6章   決着 それから・・・




 1
 

エルフ「・・・フゥ」

宝玉「・・ふふふ、どうやら観念したようだな・・」

エルフ「・・お前もさぁ・・覚えておいた方がいいよ。」

宝玉「なに・・・」 エルフ「約束は守らなきゃいけないって事をな」

宝玉「・・アタマでもおかしくなったのか?」

エルフ「アタマおかしい奴は炎だな」

宝玉「・・口やかましくなったな。    
   もしかすると時間をひきのばしてるつもりなのか」

エルフ「・・残念。そうじゃないんだな。これが。」

宝玉「では、何のつもりだ」

エルフ「勝って帰れるから余裕なんだよ」


ブワッ・・


宝玉「・・・!!!    な・・なんだ、この力は・・・!!!    
   お前にはもう、そんな力は残ってないはず・・」

エルフ「恥ずかしいからよ、向こうの奴らには
   聞こえない声で言うけどな。」

ブゥウウ・・・・ン

宝玉「う、あ、ああ・・・    
   ・・こ、この私が恐れを抱いていると言うのか?」

エルフ「これって『奇跡』って言う奴みたいよ?  あ、それと」

宝玉「ちち、近寄るなァ!!」

エルフ「『愛の力』って言うの加えてな。     
  これ、死んだらちゃんと忘れといてくれよ。     
  あいつらに聞かれたら恥ずかしくて生きていけねぇしな。」

宝玉「・・・の、呪いは!! 呪いは解かなくてもいいのか!?」

エルフ「・・・あんたが死んだら、自然に解けるだろ。     
   お前がかけた呪いなんだから。」

宝玉「・・・」

エルフ「では・・・長い話もここまでにしようぜ。     
   オレには、オレを待ってる女がいるんだからな。」


光「エルフさん、すごいですわ・・・」

大地「やっと自分の秘めたる力に気がついたんだな・・」


エルフ「じゃあな」


ドカーーーーーーンッッ・・・

   
 2
 

         〜  完  〜

   
 3
 
風「・・・今ごろ、どこらへんなのかな・・エルフ達。   
  本当に、帰って来てくれんのかな。   
  エルフってば、いっつも約束事を忘れるし・・・   
  約束時間、忘れてて半日待った事あったっけ・・   
  私の誕生日に絶対に買ってくれるって   
  約束してたもんを忘れた事あったし・・。   
  ・・・・・約束守ってくれるのかなぁ・・フゥ。   
  こんなとこで一人、ブツブツ寂しいなぁ。私。」


・・・・ヒュウウウウウ・・・・


  ドッカーーーーーン!!

風「ギャ!ビックリした!!なんて大きい音!   
   耳がつぶれるかと思った〜〜!   
   私みたいな繊細な耳してる人間もいるんだから   
   気を使ってくれなきゃ困るわ。   
   どーせ、おおかた・・移動呪文にでも・・・失敗・・し・・て・・」
   
 4

エルフ「・・・・ってぇええええ!!」

大地「・・・移動呪文が下手なら下手と言え!!    
   まだ、未熟だけど私の方がウマイじゃないか!」

エルフ「うっせぇ!お前はMPなくなってんだろーが!     
   途中でMP切れて落とされたら、たまんねぇだろ!」

大地「こんな荒い移動呪文は始めてだ!」

エルフ「うるせぇな!ついたからいーじゃねぇかよ!     
  ・・・炎!重いんだよ、てめぇ!」

炎 「うう・・ぐるぐるまわる〜・・・ここはどこぉ〜 今は何時〜・・・・」

光 「うふふふ、炎様。とても、楽しかったですわね。   
   まるでジェットコースターに10回連続で乗った気分ですわ!」

炎 「う〜ん・・気分悪いんですけど・・」

光 「おまけに炎様と片時も離れる事なく密着できて・・
   私は幸せ者ですわ〜!」

炎「う・・ぐぐ・・どいて〜・・お願い・・」

大地「まったく!お前ときたら、最後までも荒っぽい!」

エルフ「グダグダ言うなよ!誰のおかげで
   助かったと思ってんだよ!」

大地「はぁ?誰のおかげで助かったんでしたっけね〜。」

エルフ「こ・・このやろう。もーー勘弁ならん!やるかッッ!?この!」


風 「・・・エルフ!」
   
 5
 
風「・・・エルフ!」

エルフ「・・よっ。」

風「おかえり・・約束、守ってくれたんだね・・」

エルフ「・・まだ紋章ついてるけどな」

風「・・・でも、済んだんでしょ?もう・・」

エルフ「ああ、済んだよ」

風「良かったね・・良かったね・・」

エルフ「ああ・・・おい・・何、泣いてんだよ」

風「な、泣いてないよ・・!」

エルフ「顔がブサイクだぞ」

風「・・泣いて・・ないってば・・」

エルフ「おっ。このアイスもらっていいのか?」

風「・・・・い・・いいけど・・」

エルフ「もらいっ」(ガブ)

風「・・・」

エルフ「風・・・」

風「・・なに?」

エルフ「ホラホラ、みょーーーん」

風「!!!!!!!!!!!」

エルフ「なんちゃって、わっはっはっは!変な顔ー!」

風「あん・・たっ・・て奴には・・・ デリカシーってもんがないのっ・・?」

エルフ「風に対してのデリカシーなんて、これっぽっちもないよね。」

風「ッッバカー!!!   

あんたなんか、ふっとんじゃえーーーーー!!!!」

炎「おー・・」

光「よく飛びますわね〜・・・」

大地「・・・・ほんと・・アホだな・・」





そして今日も星は輝く・・・。
 




めでたし、めでたし・・・・?



→ To Be Continued Forever …



あとがき

読破、お疲れ様でした〜。
闇エルフ君の華麗なる冒険日記(仮)、いかがでしたでしょうか。

当時お絵描き掲示板にいた3人が好き勝手に描き進めていった漫画ですが、
意外と最後は綺麗に話がまとまっています(^^;

もしかしたらこれから先にまた話の続編が出るかもしれないし、
風の過去が明らかになるかもしれないし、
全く新しいリレー漫画が始まるかもしれません。

とにかく、またいつか好き勝手リレー漫画やりたいです。(ルーコさん主催で)
面白そうと思った方は是非とも参加をば!!





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