たれてやさぐれ中: 毒吐き警報発令
2003/04/27(Sun)
女の腐ったの、という表現は、大嫌いだけれど、そうとしか表現できない人間ってのはいるわけで。
こういう人を見ると、こういう表現に使われてしまう、(一応)女種である自分がいやになる。でもって、そんな人間とくっついてる自分が、もっといやになる。
同居人、頼む、大人になってくれ。なりたくないなら、ガキって自覚して、黙れ。
こいつを殴れないから、こいつの持ち物なり何なりを壊すとか捨てるとか、そういうのも脅迫で、警察に証拠持ってけば、逮捕されかねないって、わかんないか。
本気で、体を守るために、ちっちゃい録音機を手に入れようかと、今日、ふと思った。
殴られるのはいい。殺されるのも、別にかまわない。でも、自分以外の何かとか、誰かとかが傷つくのは、いや。
以前は、本箱を全部ひっくり返された(もちろん、こいつが、舐めるように本を大事にしてるのを承知の上で)、机の引き出しを全部引き出して、中身をぶちまけられた、古いラップトップも床に投げられたし(おかげで、機械の寿命が縮まった)、捨てられたものも色々。まあ、その時は、失くして死ぬほどショックなものは、すべて目につかないところに置いておいたので、そっちには手を出されなかったけど、あれ以来、大事なものは、絶対手元に置かないようにしようと、心に誓った。
だから、新しいラップトップを買うのも、実はかなりためらいがあった(これを買うのに賛成したのも、家の中を全部ひっくり返した罪悪感かららしい。1年も前の話だが)。今のところ、手を触れるのは一切許してないので、まあ良しとして。
猫に八つ当たりされるのも、もちろんいや。
小動物に手を出すほど、性根が腐ってるとは思いたくないけど、自己愛のきちんとない人間は、他の生き物の痛みがわからないから、ちょっと怖い。
好き勝手にこいつを罵って、3分後に自己嫌悪に陥るくらいなら、最初からそんなことは飲み込んでしまえ。
しかも罵る内容は、全部言いがかりだし。言えば言うほど、頭の悪さを晒すだけって、どうしてわからないかなあ。
昔は、いちいち言われたことを全部真に受けて、この世の終わりみたいに、自分を責めて、必死に、そんなに向こうが怒る原因を探して、目が溶けるほど泣きもしたし、一生懸命、向うのご機嫌を取ろうともした。
家の中が揺れるほど怒るなんて、一生に、何度もあることではなく、そんなに怒るには、何かものすごい原因が(こいつに)あるに違いないと、思い込んでたから。
何年も経てば、相手の、そんなバカげた怒り方にも慣れて、冷静に向うを見返せば、後ろめたそうに目を反らすのは、怒られているはずのこいつではなく、親の敵みたいにこいつを罵るあちら。
どうして?と不思議に思えば、結局原因は、こいつにではなく、あちらにあるのだと、すぐにわかる、陳腐なカラクリ。
自分が何か、いまだわかってなくて、わかる術もわからなくて、異様に弱い自我のせいで、他人の自我を叩き潰さないと、自分を保って、視線を交わすことさえできない。
病的に小心で、臆病者。それを知ってるこいつを、彼は、時折、ひどく憎む、らしい。
男のヒステリーって、醜いよね、とわざと挑発するように、ここでだけ、言ってみる。
本人に言うと、殺人すら、しかねないから。大げさでは、決してなく。
皮肉なのは、こいつが、いちばん情けなく思ってる、彼の凡庸さ(愚鈍さ)が、彼を救ってたりして。
毎度毎度、こいつに対してなり、他の人に対してなり、人を人と思わない扱いをする(虫ケラ扱いと言っておこう)彼を見るたび、よく今まで、誰にも刺されずに来てるよな、と真剣に思うのだけれど、理由は意外と簡単で、ようするに、そうする価値すらないと、こいつが思ってる同様、周囲もそう思ってるらしい。
こんなヤツ殴って、刑務所なんて、もったいない。そういうこと。
・・・凡庸なやつは、悪いことしても、凡庸な悪いことしかしないんだね。あ〜あ、俗物ってのは、これだから。
彼を見てると、こいつに対してヒステリーを起こした男たちを思い出す。
とりあえず、何の理由もなく(少なくとも、こいつにはわからなかった)、こいつを殴ってた教師連中とか、こいつを(女として)ロクでなしだと、みんな思ってると、教室で言ってくれた音楽学校の講師とか、酒の席で、こいつを(精神的に)片輪呼ばわりしてくれた、クラスメートとか。どうしてかみんな、こいつに、そんな言葉や暴力を投げつけながら、視線が定まってなかった。
どこか後ろめたそうに、こいつを、扱う。
化け物とか気狂いとか、片輪とか、なんでも言ってくれ。それを、真っ直ぐ、こいつの目を見て、何の罪悪感もなく言えるなら、その言葉を、素直に受け取りたい。傷つくけどね。でも、罪悪感交じりに、そんなこと言うのは、こいつよりも、傷つくのはそっちだよね。
自分を傷つけた傷に、自分で責任取れないんなら、自分傷つけるのなんか、やめときな。
痛いって、人に八つ当たりするの、やめて。
・・・昔は、真っ直ぐに受け止めて、傷ついたけど、今はそんな可愛げもあるはずなくて、相手をにらみ返すだけ。
滑稽じゃないか、190cmもある大男が、150cmもないガキに見つめ返されて、うろうろ視線を反らすの。その滑稽さに、どうして気づかないんだろう。自分を辱めてるだけだって、どうして気づかないんだろう。
それとも、精神的に貶められたいんですか。だったら、自分ひとりで羞恥プレイして下さい。こいつはあんたとなんか、精神的SMする気ないです。
虐待がいやなのは、虐待する人間の醜悪さが、正視に耐えないほど、愚鈍で凡庸で、陳腐で低俗だから。
たまに思う、こいつを殴るなり殺すなりで刑務所行って、中で強姦でもされれば、あの人も、少しは、人の痛みを想像できるようになるんだろうかって。
そうまでされないと、痛みを想像できないほど、頭が悪いってのは、一体何なんだろう。
意図的に、そこで思考停止してるんだと、好意的に思いたいけれど、意地悪く、「頭悪いヤツは、どこまで行っても頭悪〜」と吐き捨ててしまいたい。
もっとも、強姦くらいで、人の痛みがわかるようになるくらいなら、多分もっと前に、もっとマシな人間になってるんだろうけど。
すべてを、人のせいにしてしまえる、素晴らしい頭脳の持ち主の彼は、与えられた痛みから学ぶことよりも、痛みの原因をすべて(I完全に100%)人のせいにして、たとえ殺される羽目になっても、真顔で、「自分は何も悪くない」と、言ってしまえるんだろうな。
素晴らしい、まったく。絶対、裁判所なんかで、争いたくない相手だ。
荷造りをする気力を、少しずつためよう。必要ない、あるいは、たまる前に、事態が好転することを祈る。心の底から。
憎むどころか、嫌いにすらなれない相手ってのは、一体何なんだろう。
軽蔑は、軽くある。鼻で笑う程度に。
でも、基本的には、不愉快と情けなさばかり。365日、そんな感情だけなわけではないけれど、たまには、頭くらい撫でてもいいと、思うことも、もちろんあるけれど、一旦あちらが怒り出す(家中が揺れる。でもって、そんなことは、まったく珍しくない)と、こいつはただ、黙って、そんないやな感情を、必死で受け流すだけ。
真摯に話しかければ、相手の気持ちを溶かすことができると、信じてた頃もあったけど、今はそれを、幻想だと思ってる。
変わるのは、彼であって、こいつではない。こいつを変えることができるのは、こいつだけなのと同じように、あちらが変わるのは、あちらが変わろうとする時だけだから。
だからこいつはもう、そんなつまらないことに時間を割いて、自分のことを後回しにするのを、やめた。
人のことまで不幸せにしないと気がすまない人と一緒にいるなら、自分のことは自分で幸せにしないと、手助けすら得られないから。
サイテー野郎だと、かなり本気で思う。消えてくれた方が、いろんな意味で、世の中のためなんだろうと思う(こいつ同様)。ムダな人間っていうのは、確かにこの世に存在するんだと、彼を見て、思う(そして、他人を見て、そんな日が来るとは、まるきり思ってなかったこいつは、ただ、そのことに、シンプルに驚いてる)。
こいつは、そのサイテー野郎の傍にいて、自分もサイテー野郎をしながら、サイテー野郎の生態観察をしてたり。
きれいなものだけ見て過ごすってのは、やっぱり、そのきれいさがよくわからないっていうことで、比較対象が必要ってことだね。
もっとも、(こいつが知ってる、極めて狭い)世の中の男の90%はロクでなしのサイテー野郎だって、結論するしかないのは、ちょっと悲しいけど。
おっそろしいことに、こういうサイテー野郎が、うようよしてたり。
女の人たちの、辛抱強さに感嘆。
こいつはただ、怒鳴り声を聞かなくてすむ日常が、ほしいだけなんだけどね。それでも、求めるものが、大きすぎるらしい。
誰かに(もちろんこの誰かは、残念ながら、彼なのだけれど)、生身で大事にされたいと思うんだが、それは結局、こいつにそんな価値がないってことなんだろうなあ。
サイテー野郎とくっつくのは、サイテー野郎と相場は決まってるわけで。
・・・そんな自分が、かなりイヤだったり。
荷造りする気力と、きっぱりと、平手打ちでもかまして、ゴミみたいに捨てられるしたたかさがほしい。
ほんとうに、ゴミみたいに捨ててやりたい。
・・・彼が、そう人を扱うように、扱い返してやりたい。
でも、そういうサイテー野郎には、なりたくない。人を虫けらみたいに扱うのは、性に合わない。ロクでなしだけど、それはしたくない。
人が痛いと、自分が痛いから。
こいつは結局自分がかわいいだけだし。言いたい放題したって、穴だらけで、結局、彼と同じ穴のムジナ。同類嫌悪かと思うと、鳥肌立つくらい、いや。
でもね、否定できない・・・悲しい。
久しぶりに、消えてしまいたいと、ちょっとだけ思った夜。
吐き出して、楽になりたいだけ。不愉快になるだけ、無駄な相手。女の腐ったヤツ相手にするくらいなら、かっこいいお姉さま方と話してたいよ、まったく。
あんたが男なんて、ほんとに世の中間違ってるね。