ひとり持ち帰るキャリーの空ろの重さ。
(2/4)
水に紛れても塩辛い涙。
(2/4)
外した首輪の鈴が、手の中でちりちりと鳴る。
(2/4)
青い空に白い雲をゆるく走らせる春の風が坊主頭にまだしみる、そろそろ2月の末に掛かる、ある日の午後。
(2月のいつか)
まだ春は少し遠い夜風が、坊主頭と指先にしみる。
(2月のいつか)
名残りの雪の上、サンダルでしゃくしゃく歩く。
(3/18)
新品のウォークマンに1985年のアルバムを入れて、聞きながら帰る、2017年の春の道。
(4/12)
寒さに縮めた首にマフラーを巻き直す、4月のいちばん最後の日。
(4/30)
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