彼女とのSexを望んでいる間に、片隅で狂っていた。
自覚のない狂気と誤解の正気はトランキライザーで溶解する。
睡眠中毒と強迫観念、不眠症に対する恐怖。
悪夢の波間に溺れてゆくと、彼女の体に埋没する。
それはSodomyではない。彼女は泣き叫ぶだろう。君を犯したい。
小さな体。美しい曲線。その鼻に接吻する。君が鳴く腹の上。
みゅーと鳴く、緑の瞳、開いてゆく瞳孔の裏。
彼女は月を瞳の中に飼っている。その月に映る醜い貌。
欲情と狂気の皮膚。歪んでしまった精神の均衡。シーソーは壊れたまま。
美しい彼女は、穏やかに邪まな夢を否定する、その小さな鋭い牙と爪で。
長い尾が頬を撫でる。なわばりのあかしの彼女の匂い。
頬をすりつけ彼女は鳴いた。
美しい獣、穏やかな獣、優しく剥き出された性器に欲情はなく、ただ、雄達が発情する。
君を姦したい。Sodomyではない。愛しい、その白い毛並み。ただ君を愛したい。
戻る
|