ないものねだりだって云うのね? 欲しいのに欲しいのに欲しいのに!!
時告げ鳥は高らかに叫ぶ――「ゴアイサツハスミマシタカ?」
飴細工は溶け消えた。甘さと苦さを、口内に残して。
愛か死か。究極の二択を強いたら、そしたら私を選んでくれる?
どうにかしてよ。僕の頭の中は君だらけ。
照れ屋で我が儘な、だけれど可愛い君が好き。誰よりも。
嗚呼、どうして僕ばかりが報われない。
それでも、僕には君しかいない。
愛しているよ、ずっとずっと、ずっと。
愛しいんだ、だって、本当に。嬉しいんだもの。
世界が変わって色が変わって何が変わっても、君は、変わらないね。
愛おしすぎていけないよ。壊れてしまいそうさ。
何も出来ないくらい、雁字搦めに、君を縛って。
ハレルヤ! さぁ、歌おうじゃないか!
愛おしさは、かくも罪に濡れて。
ゆるやかに、君に恋をしよう。
ぶち撒けたビーズの彩りよりも、君が眩しい。
あの日見た空を、ねぇ、君は覚えている?
疲弊するくらいに、愛して、恋して、満足させて。
変わらない風景、変わらない会話。いつまでも、変わらないでいて。
繋いだ指先から伝わってくる熱が懐かしくて涙が出た。
つぎはぎだらけの僕達は、不格好に愛し合う。
水没した思いを掬い上げて、君に突きつけようか。
空に向かって飛び立ってみましょうか? どうせ墜ちるだけですけどね。
愛おしい貴方、けれど憎らしい貴方。貴方の為なら、何だってしましょう。
君と僕とが過ごした時間は、今日のこの日に置いていこう。
バイバイサヨナラ。この逃走癖は、多分どうにもなりそうにない。
近づかないでください。拒ませてください。それくらいわかるでしょう?
僕は僕であって君は君だ。だからこその世界なんだ。
やさしく嘘を吐いてください。笑って罵れるように。
口を閉ざして目を閉じて、ああ何も考えたくない。
君の笑顔は僕に向いてはくれないね。
腕の中、遠退く声とぬくもりに、君に恋していたのだと、知りました。
もどかしいね。君と僕とは、未だに始まってもいないだなんて。
君の声なんて、聞きたくない。近すぎるんだもの。
あの時はすぐ傍だった筈なのに、見渡しても見えないよ。
夜の闇に怯えた僕を抱きしめて。けれど光なんて要らないんだ。
深い海の色をした、君の瞳に捕らわれた。
君がいなくなった世界で、空を見上げてみるけれど。とても狭くて見ていられない。
馬鹿野郎。誰が、こんなことして、喜べるか、よ。
甘く唇を重ねて、溺れてしまえたらどんなによかったのかな。
何度抱きしめても、それでも君には届けない。
君は俺を通して誰かを見ているんだろうけど、俺はそれでも、幸せだよ。
わたしは愚かね。愛してもらえていたことすら、忘れてしまっていたのだから。
我が儘でいい。弱虫でいい。それでも君の傍にいたい。
あなたの前から消えてしまえば、きっと今より愛してもらえるのでしょう?
あたしだって本当は、別の形で出逢いたかった。
今更そんなことを云わないで。もう一度恋することなんて、出来やしないのに。
僕はそれでも、君以外の何者をも認めたりなんてしないんだ。
空っぽの世界。満たしてくれたのは、君の存在だけだった。