夜の深みにはまって路地裏でラリったまま極端な幻覚回転する現実
クスリがくれる夢の中で5000回目の自殺行為
暗くうずく子宮の奥痛みを越えて胎児の死体流れてゆく腐った血滴るのは白い精液
切り刻んだ肉子宮に還り手足を丸めて眠る胎児
はじき出されたみすぼらしい命望まれない誕生月の裏で踊る幻想
手足を伸ばして肌を裂いた次の月が昇る前に朽ち果て滅びうず高く骨の山
くり抜かれた瞳の虚ろな空洞瞳はない泣くことはできない
迷い込んだ路地の奥置き去りにした瞳の破片すべてを見ていた瞳の破片
手に触れる肋骨の破片 (かけら)から生まれたおまえ空っぽの腹でおれを抱く
薬をぶち込みただれる記憶脳はもう動かない
ヴァーミリオンの視界はサイケ花のない墓は絶望の丘の上
辿り着かない領域扉を叩けばその向こうの世界の果て門番は俺を侵し床と壁と俺の手足
呼吸を殺し瞳を閉じて踏みつけにされた魂を救え
壁を這う恐怖を歪んだナイフでこすり落とせ
カラっぽの腹強姦の丘おまえは泣き叫んで俺の毒を受け入れる
おまえを侵す俺の喜びひねくれた欲望恐怖の形おまえをなぞって天国へより近く
物質世界の片隅でサイケデリックの夜
私的概念おまえの形覚醒する自己欺瞞幻覚の中で迷子になる
切り裂かれる苦痛おまえに与えた濡れた牙おまえの舌の上唾液と屈辱にまみれるおれの牙
突き立てて揺れて満ちる血の匂う行為はキリストを否定する
美しいおまえと腐り果てたおれは受胎のない醜悪を繰り返しながら
突然の世界の終末を最高の恐怖にしてしまう
黒の安息日深紫の虹鉛の飛行船捕らえられた死に損ないの夜自己嫌悪が破滅の理由
死にながら生まれおれは狂った
極めて正常なおまえの形心の線をなぞってみれば狂気の様子は埋没してゆく
足を開いてケモノの形突き立て揺れて満ちてゆく
自己世界の支点閉じこもる空間の片側で踊る影向こう側では椅子が怒る
コカインとアルコールの懺悔ボトルとストローの告解ひからびてゆくカラダ
朝までの天国と日没の地獄精液と愛液を肋に注いでもイウ゛は生まれない
憎しみの代わりに同じ形とIntercourse架空の闇を這い回る
踏みにじられた影横たわる影痛めつけるためのカラダ選ばれたカラダ
鞭と縄の調教穴だらけの肉の塊死ぬための最高人生におけるサイテイ
閉じこもる空間片隅で膝を抱え怒れる椅子を眺めている
揺れる視界斜めに歪んで壁を這い上がる恐怖の形輪郭を変える恐怖のカタチ
そこに何かいるマチガイが転がっているしたり顔で横たわる
泣きたいけれど瞳はえぐり取られている壁にはりついている己れの双瞳が己れをにらむ
肌を裂いたその下にこびりついた狂人の血
床を染めようすべてが流れ落ちる前に清浄は堕落を越える
灰色の丘を越えてゆく頭を上げて
ここに埋めてくれ埋没した空間で子宮に眠る胎児になろう
笑う椅子歪む空間呼吸は盗まれたまま露出した肉と神経にウジがたかる
切り裂いてくれ埋めてくれ眠らせてくれお願いだ......
這い回る四つ足でこすりつけられた床の染み目眩が無意識にすり変わるその刹那
光合成のマネゴト醜悪なごっこ遊び這い回る痛みとずり落ちる悲鳴殺意の様子加虐の憧景
限りのないMasturbation掌の中に堕ちてゆく
殺風景な行為は誰かの退屈時を殺すために開かれた唇突き刺された獲物
横たわる床とケジメのないカラダ
隠されたヨロコビ悲鳴の後ろで腐った歯が笑い立てる
狂いの微行背信は恐怖ではなく切り取られた神経は感動ですらない
ヒッソリと暗闇で破壊される殺風景注がれる堕ちてゆく退屈を殺すために
月明かりが路地に踊る幻覚の端に月が踊るおまえを侵すおれのカタチ影さえ動かない夜
凄まじい青瞳の蒼狂気の色は灰色正気の色は碧ねじくれた背骨にきしきしと蛇が踊る
百合の精霊月の妖精おまえを踏みにじって石に変える
その指が奏でる音を氷に閉じ込めて退屈の下に隠してしまおう
何もない空間にふと浮かぶ人の形恐怖にすり変わる前におまえを抱こう
ねじくれた背骨を抱いて架空の深海に魚が泳ぐそれはおれだ
月さえ知らない魚隠された海の底泳いでゆくねじくれた背骨で
夜に深く埋没してまた繰り返すザンゲの行為瞳を閉じて瞼の裏
月の裏まで飛んでゆきたいおまえの骨の鳴る音とともに
高く高くここから飛ぼう果てに見える恐怖目の前に横たわる狂気
夜の狭間にブラ下がり冷たい風に揺れていよう
おまえの膚に針を刺す血を拭って色を流す次第に浮かぶナンセンス
歪んだ芸術無意味の展覧会客はひとり指を伸ばし2次元世界をなぞってゆく
拡大される深層意識溺死と転生不毛の海を飲み干して空のカラダを満たしてゆく
がらんどうの骨の奥錆びた心臓もう何も動かないもう何も動かないもう何も動かない
皮をかぶせたあばらのその間に夢が浮かぶ
墓石が背中に重いのは痩せ細ってしまった骨のせいだ
死にゆく友のために懐かしいロックを歌おう
天国へDoorsを連れて
Jim Hendrixが待っている白うさぎは駆け抜ける
今度は誰が逝くというんだ?
視界を覆うサイケなグリーン殺しの領域
世界はどこだ銃を抱えて泥の中這いずり回る
友は死んでゆく喉に穴を開けて
汗を拭う走り出すどこにも辿り着かない道に迷い込んだ
葬送の曲を選んで走りだそうどこにも還れず何も見出だせず肋の間から果てを見る
拾われた猫の瞳の中
拾われた猫の瞳の中
拾われた猫の瞳の中
拾われた猫の瞳の中
猫を拾ったのは三日月を誘ってマリファナでラリった夜
白い猫白い猫白い猫銀の瞳銀の瞳銀の瞳死に損なってた路地の奥
ほらそこに転がってる昔産んだはずの息子の生まれ変わり
抱き上げる抱きしめる上着の中弱く鳴いて繋ぎ止めた命を見せた
口付ける匂いを嗅ぐ微かに残る子宮の匂い羊水と血の混じった匂い
混じり合わせた精液と愛液奇跡の発端は卵子と精子誰の精液を浴びたかなんて覚えてない
この猫を生んだずっと以前失われた記憶のカケラ母親の確信は架空の子宮になる
今はない子宮をふと思い出す空の腹を押さえてみる
猫の瞳の中に見知らぬ顔を見る自分の顔忘れた顔遠い昔
猫が鳴くまた鳴く猫が鳴くまた鳴く猫が鳴くまた鳴く猫が鳴くまた鳴く猫が鳴くまた鳴く
剥き出しの猫の性器単純なその形女のそれとは違う欲情はない
欲情の果てに与えられる生は性交で流す汗よりも軽い
矛盾に込み上げる吐き気はLSDで忘れてしまおう
夕べ買った女の性器こすり上げる自分のペニスたれ流した精液の行方は女の食道
白い猫銀の瞳まだ汚されていない無垢の形こみ上げる突然の愛しさ
三日月の下で猫を抱いて母親の心地は現実のため
猫を拾った夜猫を産んだ夜三日月が見ていた横顔のまま三日月が見ていた
鎖に繋がれたアリスは幻覚と現実と夢の間を彷徨っている
目の前の気狂いはにたりと笑って殺してくれとアリスに言った
何もないんだ何もないんだ何もないんだ何もないんだ空っぽだ
ほら掌の上心を乗せて確かめよう自分の正気と狂気
丈大夫だ丈大夫だ丈大夫だ丈大夫だ丈大夫だ丈大夫だきっとこのまま行ける
うまくやってるよ今のところSo far, so good
明日がどこにもない買える場所と値段を教えてそしたら眠れる
からっぽだからっぽだからっぽだからっぽだただのからっぽだ
トランキライザーの夢がすべてを埋めてくれるよ
もうからっぽなんかじゃないもうからっぽなんかじゃないもうからっぽなんかじゃない
残るのはただ破滅と吐き気と頭痛の痕跡見たかもしれない夢のかけら.....夢のかけら?