希薄であることは目の前の事象とは関係ないと思うのです。
はいちょっと失礼しますよ――わざとらしさはどちらに向けて?
君がいなかったら僕は生きてはいけないんです。本当です。
堂々巡りの会話ですが、元より執着がございません。終着も同じくして。
考えるよりも先に本能が動くのです。君を助けなきゃって、気づいたら。
何もかもの全て全部を共有する為に独占したいってワケなんだけど。
植えつけられた恐怖心とは、どなたのものなのでございましょうか。
生きるのに鎖は重すぎて、酷く枷は嵩張って。だから、生きているのだと。
振り返っても見えないものが過去。いつまでもわからないのが未来。
珍しいものとしてご覧になるのなら、せめて言葉をかけないでください。
子供のように夢を見たくて。いつか、やさしい手でそっと抱きとめて。
貴方の為なら何でも出来る。誰にも邪魔など、させはしない。
笑いながら愉しみながら。痛みを快楽に悲鳴を嬌声に変えましょう。
陽光の下では愛情を。月夜の元では激情を。囲う器は同一なれど。
軽やかにふらふらと、和やかにふわふわと。笑い声を、ふつふつと。
忘れてしまいました。この、キミョウな感覚なんて、知りません。
封じ込めたのは過去の罰。其れが新たな罪になると知りながら。
後ろ向きではいたくない。でも、進むことだって怖くって。出来やしない。
もしかして、気づいてないの? あなたの後ろに、ほら・・・いるじゃない。
完璧に物事をこなすことなど出来はしないのですが、気分だけでも。
天から注ぐ液体が鈍く体を打ちつけて。世界はいつでも愚鈍に回る。
言葉で世界は狂うけど、世界で言葉は狂わない。狂態は常に人のモノ。
笑いながら傷を抉る。その距離にいることが、親しいものと思い込む。
ゆっくりと着実にじりじりと詰め寄って。別に勝とうなんて思わないけど。
役に立たないのに存在できることは幸せだと思えばいい。それでいい。
結構いい人だったけど、だから何だってワケじゃあないのよネ。
君は僕から逃げてゆくから、そう出来ないようにと穿ってしまうんだ。
路地裏の暗がりで、見知らぬ君に誓いを立てよう。貫き通すと云う決意。
誰にでもわかるだろうに、そんな優しさ。元から見えないものだけれども。
欲しいと思ったから素直に云った。ダメだと云うなら諦めた?
自分で自分を害するならば、それは被害だろうか加害だろうか。
わかっててもうまくいかなくてできないこと。難しいのは、最初の一歩。
周を作るためには中心が必要です。いいからそこにいてください。
貴方の前で泣いたなら、むしろ厳しく諌めてほしい。昔のように。
忘れないで、と声の限りに叫べていたら。ねぇ、何か変わりましたか?
自己顕示にも満たない、ささやかな願いを込めて。
息づいた芽を吹いた、さあ、誰からやるの?
たったひとり、誓うよ。いつまでも、一緒だって。
気がつけば、あなたが教えてくれたことを乞うけれど。
どうでもいいけど、あなたがほしいと云っておこう。高らかに。
さてここはどこでしょうかとお互い呟き立ち止まり。そして僕らは迷い子に。
盗んだものを全てしまえる腕に抱かれて見る夢は赤く。
どこにいるのと云うのなら、それはわかりきったことでしょう。
笑えるのは強いことじゃなくて、弱いこと。少なくとも僕にとっては。
何もかも思い通りになってくれる人なんていませんから。
世界は君の為に変貌する義務がある。僕はそう思っているよ。
あなたが何を見ているのか、それが私にはわからないのです。
真綿に染み込む、こころのおと。貴方の声は、私の糧に。
転がって傷ついて、それでも綺麗に輝いて。あぁ、全く羨ましい。
けれど立ち尽くす僕らのこと、君は見ない振りをしているね。