Webメール
2008/08/04(Mon)
初めてEメールのアカウントを手に入れたのは1994年。大学のコンピューターサイエンスを専攻してる友人が、「メールアカウント持ってても、やり取りする相手がいない」と言って、こいつに無理矢理アカウントを取ってくれた。
当時は、説明されてもそのメールとやらが一体どんなものかまったく理解できず、そもそも大学のコンピューターでブラウザを立ち上げると、機械によって最初のページが違うのを、不思議だなあと思ってた程度。
こいつはやり取りしたい相手は、そもそも日本人が大半で、日本語が使えないというのでは全然役に立たず、必死でローマ字で打ったりとか、IME系のフリーソフトを探したりとか、AちゃんS以外でネット検索が役に立った、当時では唯一の事柄。
大学専用のアカウントだったので、大学のサーバーへの、外部からのログイン方法を知らず、それじゃ大学以外でチェックできない(もっとも、その頃は大学以外でPCなんか使う必要なかった)なーと思ってたら、別の友人から、Webメールなるものを教えてもらう。
このWebメールも、最初は仕組みがよく分からずに、なんでこんなもん必要なんだろーという感じだった。
当時は、英語のOSで日本語読み書きとか、全然夢のまた夢という話だったので、この時取ったアカウントは、アメリカのヤフー。当然、日本語のメールを受け取ると、文字化けして読めない。そもそも、大学のOSでは日本語が表示されない。意味がない。
ってか、日本で、日本語でネットやってる、ってのがそもそも想像すらできなかった。
この頃、窓95の入った東芝のB5ノートを手に入れ、この16MbRAM/HDが800Mbのブツには、当然モデムなんかついてなくて、これは結局ちょっと値段の高い高級なワープロという扱いしかされなかった。でも、窓の設定を素人なりにいじくるのは楽しかったけどね。
97年に好きに使えるPCを手に入れてから、必死で日本語読み書き用のソフトとかツールを探す日々になり、日本語が読み書きできるWebメールアカウントを見つけたり、中国製の日本語IMEを試したり、とにかくあれこれやった挙句に、結局は日本語OSをインストールするのがいちばんいい、という結論に達したのは、すでにMEが出るとか出ないとか、確かそんな頃だった。
この辺りでも、DSLがちらほら始まってた頃で、初めてこっちの機械で日本語窓95を起動した時のことは、いまだ忘れられない。感動というのか何というのか、ついにやったぜ!的な。
その頃までに、とにかくありとあらゆるメールアカウントを試しまくって、日本語表示がちゃんとできるか、日本語メールがちゃんと受け取れるか、多分50コ以上アドレス持ってたんじゃないかなあ。日本語表示ができなければ即アウトなので、取っただけのアカウントがほとんどだったけど。
ルーマニアだのポーランドだのハンガリーだの、読めもしないログインページでおたおたしながら、とにかくどれか希望に合うWebメールはないかと、必死になってた日々。懐かし過ぎる。日本語のWebメールも、有名どころは一通り持ってたなあ。
でまあ、それだけ試した挙句に、じゃあ結局どれがいちばん良かった/好きだった/後悔したのか、メモ代わりに書いておこうと。
☆ Yahoo US/Canada
サイトは違うけど、アカウントは同じ扱い。
いちばん最初に取ったメールアカウント。いまだに使用中。やり取りの少ない、登録用のアドレスという感じ。
日本語表示はわりとちゃんとしてくれる。件名は昔は化けてたけど、最近は大丈夫。たまに本文文字化けするけど。
容量が4Mbだったか6Mbだったか、ひやひやしながら使ってたなあ。inboxからあれこれ消した直後に容量増えて、泣いた思い出。今は無制限なんて信じられない。
見た目は比較的シンプル、使い勝手も個人的には好き。大事なメールに、フラグでしるしつけられるのが何気に便利。スパムもしっかり分けてくれるので楽。何より、YMで新着分かるのがいい。
いろいろ使ったけど、結局いちばん最初に取ったこのアカウントが、いちばん使いやすかった。
☆ Yahoo Japan
日本語では、確か初めて取ったアカウント。英語の方がわりと気に入ってたので、ごく自然にコレに。やっぱり容量が少なくて、やり取りしながらいつもひやひやしてた。
わりと長いこと、サイトの連絡用として使ってた。
取った当時は危機感もない頃で、本名丸出しのIDが今はやや痛い。ネットにはもう恐ろしくて載せられない。
メインで使ってるメッセンジャーがYMなので、アドレスからYM経由でこちらにコンタクトしてくる人もいたりして、それはちょっとなーと思って、サイト用のアドレスを変えることにした。
サイトから下げた後に、なぜかいきなり来始めるスパム。今では日に100通近く来るんじゃないかな。どうしてだろう。
IDが本名丸出しということで、今はごく親しい人相手にしか使ってない。
☆ Infoseek
これは割りと後悔したアカウント。
YJのアカウントの代わりにと思って取った理由は、その頃は割りと大容量の50Mbだったから。しかしウリがこれだけと、気づいたのは使い始めてから。
まず、ログイン時に、IDだけじゃなくてアドレス全部打ち込まなきゃならないのがめんどくさい。Infoseekツールバーでも入れないと、ログインしない限り新着メールがあるかどうかわからない。ページがいつも重い。動作がトロい。
ちょっと覚えてないけど、これはLycosがなくなって、そのまま吸収移動、という形で手に入れたアカウントだったか。
その後楽天で買い物をし始めたので、まるっきり無駄というわけじゃなかったけど、とにかく使い勝手が悪い(Yahooと比べて)という印象しかない。色んな操作がめんどくさい。アレは改善しようとか、そういうことにならないんだろうか。
使い始めの当時は、まだ大容量とかが珍しかったので取ったアカウントだったし、同じような悩みを抱えてたオタ友人にも勧めちゃったんだけど、ごめんなさい。これはやめとけ、なアドレスだ。
☆ Hotmail
泣く子も黙る、最大手。絶対近寄らない。
メジャーすぎていやというのもあるけど、inboxの中を勝手に消されるとか、90日とかでアカウント削除とか、ごちゃごちゃ機能が多すぎて、逆に使いづらいとか、見た目はきれいだけど、なんか今ひとつ好きになれないとか、とにかくこいつはMS系が嫌いなだけだと思う。
使って慣れてしまえば、すごく便利だろうなとは思う。ある日突然サービス停止とか、そういう心配がないのは何よりデカいけど、自分ではもう絶対アカウントは取らないなあ。
☆ Gmail
ひゃほおおおおおおおおおい! 超おすすめ!
何がすごいって、ひとつのアカウントで、ありとあらゆる言語が使えること! どのOSだろうと、求める言語を表示してさえくれるなら、ちゃんとメールが開いて読める。これが意外とないことだったりして。
サービスが始まった頃はまだ招待制で、招待してくれるという人がいたんだけど、「アドレスはたくさん持ってるから」と断った。その後、infoseekにややうんざりし始めた頃に、また招待してくれるというので、じゃあ物は試しと使ってみるかと。話を聞いてただけの時は、何か使いにくそうだなあと、正直思ってた。
で使ってみたら、これが便利で驚いた。容量1Gとか、その太っ腹具合がいちばん魅力的だったんだけど、シンプルな見た目と、シンプルな使い勝手と、メールを大量に抱え込んで探して見返して返信してとか、ようするにそういう大事な機能がきちんと使いやすくしてあって、動作も軽いし、とにかく気に入った。それに、ついつい長文メールになることが多いこいつには、下書き自動保存が便利なことこの上ない。感動。ヤフーでは、何度も書いたメール消しちゃって泣いたことがあったしね。よくエディタで下書きしてたなあ。Gmailだと、そういう心配がない。コレが何よりありがたい。
元々フォルダで分けておくとか、そういうことはしないので、タブをつけてメールを分類しやすくする、というのも性に合ってた。
そして何より、アドレス自体が短くてシンプルなのがいい! co.jpだのcaだのいろいろいろいろ考えなくていい。
ヤフーと違って、Googleはトップページが軽いしね。
もうGmail大好き。手放せない。今はこれが完全にメイン。そして、招待権がずっと50件のままなのが、かなり淋しい件について(笑)。
メールチェックのソフトもあるし、FFにアドオンもあるし、サイトの連絡用アドレスになって久しいけど、スパムは全然ない。何が違うんだろうなあ。
Googleは、Gmailだけじゃなくて、doc & spreadsheetも大好き。出先で、日本語入力さえできれば、どこでも原稿ができるというのはすごい。ソフトを持ち歩かなくていいというのは、とにかく気楽。なくなると困る、でも人に見られるのも困るという、仕事の経理関係の書類は、全部ここにブチ込んである。ボスが書類が見たいと言えば、いつでも取り出せる。そして他の人に開けられちゃう心配がない。
GoogleOSが出るという話だけど、今から楽しみ。
そう言えば、日本語でGoogle検索できるようになった時に、ものすごいうれしかったなあ。ほんのちょっと前のことなのに、何だかずいぶん昔みたいだ。ため息。