あ:愛していると嘯いて。
い:いつか君を嫌いになれますように。
う:俯いて、顔の、赤さを見られぬよう。
え:壊死する心は君を求める。
お:面影を見つけては、馬鹿らしくて。
か:勝手に恋して、勝手に喪失。
き:君に届かない腕なんていらない。
く:苦しいよ。馬鹿みたいだよ。
け:結論として、僕は君が大好きなんです。
こ:心なんて見えないものより言葉を頂戴。
さ:さよなら。ずっと、好きな人。
し:知らない内に君なしでは生きられなくて。
す:過ごした時間より一過性の気持ちが大事だって?
せ:世界なんてどうでもいい。君がいないから。
そ:そんな顔しないで、虚しくなるわ。
た:たった一度だけのそれは果たして罪なのでしょうか。
ち:近づかないで、どうせ答えてくれないくせに。
つ:潰えた思いを拾い上げて、嘲って。
て:照れた顔が、どうしようもなく、好きでした。
と:蕩けるくらいに愛し尽くして。
な:泣いていて。わたしを好きだって云う証拠に。
に:似ている、なんて。
最悪なきっかけ。
ぬ:泥濘にはまるように、ただただ君に墜ちていく。
ね:熱を持った指先が、おそるおそると。
の:呪いにも似た、醜悪の恋物語。
は:はらはらと、花びらの舞う空へ。
ひ:昼下がりの木の下で、禁じられた遊びを。
ふ:古惚けた恋心なんて忘れてしまえよ。
へ:平気だから、触らないで。
ほ:本当に、本当に、本当に――嫌いなの、よ。
ま:満月を飲み込んでしまえたら、明日が来ないなら。
み:惨めったらしいくらいに焦がれたのは、
む:無口な唇、奪うように口づけて。
め:面倒くさいでしょう。だから、手紙は読まずに捨てて。
も:もう何も考えられないくらいにお前に溺れていたいのに。
や:やだな。こんなに惚れてるよ。
ゆ:許されないと知っていました。だから、恋した。
よ:ようこそ、途切れることのない愛憎劇へ。
ら:楽園は燃え尽きた。
り:理屈こね回してないで好きか嫌いかはっきりしてよ。
る:類似恋愛にご注意下さい。
れ:劣情で構わないからぶつけてほしかった。
ろ:朗々と、歌い上げたのは別れの歌。
わ:忘れ形見にキスをして。
を:をわらないで、をわらないでください。
ん:――。