棒人間が炎です。
作戦会議。


エルフ「ど、どうするよ!?あの鉄球らしき物は!?」

光 「炎様何とかして下さい〜!」

炎 「いや、物理的に無理なのは俺でもわかる・・・(汗」

大地「・・・三作戦。
    1:炎を身代わりにする
    2:炎を盾にする
    3:炎が頑張る(色々)」

炎 「全部同じだろっ!?」

光 「まあ、それは名案ですわ!炎様の頑張る様が見れます♪」

エルフ「鬼ですか、あんたら・・・」

大地「我が声に答えよ、大地の精霊よ・・・・」



転移。



炎以外。



炎「ああっ!?本当に見捨てやがった!」

エルフ「・・オカマって言われたの根にもってんのか?」
   
 6
 
補足 : 光、最強説浮上
      破岩だけど鉄すら砕く。
炎 「チョット待ってくれよ。今のはオレが悪い。 それはあやまる。  
  だけど、今は同じパーティだろう。 見捨てるなよ」

大地「炎でも出して溶かしたりできないのか」

炎 「できるけどよ・・できなかった時、どうする?」

エルフ「できるとかできないとかじゃなくてやれっての!」

炎 「だって〜・・・」

光 「とかもめてる間にもう、すぐそこですわ〜」

エルフ「わーどうするんだよー!クライマックス直前で     
   死にたくねぇよ!」

大地「それは私だって同じだ!炎、なんとかしろ!」

炎 「やって失敗したら皆も死ぬんだぞ!」

大地「根性でひきとめとけ!」

炎 「無理をゆうな〜!!」

光 「・・仕方ありませんわ。こんなところで炎様に死なれて
   結婚するまえに未亡人となるのはイヤですわ。」

炎 「光・・お前、何をする気なんだ・・」

光 「心配してくれてるんですの?幸せですわ〜。
   でも、ここは妻を信じるもンですのよ!」

炎「え?妻??」

エルフ「結婚すんのか・・お前ら」

大地「こんなときに何を・・」

光「ハァアアアァァァ・・・・・」

大地「光さんは何を・・・」

エルフ「ああ!下敷きになっちまうぞ・・!!」

炎「光・・!」


キラーン


光「光式!破・岩・殺・覇・撃!!」


ドッカーーーーン


光「・・・・ふぅ。これでダイジョウブですわ」

大地「・・炎。お前はいつか死ぬだろうな」

エルフ「ちゃんと結婚してやれよ。逃げたら命ねぇぞ」

炎「・・・・・」
   
 7
 
補足 :  魔物を倒した数、 エルフ:5 大地:8 炎:0 光:135
大地「はぁっ!!」

ドーン・・・

エルフ「…俺たち、もしかして…」

光 「魔物の住処に入ってしまったようですわね…。   
   たあっ!!」  

ドゴーン・・・

炎「そうだね…」

エルフ「『そうだね』じゃねーよ!!
    オマエのせいだろうが!アホ!!」

炎「え、俺のせい?」

大地「貴様が怪しい部屋だから入ろうといったんだろうが!!」

光「でも炎様大好きですわー!!」  

ドゴーン・・・  

ドゴーン・・・

エルフ「そういう事は魔物を倒してからにしようぜ!!   
    炎! オマエあとで罰ゲーム!!」

炎「ええ!? いいじゃん、ラストダンジョンっぽくなったし…」

大地「アホ! とりあえず貴様は後ろの敵を倒しておけ!」

炎「なんだよ、みんなでアホ、アホって…」

光「それでも炎様大好きですわー!!」  

ドゴーン・・・

ドゴーン・・・

ドゴーン・・・


 − 10分後 −


エルフ「……」

大地「……」

光 「あら? 敵がいつの間にか全滅してますわ。   
   今から倒そうと思ってましたのに…。   
   ハッ!? 炎様が全部倒したのですわね!   
   炎様、さすがですわ〜!!」

炎「……」

大地「炎…ガンバレよ」
 




そして、宝玉の部屋へ・・・


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