あ：甘ったるい言葉なんて飲み干して辛辣に叩きつければいいわ。
い：慈しみ深き我等が神よ、どうか彼女に最愛を。
う：頷いて、君は嘘を吐く。僕を偽る優しい嘘を。
え：エピローグは強引にでも幸せに。
お：思い出を啜り尽くして、君のくれた全てを無かったことにしてしまおう。

か：掠れた声で君は云った。アンタなんか、と呟いた。
き：キスがキズの代わりになるなんて思わないでよ。
く：口説くなら、もっとしゃれた言葉を下さいな。どうか返事がしやすいように。
け：消さないで、なくさないで、わたしはまだ、あなたに何も云ってないのに。
こ：今宵限りの夢に沈んで、水底で朽ちる現に泳ぐ。

さ：最愛の貴女に最悪の嘘を送りつけよう。他には何も出来ないから。
し：白けた顔して愛してるなんて、嘘にもならない掠れた言葉を。
す：素晴らしい、素晴らしい人生に変えてくれた君に、愛しいなどとは云わないけれど。
せ：切ない恋をしているつもりではた迷惑振り撒かないでよ。
そ：疎外感を覚えたのは、知らない笑顔を見せていたあの時。

た：耐えられないのよ、アンタばかり幸せ面して不幸自慢してんのが！
ち：散らかった部屋の中、君の痕跡だけが行方知れずで。
つ：紡がないで、恋物語なんて聞きたくないの。
て：手招いて、君とだけ向き合える幸せの時間へ。逃げ道を頂戴。
と：どうして、どうして、どうして。ずるいよ。

な：何故、を繰り返しても。意味のない話ばかりで。
に：逃げ道ばかりを探していました。君の手も取れないのに。
ぬ：抜け殻を数えて振り返る。道の上には貴方の思い出ばかり投げ捨てて。
ね：眠りに就くまで、ずっと、ずっとよ。抱きしめていて。
の：遺された想いは、いつだって傷んでしまうんだ。

は：初めからわかってたら。こんなに好きにはなれなかったよ。
ひ：悲劇のヒロインぶってないでさっさとぶつかりに行けよ。
ふ：不真面目な恋愛ならいっそピリオドで刻みましょう？
へ：平気だなんて強がらないから、抱きしめてよ。引き止めてよ。
ほ：本当に、本当にあなたのことが、

ま：まるで自分ばかりが可哀想な振りをして。
み：見透かしたようなこと云わないで。どうせ気づいてくれないくせに。
む：紫色の空の下で。僕は君と出会う。
め：巡り会えたら、云いたかったんだ。馬鹿野郎って。
も：もう二度と、そんなことは云わないで。泣いてしまうわ。

や：病んでいられるなら寧ろ幸福とさえ思えた。
ゆ：融合された溺愛はただひたすらの無垢を垂れ流して腐り落ちる。
よ：夜明けなんて来なくていいよ、いいから、彼を奪わないで。

ら：楽園を追われたが故に、僕は君を見つけられたよ。
り：理想的な物語なんて常軌を逸した我が侭じゃない。
る：ルーレットを回して、止まる筈もない君に思いを馳せる。
れ：恋愛なんてものはね、本の中だけで十分なのよ。
ろ：蝋燭を吹き消したら、私の命も闇の中へ。

わ：わかりあえないのは哀しいことだよ。そう云って、君は笑う。
を：･･･をもって、この世界を終了します。
ん：んーん、そんなことないよ。ボクはただ君に話しかけられたくないだけだから。