of the sky 20title

01:見上げていたあの頃は、あんなに狭かったのに。
02:耳を劈く音をして、君はまた飛んでいく。
03:僕達は何処までも見下ろされたまま。
04:手を伸ばしても届かないことが、いっそ幸せ?
05:一面の青と青と青と。
06:眼下に広がる真白の世界
07:いつかは、緋色に染まる。
08:ぶちまけた絵の具みたいに、嘘っぱちの色。
09:それでも星は遠すぎた。
10:きっとこれは、箱庭の背景。
11:ノイズ混じりの君の言葉は、文字通りに空に消えた。
12:雲で引いた切取線
13:頬に触れた雨が君の涙なら、いいのに。
14:君は今、僕を見上げてくれているのかな。
15:届きますか。届きますか――遥か地上の愛しい人。
16:世界は狭くて、空は広いよ。
17:僕達の翼は頼りないけれど、
18:何処までも何処までも、飛んでいける気がしたんだ。
19:あぁ、何て、遠いんだろう。
20:空に、いるね。ずっとずっと。

大空を舞台にしたお題、とのリクエストを頂きました。
空と飛行機かな、と思ったのでそれっぽく・・・なっていればいいんですが。
bacK