貴方の為にと云う、私への云い訳。
雨粒ダンスと灰色雲のメランコリア。
ふわり、シャボン玉。弾けて飛んで。
暗闇から伸びた手を、よくよく見れば己が其れ。
罅割れ硝子のスターダスト。
終宴からはじまりへ。またひとつ、明日へと向かいましょう。
同じ空の下なんて君は云う。空なんて違うと僕は思う。
ありえませんね、そんなこと。だってあなたに私の声は届かない。
子供のままだからと云って、空を飛べるわけもないのに。
君の傍にいる僕がいつまでも僕であるように願うのは過ちですか?
君をこの腕に抱きしめる為に僕が為すべき最善の方法。
この歌声で、いつか応えてくれるはずのあなたを呼ぼう。
失くしたものを拾い集めたら、いつかの自分に還れるだろうか。
夜空を越えて掴みに行こう。今は見えない何かを、君と。
あなたとわたしの言葉の中に、そっくりに紛れ込む意志の破片。
おはようございますプリンセス。口づけはお済ですか?
君の傍でなくとも君の幸せを祈ろう。それが俺の望みだから。
それはあまりにも決定的な違和感で。何かが違うと感じるのに。
手を伸ばせばすぐに触れられたはずなのに、この腕をすり抜ける。
人が最も恐れるもの、それは、理解の及ばぬもの。
嘘なんて吐きませんよ。卑怯者ですから。
目が覚めたら、隣に誰もいないなんて嫌じゃない?
圧し潰されそうだと呻いたら、誰か助けてくれるって?
いつか狂うなら私を壊して一番に、捨ててしまって。
それとも、一緒に君が持っていってしまったの? いつかのあの日に。
君への想いが世界を染めて、一色に満ちてゆくけれど。
手を取って指を繋いで、飛んでいきましょうどこへでも。
少しだけあなたに寄り添いたい。だって僕らは弱すぎるから。
いつもいつも向こうから来てくれないかって待ち侘びてしまうんだ。
世界中でたったひとりになりたいの、と君は笑った。
永遠なんてものに夢を見よう。僕らにはまだ時間がある。
もう少し考えさせて。後悔しない為の、最善を。
誰にも聞こえなくっても、貴方が聞いてくれればいい。
空に響いた君の言葉が、馬鹿みたいに素直に通り抜けた。
思わず零した本音を拾い上げて君が笑うから、俺は嬉しくて。
何だってするから離れていかないで。見捨てないで傍にいて。
狂ってるなんてとんでもない。愛し合っているんです。
愛おしさの反比例。深い傷は深すぎる愛情の裏返し。
僕から君への一方通行、君から彼への一方通行。
何も聞かないから抱きしめさせて、そしてどうか泣いてください。
きらきらを集めて繋げよう。首飾りを君に、冠は僕に。
いいとこも悪いとこも全部ひっくるめて愛してくださいよ。
大嫌い大嫌い、だけど大好き。誰より大事な君へおめでとう。
あの頃、あの時、気づいていたら。今は笑えていたんだろうか。
まるでこれは優しい呪い。一生とけないオマジナイ。
凍った空気を溶かすのは君の声と指先と僕の想いであればいい。
特別な存在じゃなくても隣に居座れるならいいかなって。
君とさよならしない為に、僕は何をすればいいんだろう。
あなたとあたしとの間にある時間がとこしえであればいいの。
愛しい人。私の先までの幸せを、どうか約束してくれますか。