父と息子



 縁側で、庭を眺めてぼんやりしていた。
 少しばかり慌しい2、3日が続き、よく眠れなかったせいもあって、物事を考えようとしても、頭の後ろでうまく像を結ばない。
 口に出して、言葉にしてしまえば、何かまとまった思考も浮かぶのだろうけれど、常にその相手である花京院は、今はここにはいない。
 ここ2、3日の騒動の渦中にいた承太郎と花京院は、今は別々に、正面に横たわった問題に取り組もうと、頭を悩ませている。
 ロクでもねえ。胸の中でつぶやいて、もたれた柱に、こつんと頭の後ろをぶつけた時に、誰かが縁側を歩いてくる足音がした。
 ぞろりと浴衣を着た、父親の貞夫が、そこに立っていた。両手には麦茶のグラスを持っていて、無言でひとつを、承太郎の方へ差し出す。承太郎は、この父親に対する時は常にそうであるように、仏頂面で、ありがとうもなく、腰を浮かせもせず、不精に、彼がグラスを手の中に入れてくれるのを待った。
 貞夫は、それに別に不機嫌な様子もなく、もうすっかりいい大人になっている息子の承太郎の傍に、よっと、と言いながら腰を下ろしてくる。
 「進退窮まったか。」
 子どもの頃に比べれば、幾分細くなったように聞こえる声だったけれど、いまだ年に数十本のステージをこなす現役のミュージシャンである父親は、同じ年頃の男たちに比べれば、見掛けも中身もずいぶんと若い。
 日本人としては高い身長も、体の薄さはともかくも、ホリィと並んでも遜色はなかった。
 とはいえ、高校に入った途端に、急に身長の伸びた承太郎には、もうとうの昔に追い越され、ジョースターの人間特有のその胸の厚さにも、貞夫はもう目を細めるだけだった。
 素足であぐらをかいて、久しぶりの家にのびのびとしている貞夫に、ステージで見せる厳しい表情は今はなく、承太郎は、まだ礼も言わないまま、受け取った麦茶に口をつけた。
 「窮まっちゃいねえ。」
 「今朝、電話があったそうじゃないか。」
 承太郎は、途端に、不機嫌そうに顔を歪めた。
 承太郎が応えれば、絶対にただではすまないからと、ホリィが渡さなかった電話だ。ホリィはことさら背筋を伸ばして、やかましいその電話に応え、そして、一切文句を言われるような筋合いはないと、先方に言い切った。
 そして、ノリアキちゃんのことはまったく心配してませんし、成人した息子が責任を持つと言っていることに、親として口出しする必要は感じません、失礼します、そう一気に言って、電話を切った。
 「キャッ、ママやっちゃった!」
 電話を切った途端、いつものホリィに戻って、少しびっくりしている承太郎に向かって頬を染め、まだ英語の訛りの残る、けれど流暢なホリィの日本語を、あちらの親たちがどんな顔で聞いたのかと、承太郎は少しだけ同情しそうにさえなった。
 「慰謝料請求するって、息巻いてるってな。」
 「裁判でも何でも好きにしやがれ。誰が勝つか見物だな。」
 「おまえも、あんまりでかい口は叩けんぞ。」
 「・・・うるせえ。」
 少し前なら、その後に、クソオヤジと付け加えることを、絶対に忘れなかった。
 障子を開け放った部屋の、畳の上に置いてあった煙草と灰皿を、貞夫が手元に引き寄せる。ラッキーストライクだ。箱を開けて、取り出して火をつけて、庭に向かって最初の煙を吐き出すと、
 「おまえも吸うか?」
と、箱を差し出してくる。
 「いらねえ。とっくにやめた。」
 「喫いたい時も、あるんじゃないのか。」
 下から、斜めにすくい上げるような視線が、承太郎の頬の辺りに当たる。口調と言葉が、やけに胸に響いて、承太郎はことさら意固地に首を振る。
 父親の吸っている煙草だったから、承太郎は、高校の頃も、絶対にラッキーストライクは吸わなかった。
 「煙草は20でやめるもんだぜ。」
 「ガキのくせに、何言ってやがる。」
 貞夫が、深々と笑った。
 口元や目尻のしわが目立って、薄くたくわえている髭にも髪にも、白い部分が増えている。ただでさえ東洋人は若く見えてなめられるからなと、伸ばし始めたはずの髭は、もうそれがない顔が想像できないくらいに、しっくりとそこに収まっている。若かった頃に比べれば、とげとげしさも、激しさも、ずいぶんと摩滅しているように見えて、父親を、小さくなったなと、そんな目で眺めながら、けれど、大人の男だけが身に着けることのできる、ひどく深遠な気配が、今の承太郎にはひどくまぶしい。
 自分とは、似たところのほとんどない彼を、いい男だなと素直に観察して、承太郎は、かすかに唇の端を上げた。
 「もう、ガキじゃねえぜ。」
 貞夫にならってあぐらを組むと、柱から背中を浮かせて、ちょっと顔を寄せる。必死で低めた声は、けれど父親の耳には、笑止千万と言った感じに響くだけだろう。おれはやっぱりオヤジの息子だと、後何年経てば、彼を前に、負けていると感じることがなくなるのだろうかと、承太郎は麦茶で濡れた唇を舐める。
 「まあ、ガキじゃないな、誰の助けも借りずに、アメリカに行くって言うんなら。」
 前を軽くはだけた浴衣から、老いのせいで筋肉の落ちた、薄い胸が見える。煙を吸い込んで、その胸がゆっくりとふくらむ。
 その動きが止まったところで、承太郎は残った麦茶を喉を反らして流し込むと、とんと、大きな音をさせて、グラスを置いた。
 承太郎は、アメリカへ行く。大学院へ行って、サメやイルカの研究をするためだ。そして花京院も、その後を追って、アメリカへ---一時的ではあるかもしれないけれど---移住すると、その報告のために、ふたりはわざわざ休みを揃えて、この街へ帰って来たのだ。
 ついでに、わざわざ言う必要はなかったけれど、言っておいた方が、みんなのためかもしれないという、とても口にしにくい報告も兼ねて。
 承太郎は、ホリィと貞夫に、花京院は自分の両親に、おそらく結婚は一生しない、だから血の繋がった孫も期待するな、迷惑をかける気はない、ただこれからずっとふたりで一緒にいるつもりだと、言った内容はそれぞれまったく同じだったけれど、親たちの反応は、まるきり違った。
 ホリィは第一声、
 「じゃあ、ノリアキちゃんもわたしたちの息子になるの?」
 「・・・好きなように考えろ。」
 貞夫は、臆面もなく、自分よりはるかに体の大きな息子の前で、ホリィの肩を抱いて、ちょっと首を傾げて、
 「・・・そうか、じゃあ、オレのあのドイツ製のスピーカーは、典明くんにあげればいいな。」
 貞夫が宝のように大事にしているそのスピーカーを、承太郎が欲しいと思っているのを知っていて、ちょっと挑発するように、そう言った。
 最初から心配していなかった両親の反応に、けれど承太郎は頭痛を覚えて、はしゃぐホリィを放って、散歩がてら花京院の家へ向かった。首尾はどうだと、一刻も早く確かめたかったのだ。
 花京院の方は、予想よりも悪い結果に終わった。
 大丈夫だと思うよ、うん。うるさい係累もいなし、今さら僕がいなくなったって別に困ることはないはずだし、今までだって別に結婚のことなんか一言も言われたことがないし。やけに口数が多かったのは、ひどく緊張して、不安だったからだとわかっていたけれど、承太郎がその場にいることが、花京院の両親の理解を助ける手伝いになるとはとても思えず、大丈夫だよと繰り返す花京院を、ひとり送り出した。
 そして、花京院の両親は、承太郎ひとりを悪者にすることで、事態の決着をつけようと決心したらしい。
 けがらわしいという言葉は、あまり予想していなかった。大事な息子をたぶらかしたという言い方も、どうかと思った。そして挙句に、承太郎が半分は日本人ではないことや、高校時代にやたらと問題を起こしていたという噂や、滅多と家にいない父親のことや、とにかく彼らが知る限りの、承太郎という人間についての情報を、彼らはこのことの原因だと言い張って、大事なひとり息子である花京院に、早く目を覚ませ、まだ遅くはないし、なかったことにしてやるからと、頭ごなしに叱りつけたらしい。
 「・・・悪いけど、承太郎を好きになったのは僕の方が先だし、アメリカに一緒に行くって決めたのも僕だよ。その言い方だと、僕の方が承太郎をたぶらかしたんだって、承太郎のご両親に謝らなきゃならなくなるじゃないか。」
 ほとんど生まれて初めての花京院の口答えに、彼の父親は素早く激昂して、これもほとんど生まれて初めてくらいに、花京院を殴った。
 母親は驚いて、泣いて、けれど花京院に改心してくれと迫ることはやめず、常に静かで平穏---に、傍目には見える---な花京院宅は、醜い修羅場と化した。
 承太郎は、花京院宅の玄関で、この親子の怒鳴り合いを、肩を丸めて聞く羽目になった。
 「わかった、じゃあ、勘当してくれてかまわないよ。明日、僕が残してる荷物、全部引き取りに来るから。そうしたらもう、僕の顔なんか二度と見なくてすむよ。」
 珍しい、花京院の、感情的な叫び声。もう少し穏やかな、少なくとも理性的な反応を期待していた承太郎は、玄関から飛び出してきた花京院を目の前に、慰めの言葉のひとつも言えず、とりあえず花京院に腕を引かれて路上に出ると、そこでようやく、左頬にくっきりと赤い手形をつけた花京院の頭を、少しの間撫でてやった。
 「・・・ごめんよ。うちは決裂だ。明日荷物をまとめるよ。もう、一生、親には会わない。」
 「そんなこたぁ後でゆっくり決めろ。とりあえず、言うべきことは言った。どう取るかはあっちの問題だ。」
 「君のこと、あんなふうに・・・」
 「おれが女でも、ちくちく検分されることに違いはねえ。てめーが気にするな。」
 うんと、ようやくうなずいて、今になって痛み始めたのか、赤くなった左頬を、花京院が顔を歪めて撫でる。
 「殴られたのなんか、初めてだ。」
 「うちで冷やすか。」
 花京院が、目を伏せて首を振る。
 「・・・今ホリィさんや、君のお父さんに会う度胸はないよ。」
 とりあえず、駅前のホテルに泊まる、明日は荷物をまとめて、それで一度自分のアパートへ戻ると、花京院は口早に言った。
 2、3日中には、必ずここへ戻ってくるからと承太郎に約束をして、花京院は、家の前からひとりで歩いて行った。
 ひとりで帰って来た承太郎の、暗い不機嫌な顔に、聡いホリィは花京院側の状況を察して、そのことについて、それ以上は触れなかった。花京院のことを話題にされないことを、心底ありがたく思って、それでも、これから起こるだろうごたごたのことを考えると、気分が落ちてゆくのを止められない。
 昨日は、ついに花京院からの連絡もなく、そして今朝、寝不足でふらふらする頭で、這いずるように起きてみれば、花京院の親からの、あの電話だ。
 誰が何を言おうと、自分たちの計画を変える気はさらさらないけれど、外野があれこれ感情的に口出しをしてくるのは、鬱陶しくて仕方がない。けれどそれが、自分たちの親となれば、完全に無視を決め込めないのが子どもの弱みだ。
 かと言って、ホリィや貞夫のように、それがどうしたの?という表情であっさり受け入れられても、少々物足りない。後で何かしっぺ返しがあるのではないかと、猜疑心ばかりが湧く。
 「おまえもずいぶんと、思い切ったな。」
 貞夫が、ぬるくなった麦茶をちびちび飲みながら、ぼそりと言う。灰皿には、吸殻が3本になっていた。
 「オヤジに言われたかねえな。こっちにもアメリカにも大反対された挙句、オフクロと駆け落ちしてやるって親全部脅迫しやがったくせに。」
 ジョセフがいまだ、悔しそうにあの時のことを、事細かに語ってくれる。大事なひとり娘を奪われたと、本気で憎々しげに言うその瞳に、それでもかすかに柔和なあきらめの色が浮かぶようになったのは、ほんとうにごく最近のことだ。
 「オレはもう、あん時はちゃんと自分で稼いでたぞ。レコードだって何枚か出してたしな。」
 まだ学生でいて、これからもしばらくは学生でいるつもりの承太郎には、少々耳の痛い話だった。
 ふんと、鼻の頭にしわを寄せて、貞夫をにらむふりをする。
 「まあ、おまえのことは何も心配してないがな。ただ、家族を捨てるっていうのは、典明くんだけじゃなくて、おまえの重荷にもなるぞ。」
 いつも快活で、傍若無人にすら見える貞夫の、珍しいしみじみとした口調に、承太郎は瞳だけを動かして、ぴくりと反応する。
 16の時に、それまで隠れて喫っていた煙草を、初めて家に、堂々と持ち込んだ。ホリィは少しだけ承太郎を叱って、けれどすでに反抗期真っ只中だった承太郎は、うるせえクソアマと一喝して、ただでさえ承太郎には甘いホリィの言うことなど、一切聞こうとはしなかった。
 それから数ヶ月後に、一時帰国した貞夫が、承太郎が家の中で煙草を喫っている姿を見て、ホリィが殴り合いが始まったらすぐに割って入ろうと身構えた---承太郎も、殴り返してやると、身構えていた---時、高らか声を放って笑い始めた。
 ほんとうに、面白くて仕方のないものを見たとでも言いたげな、全身を揺すり上げた、ひどく明るい、そして少しばかり嘲るような調子のその笑い声に、承太郎は殴る気は殺がれたけれど、とてもバカにされたような気になって、父親を怒鳴っていた。
 うるせえ! 何がおかしいッ!
 もう身長は貞夫よりも高かったし、肩も胸も、充分に厚かった。立ち上がれば、貞夫を圧倒するくらい、わけないと思っていた。
 貞夫は、痛む腹を撫でながら、まだ笑い声を止められずに、ホリィにもたれて背中を波打たせている。涙さえこぼれる目元を拭って、ようやく言った。
 ガキがいきがって煙草吸ってる姿くらいみっともねえもんもねえな。何の冗談だそりゃ。似合わねえにもほどがあるぞ承太郎。煙草の味もわからんくせに、マルボロなんか吸いやがって。ガキはガキらしく、学校の先輩にでも頭下げてもらい煙草してろ。
 貞夫が、そんな口調で物を言うのを、初めて聞いた。呆気に取られて、ガキ呼ばわりされたことや、煙草が似合わないと言われたことや、何もかも頭からすっ飛んで、そしてまだ同じ調子で笑い続けている貞夫が、涙を拭いながらホリィの額に、ふざけてキスをして、そのまま笑いながら部屋を出て行ってしまったのを、黙って見送った。
 ちくしょう、クソオヤジ。苦々しげに、喫っていた煙草を揉み消して、そう怒鳴ったけれど、もう貞夫には届かない。ホリィも貞夫の後を追って行ってしまっていたから、それは承太郎の、悔しまぎれのひとり言にしかならなかった。
 貞夫に、あんなふうに笑われたことが心に突き刺さって、承太郎はそれきり家では煙草を喫うのをやめた。貞夫の意見を尊重して受け入れたわけではなく、あんなふうに笑われるのは絶対にごめんだと、そしておそらく、いくら腹を立てても、あんなふうに笑う男---自分の父親---を殴れないと、悟ったからだ。それに、一度力で叩き伏せたところで、どうせまた、ガキのいきがりはみっともないと、たとえ血を流しながらでも、あの男はばかにした笑いを止めないだろう。そういう男なのだと、反抗期の承太郎は、限りなく敬意に近い感情で、父親を理解した。
 貞夫は、滅多と家にいない父親ではあったけれど、言葉と態度は、常に見事に一致している男だった。その背中を見て、承太郎は育った。
 あの時よりも老いた父親は、あの時よりも大人になった息子を、今は穏やかなやり方で心配している。
 日本語で言えば、照れくさいだけの、愛されているのだという表現が、ふと承太郎の心に浮かぶ。
 「・・・ふたりでなら、何とかなるだろ。」
 重荷という貞夫の言葉に反応して、承太郎はそう返した。きっぱりとした口調にはなれず、少しばかり、声が上ずったけれど、貞夫は、まあそうだなと、また煙草に火をつけながら、のんびりとうなずいた。
 「典明くんが婿に来てくれるってことなら、うちの家族になるわけだしな。」
 貞夫らしくもない俗っぽい表現に、承太郎はあからさまに嫌悪の色を口元に刷いた。
 「気色の悪い言い方するんじゃねえ。誰が婿だ誰が。」
 「・・・先方は、おまえを嫁にも婿にもいらんと言ってるわけだろう。だったら、うちに婿に来るで、いいんじゃないのか。」
 ひどく若々しい、いたずらっぽい微笑みが浮かぶ。そんな笑い方は、自分は絶対にしないと、ちょっとまぶしそうに目を細めてから、ホリィがこの男をとても深く愛している理由を、承太郎は一瞬にして悟る。
 自分は、この両親から生まれた子だと、少し胸を張りたい気分に襲われて、慌てて口元を引き締めた。
 「心配するな、世間が思ってるほど珍しい話じゃない。オレの仕事仲間にも山ほどいる。」
 励ますような貞夫の口振りに照れて、承太郎は突っかかるように言葉を返した。
 「・・・心配なんか、してねえ。」
 「だったら、何を言われても、何が起こっても、堂々と胸を張ってろ。」
 けっと、片頬を吊り上げて、いつもの調子を取り戻したふりで、承太郎は貞夫の挑発するような口調を真似る。
 「好き勝手言ってやがれクソオヤジ。」
 承太郎の懐かしい悪態に、貞夫が、晴れ晴れと笑った。
 ホリィが、奥から張り上げる声が聞こえる。
 「承太郎、ノリアキちゃん、今駅に着いたんですって! 迎えに行ってあげて!」
 おう、と返事を返して、身軽に立ち上がる。やっと花京院が戻ってきたと、安堵しながら、硬張った背中を伸ばすように、ちょっと腕を振った。この家にいる限りは、不安なことを思い出さずにはすむ。今の花京院に必要なのは何よりもそれだろうと、承太郎は、まだ縁側に坐ったままの貞夫を見下ろした。
 「承太郎、外行くついでに、煙草買ってきてくれ。」
 貞夫が言いながら、立ち上がって浴衣のあちこちを叩く。財布を探している---浴衣なのに---仕草を鼻先で笑って、
 「煙草くらいおごってやるぜクソオヤジ。」
 ちょっと肩をそびやかして、縁側から部屋の中へ入ってゆく。
 貞夫がまた笑った気配が、承太郎の真っ直ぐに伸びた背中を、暖かく追ってきて、それに応えるように、承太郎は知らずに大きく微笑んでいた。


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