朝日の音色を聞く前に、君の瞳が閉ざされてしまわないことを願っているよ。
星空にワルツを乞うて、何億光年踊りましょう。
ラベンダー色の憧憬は、夢にまで見た刹那の空。
あなたになら作り替えられても構わないって、ずっとずっと思っていたの。
嫁ぐ準備は出来ております。アナタを見知ったその日から。
ハモニカを吹いた。掠れた音に下手くそって、やっとアナタが笑ってくれた。
それでも僕は人になれない君のこと、愛おしく感じていたんだよ。
お巫山戯だわね。そんなちんけな拳ひとつで、あたしのことを守るつもり?
愛し君へ。薔薇と一緒に囁くなんて、貴方じゃなけりゃ許されない。
甘ったるい声して呼んだなら、君をとろけさせたげる。
少しの間を優しく包んで。どうせ儚く終わるから。
桃色空に投げ込んだ、僕らの希望はいつ失せた?
指先で掘り返した地面の奥に、何かを忘れた気がしていて。
僕がいなかったら貴方は幸せで在れたでしょう? いいえ、答えてなんてくれないで。
時計塔で待ってます。あの日の出逢いを、再び刻む鐘の音を。
どんなに高価な宝石よりも、綺麗な君の硝子の瞳。
白いマニキュア乾かしながら、君への時間を指折り数えた。
体感温度で溶けてゆく。皮膚を滑った薄氷。
疼いた傷を舐めとるように、連ねた言葉は軋んで途切れる。
あなたが願うなら開きましょう。世界へ通じる心の扉。
夢を描いたキャンバスは、最初の色を見喪い。
浸した指から広がる波紋。心の海をそっと揺らして。
高らかに宣言しよう。この世界など必要ないと。
深い森の奥にはね、見てはいけないお伽話の秘密があるの。
いつかを思って泣く君の、今を願って僕も泣いた。
少しだけ、君が笑ってくれたなら。僕は救われるように思えたんだ。
君を誰にも奪われないよう、僕と云う籠の中に閉じ込めてしまえ。
ねぇ、あの子を知りませんか。名前も知らないあの子です。
月が喰われて消えたなら。星の灯りで君を愛そう。
恋をしたら無敵だなんて、いつの時代の強者が決めた?
違います。私はただの少女です。
ご期待に添えなくてごめんなさい。だって、あなたの役に立ちたくなくて。
僕にとっての唯一が君ならば、君にとっての答えもまたそうでないとならないはずだ。
何で生まれてきたんだろうね。君に会う為なら、よかったのにな。
初めて、だったんだ。泣きたくなるくらい、優しくされたの。
糸繰り人形繋がれた。蝋燭の先に繋がれた。
壊してくれればよかったのよ! 貴方へ残した未練なんて、真っ二つに。
アンタが幸せを願うなら、あたしの分まで祈っておいて。
耳元でノイズ。君の声ばかりが聴こえない。
手鞠唄を繰り返し、小さなあの頃歌ってた。てんてんてまり、てんてまり。
毒にしか成り得ない。この有害な思いの行く末は。
白い翼を広げましょう。ほら、天使みたいだよ。
いなくなってからじゃないと気づけないのね。こんなにアンタが大切だって。
笑わせる。この程度で出し抜けるほどに生ぬるい訳がない。
ばれないように井戸に落とした。さようなら、おやすみなさい?
笑い声が聞こえてくるの。眠っちゃダメって毎晩毎夜。くすくすと。
噛み砕いた、憎しみごと。飲み下した、悲しみごと。
どれだけ手を伸ばしても届かないのは星だけじゃないだろうに。早く気づけよ。
そんなあなたが好きなのよ。 ――なんて云ったら、落ちてくれる?
忘れてください。僕は今から、君の全てを裏切ります。