あなたの声にくるまれて、わたしは覚めない夢を見るのよ。
さよならを小夜鳴き歌い謳えば、るらるら、ららる、涙にも似たフレェズが。
埋め尽くされて、浸食されて、壊されて。溢れ出したのは、拙い言葉。
私はいつまでも怯えているわ。何もかも、何もかもが終わるまで。
嘘を吐けば気が楽になった。重ねる分だけ、重たくなった。
この空が墜ちてきたら、僕らは押し潰されてしまうと云うのにね。
こんなに生温い幸せに浸ってしまえるなんて、思いもしなかったから。だから、
この気持ちは不安ですか? この感情は恋ですか? どうかどうか、教えて、
上っ面だけの言葉でいいよ。だから繰り返して、好きって云って。
寒かったねと抱きしめられた、腕のぬくもりに、心が溶けた。
自ら招き入れて孤独で凍えて、ぬくもりなんて求められずに。
必死になって莫迦みたい、と、立ち尽くしたままの君が云った。
自分自身がどうしても愛せないと仰るのなら、お互いに愛し合いましょう?
君は僕の太陽だ。届く前に焼け焦げて、蒸発してしまいそうだよ。
こんなのはもう耐えられません。どうかとどめを刺してください。
もう何だって構わないから聞いてくれ。ただ俺は、君が好きだ。
手から足からとろけてゆくんだ。ほらきっと、もう何も残らない。
僕の世界が揺らぐのは、君が追い詰めてくるからだ。そうだろう?
抱きしめられて眠ろう。意識ごと、貴方の夢の中へ行けるように。
君への恋の気持ちを鳴らそう。軽やかな歌になるように。
それからは、いつだって語られない話。
声が枯れるまで笑った。君を忘れられると思ったのに。
時間は止まってくれないんだよ。ただ、取り残される、それだけなんだ。
触れることの出来ない貴方の温もりなど、どうして知ることが出来ましょう?
線を踏み外してしまえたら。いつまでも君の傍にいられるなら。
恋の苦しみに酔えるほど子供でもなくなった今になって、君の存在が狂おしい、なんて。
夜が明けて、僕はまた死に近づくけれど。朝が来れば、君に会えるから。
人生は間違い探しだらけです。つまりは間違いしかないのです。
出会い方が間違っていたのなら。僕らは幸せになれたでしょうか。
苦しんだ後に幸せが来るなんて、遅すぎるとは思いませんか。
美しさなどは必要ない。何よりも大切なのは、その儚さ。
雪よりも冷たいのは君の肌。ひんやりしろくて、溶けそうな。
僕たちはいつまでも平行線。絡み合うことなどありえない。
キラキラ、キラキラ、空はいつも高く遠く。
不安要素。僕の中にあってはならない筈のもの。
きっといつか、君さえ僕から離れて行ってしまうんだね。
云わせて! 云わせてお願い! 愛してる愛してる愛してる!!
愛を持っていきたいの。記憶を、全部、どこかへ。
こんなにもあっさりと狂えたよ。これが愛ってものなのかい?
空が滲んだ。君から零れた、赤色で。
狂いだして叫びだして、でも誰も、間違ってなんかいないんだ。
あぁ、ただ、ただ、抱きしめて欲しかった、だけ、なのに。
届かないって、わかっていたのに。君に、焦がれた。
代わりで良かったんだ。代われる相手なんて、いなかったんだけれど。
貴方の全てを理解したいのよ。全てを許容なんて、出来ないけれど。
幸せになりたかったんじゃないよ。だって、もう幸せだったんだもの。
僕の世界に君がいた。その幸福に感謝しながら、恨み言を。
君と出逢えたことは嬉しいけれど、それ以上になれないことが悲しいよ。
あなたなんて大嫌いよ。誰よりも、愛おしく感じてしまうんだから。
君となら何度だって生まれ変われるよ。さぁ、飛び立とう。