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カウンタCGI

マルチユーザ と Adobe CS2

Photoshop CS2などのAdobe CS2アプリケーションを、管理者権限を持つユーザがインストールする。
そして、インストールしたユーザ、あるいは別の管理者権限を持つユーザが使用する。
ここまでは問題ない。
今度は、管理者権限を持たないユーザに、CS2製品を使用させてみる。
するとまず、Adobe Bridgeを起動した時にエラーメッセージが表示される。
この時には、Stock Photosは利用できない。
他のCS2製品からBridgeを呼び出した場合、Bridgeは起動自体しない。
そのうちにこのユーザは、CS2アプリケーションからはヘルプすら呼び出せないことにも気づくだろう。

これは、Adobe製アプリケーションが使用するいくつかのフォルダに、このユーザで読むためのアクセス権が与えられていないためだ。
Bridgeを起動した時のエラーは、
/Library/Application Support/Adobe/SrartupScripts
Bridgeやヘルプが呼び出せないのは、
/Library/Application Support/Adobe/Launch
それぞれのフォルダのアクセス権が関係している。

まず、SrartupScriptsフォルダを、[情報を見る]で見てみよう。
情報を見る

オーナー:システム
アクセス:読み/書き

グループ:admin
アクセス:読み/書き

 その他:アクセス不可

となっている。
このうちの『その他』のアクセス権を『読み/書き』にしてしまえば、もちろんどのユーザであろうと読み書きできるようになるので話は早いのだが、わざわざ『アクセス不可』にしてあるのはおそらくセキュリティのためなので、どんなユーザやプログラムからもアクセスできるようにしてしまうのは、何となく怖い。
そこで、『読み/書き』できる『グループ』を変えることにする。
『admin』というのは、管理者権限をもっているユーザのことなので、鍵マークを解除して、ここを『staff』に変えよう。
『staff』には、管理者権限を持っているユーザも持っていないユーザもひっくるめて、OSに登録された全ユーザが含まれているので、これに変えればこのマシンの利用者全員がアクセスできるようになる…
はずなのだが、Mac OS X 10.3 (Panther)から仕様が変更されて、『staff』にはrootユーザ以外は含まれなくなってしまった。
なので、『staff』に全ユーザを登録する作業が必要になる。
利用するのは、ユーティリティフォルダにある『NetInfo マネージャ.app』だ。

NetInfo マネージャを起動して、localhostの中の、/groups/staffを表示する。
プロパティの『users』にフォーカスしている状態で、ディレクトリメニューの[新規の値]を選んで、登録したいユーザのユーザ名を全員分追加する。
NetInfo マネージャ
登録が終わったら保存して終了しよう。

これで、グループ『staff』にユーザが登録されたので、SrartupScriptsフォルダのアクセス権の設定で、グループを『admin』から『staff』に変更すれば、管理者権限の無いユーザからも参照できるようになる。
同様にして、Launchフォルダのアクセス権も変えておこう。

以上の過程をすべて終了したら、エラーが出たりヘルプが呼び出せなかったユーザでログインして確認してみよう。
最初の不具合は解消されているはずだ。