裏庭の猫
2003/06/29(Sun)
うちの猫のぽっぽが、裏庭を徘徊し始めてから、外にゴハンを置くせいか、外に動物が増えた。
今のところケンカはあまりないけれど、どうやら発情期なのか、やたら悩ましい声がする。
どの猫だろうかと思ったら、黒の、鼻と口と手足が白い、ちっちゃなメス猫。
やたら人懐っこく(発情期のせいもある)、野良猫かと思ったら、どうやら2件先のアパートメントの飼い猫。
こんなちっこいのを、名札も首輪もなし、おまけに発情期なのに外に出すなよ〜、妊娠したらどうすんだよ〜と、人さまの猫にヒヤヒヤする毎日。
どう見ても、せいぜい3ヶ月くらいなんだが、栄養不足か元々小さいのか、もしかしたら4ヶ月くらいなのかも。でも小さいよ〜。
こんなので妊娠なんて、体を痛めるんじゃないかと、本気でひっ捕まえて、獣医さんに連れて行こうかとふと思ったり。しないけどさ。
飼い主さんは、どうやら子猫が欲しいらしく、妊娠してもかまわないらしい。
それはそちらのことだから、こっちが云々することじゃないんだけど、子猫が発情期ってのは、悩ましいより痛々しい。
うちのねね(ぽっぽの母猫)も、こんなので妊娠したのかと思うと、ちょっと胸が痛む。
こいつに、発情期なの、相手して!と訴えるような目で見上げても、何もできないよ〜。
コールもザジも、もちろん避妊済みなので、役には立たない。妊娠して欲しいわけじゃなくて、早く発情期を終わらせて楽にしてあげたい。
あれだけ毎日外にいて、全然妊娠の気配がないのは、ここらのオス猫がすべて避妊されてるからなんだろうけど、ああ毎日悩ましく鳴かれると、「相手ができればな〜」と怖いことを思ったり(冗談にならない)。
今日も裏庭で、裏口に来て、背伸びをして、ドアの網戸の部分から中を覗き込んでた。背が低いので、やっと耳の先が見えるくらいなんだけど、誘う声を聞いたザジが、とことこ網戸へやって来る。
そこで伸び上がって、ちっこい猫とご対面。
どう見ても、ザジの方が3倍はでかい(苦笑)。ザジがまだオスとして役に立つとしても、こんな体格差じゃ、メスちゃんつぶれちゃうよ〜と思ったり。
ふたりは熱烈に見つめ合って、挙句、網越しに、互いの匂いをかぎならば、ついにはちゅっちゅっちゅっちゅやり出した。
う〜ん・・・ザジは役に立たないからなあ。行為にはたとえ及べても、妊娠できないと、彼女の発情期は治まらないし、そもそも猫の交尾は、かなりメスにつらいらしいし。
あまりの可愛さに、一瞬彼女がすでに飼い猫であることを忘れて、家の中に入れちゃおうかと思った。しないけどさ。
・・・ザジも、男なんだなあ。甘ったれで、どうしようもなく腰抜けだけど(苦笑)。
そのうち、ザジが外に出れないことに焦れた彼女が、うろうろしながらザジを誘い始めたけど、もちろんこいつがドアを開けるわけもなく、悩ましいより痛々しい媚態で、ザジを必死で誘う彼女が、ちょっと憐れで。
飼い主さん、早く優しいオス猫ちんを見つけてやって〜。
明日もまた、オス猫探してさまようのかな、あの子猫。
ところでぽっぽ! 寒くなる前に家に入って来てね! 無駄と知りつつ、ワナを仕掛けて、朝には空っぽなのを確認して、ため息をつく毎日。はあ。