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気になるもの: 手作りせっけん
2004/07/10(Sat)
 ここ1年くらい、ずっと気になってるもの。
 何がきっかけだったのか、いわゆる手作りせっけんなるものを売ってるサイトを探してみたり、実際に使ってみた人のサイトを覗いてみたり、そもそもせっけんで髪を洗う、というのが懐かしく、ついでに、子どもの頃廃油せっけんなんてものがはやった(使ったことも作ったこともなかったけど)こともあって、ああ、そんなものがあったなあと、そんな気分でネットをふらふら。
 実家を出てからは、髪が短かったせいもあってシャンプーをやめ(単に貧乏暮らしで、シャンプーとリンスを買うのもはばかられた、というのが本音)、体を洗うせっけんで、顔ごとごしごし髪も洗ってて、せいぜいがお酢でリンスする程度。
 こっちに来てから、今度は髪を切ってもらう場所が、言葉のせいでなかなか見つからず、何となく髪を伸ばし始めたら、普通のせっけんではちと柔らかさが足りなくなり・・・ところが、髪を伸ばすのも初めて、枝毛も初めて、静電気も初めて、そういう初めてづくしの中で、とりあえず普通のシャンプーを買ってみることにした。
 お店に行って、その種類の多さに愕然。どれ? どれを買うの? どれがいいの? 何が違うの?
 それまで、使ったことのあったシャンプーは、全部母親のもの。自分でシャンプーなんか買ったことがなく、しかも表記が英語、中身なんかちんぷんかんぷん。
 とりあえずコマーシャルでよく見るやつを買ってみる。使ってみる。まあまあ・・・だけど、何だかこれ、あんまり好きじゃないよ。
 今思えば、水質と湿度の低さのせい、さらにはいわゆる白人種や黒人種とは違う髪質のせいで、どれを使っても使い心地が今ひとつ。仕方ないので、日本に帰った時に、子どもの頃から通ってる美容院の人に相談すると、これかなと薦められたシャンプーとリンスを、わざわざ買って、こっちに戻ってきた(それなりのお値段に、ひーとちょっと青くなりつつ)。
 とりあえず、話はそれで終わるはずが、引越し先(現在の住所)の水質が最悪。その、日本製の、及第点のはずのシャンプーとリンスを使っても、髪はボロボロになる一方。
 しかも、腰まである髪を洗うのも、ゆすぐのも、リンスするのも、また一苦労で、こいつのお風呂タイムは地獄と化したり。
 その間にも、ベイビーシャンプーを使ってみたり、何かないかと模索の日々。
 何を使っても大して違いのない(高い日本製のシャンプーだとちとマシだったけど)ことにキレたのが先だったか、お酢でリンスすることを思い出したのが先だったか。せっけんでだって、大した違いはなかろうと、思ってみて、何かないかなと、手作りせっけんなるものに出会った。
 意外とファンシーな代物なので、けっこういい値段はするのだけれど、探せばそれなりに手の届くものもないわけではなく、あちこちサイトを巡っては、それなりに真っ青にならない値段のものを探してみたり・・・。
 そちらに手を出す前に、以前から気になってた、量り売りのチェーン店に置いてあった、包装のないせっけんを買ってみる。ティーツリーオイルだのオリーブオイルだのきゅうりだの、いろいろあって、その中からひとまず、ヤギ乳とオリーブオイルのせっけんを選んで、ついでに、シャンプー用とか言う、白いせっけんも買う。
 髪の毛は、とにかく手間がかからない。髪にせっけんを塗りつけて、泡立てるのに少し時間がかかるけれど、すすぎは簡単だし、リンスはお酢(グリセリンを少量混ぜて)だから、これも時間もかからず。乾くと、ぶわっと広がるのさえ気にしなければ、手間も時間もかからない方を選ぶぞ、と。
 後に、無糖ヨーグルトを食べ出して、ついでに、髪もこれでパック。そうすると、少し広がり方が少ないような気が、するかな(笑)。
 ヤギ乳のせっけんは大当たりだった。普通のせっけんで、普通に洗って、いつも鼻の頭や頬の皮が剥けてたのに、それがない。ひじのがさがさもない。これが噂の、「しっとり」なのか!とひとりで感動。
 冬場の、死ぬほど乾燥する空気の中では、オリーブオイルでは少々足りず、冬中ヤギ乳せっけんのお世話になった。
 でもって、せっけんが小さくなった頃を見計らって、おそるおそるネットで、ちょっと値段のよろしげな、もっと見てくれの良いせっけんを注文してみる。
 すでに湿気も増えて(とは言え、多分日本の冬並み)、ヤギ乳ではちとしっとりすぎかという、夏の初め。
 まずはシャンプー用。おおおおお、手触りが違う! 匂いは気にしないけど、ヨーグルトパックしなくてもいいくらいに、とりあえず落ち着いてる! がさがさでぱさぱさ、という手触りではないのに、ぬるっという感じでもなく、するりと指が通る。
 いやはや、買った場所(製造先)でずいぶん違うもんだなあと、ちょっとびっくり。
 体用のせっけんの方は、一応傾向としては、「手足のしつこい汚れに」と書いてあるのだけれど、かまわずに普通に使う。しっとりというよりは、さっぱり系。
 オリーブオイルでは、少々がさついてたひじは、とりあえず普通になった。
 いいなあこれ(笑)。
 そうなると、問題なのは値段の方で・・・送料が意外とかかるので、単価が財布に響く・・・それでも確かに、Body Shop辺りで買う、高いせっけんよりは、まあやや下の値段。この辺はもう、どっちがいいかは好みの問題で。
 あちこちサイトを巡って、値段とせっけんの大きさを比べつつ、ちゃんとチャートなぞまで作って、うきうきリサーチしつつ・・・こういうのは、実際に買うことより、こういう下調べが楽しい(笑)。
 結果、カナダの、あっちの端っこの小さな会社(?)が作ってるせっけんが、市内のお店で手に入ることが判明。おまけに、ネットでも注文できる(お店で買うよりは、若干高め+送料)ので、中を覗いてみたら、こちらでは選べないけれど、製造側が、切り取った端っこだとか、形が変で売り物にはならないという、いわゆるアウトレットで、てきとーに袋に入れて、1キロ9ドルとゆーのを発見(爆笑)。
 即行で注文(苦笑)。送料は一律7ドル(60ドル以下の注文)、いろいろ挑戦してみるのに良さそうな感じ。それなりに、これがいいな、という注文もつけられる、同じ仕様で1キロ10.5ドルとゆーのもあった。
 1キロと言うと、まあ、普通サイズのせっけんが10個程度、カナダドルで17ドルくらい(税込)というと、今日のレートが日本82円/カナダ1ドルなので、1400円くらい? 高いか安いかはまあ、個人の判断で。
 気に入れば安いよな。この手の、普通のせっけんは大体1個1〜2ドルくらいだし。専門店なんかに行けば、平気で5ドルとかで売ってるしな・・・せっけんくらい、ちびっとゼイタクしてもいいよね、と自分に言い聞かせつつ。
 とりあえず、髪を洗うのに良さそうなせっけんが見つかるといいな〜。

☆自分のための覚書
 Mountain Sky
 地元で、お店で買えるのが気楽。シャンプー用もある。
 Northwest Country
 値段の安さが恐ろしい。が、種類も多いし、シャンプー用を試してみたい。
 GREENBUSH SOAPWORKS
 ヤギ乳専門。冬用に試したい、いつか。
 Beautiful Soap
 1個がでかい! 250g(8oz.)もある。サンプルで小さいのがあったら試したいなあ。



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