ただ出来るのは、幸せを祈ることだけだった。限りない、幸福を。
自分でもわかっているんだけれど。僕は限りなく君に甘い。
あぁ君みたいな悪い子ほど愛おしいだなんて何処の誰が云ったんだい?
恋ですって? そんなことに抜かすべき現すら、存在しないって云うのに!
忘れないで、私のことを。忘れないで、花言葉のように、ね。
口答えもさせてくれないなんて卑怯よ。もっとちゃんと向き合って。
返して! 返して!! お願い、奪っていかないで!
終わったの? 終わってしまったの? なら新しく始まるんだね。
君が望むならその手を取って駆け出そう。立ち上がれない程に遠くまで。
――好きなんだ。ただそれだけ。好きなんだ、よ。
嬉しいも嬉しくないも、やっぱり個々の感性だと思うんですが。
あたしの骸が朽ち果てて、風化するまで抱きしめていて。
いなくなったら探してくれる程度には、僕のことを想ってくれる?
例えば、何処にも行かないで。そんな我が侭すらも、叶えてくれる?
真実ばかりが優しいだなんて限らない。ならば、優しい嘘がいい?
あぁだって、薄紅に咲く花と君とを重ねることが出来るのかわからないから。
独り占めにしたいのは誰だって同じでしょう? 好きだから、思うんでしょう?
新たに紡がれる物語が、幸せである保証なんて、ないけど。
一度くらいは云ってあげてもいいわ。でも、二度と云えないかもしれないの。
調子外れのメロディライン。僕らは真っ直ぐになんて生きられない。
今必要なのは君じゃない。今の君は必要ない。
僕は狂人です。何故なら、皆が狂っているからです。
貴方が注いでくれるから、私は満たされてゆくのです。
だって終わりが来なければ、僕らはずっと閉じ籠もっていられると云うのに。
明日が来たら、きっと君は消えてしまうんだね。僕を置いて。
幸せを願うとか、そんなことはどうでもいいの。アナタが好きならそれでいいの。
違うの違うの、嬉しかったワケじゃ、ないの! 厭だ、ちゃんと聞いてよ!
背負い込めるのは自分だけ。誰にも分けてなんてやれないよ。
貴方が私を捕まえて。私が貴方を捕らえてあげる。
僕の存在が過ちだと云うのなら初めから全てを否定し尽くせばいい。
言葉に出して「好き」だと云って? だから何だと云うのだろう。
赤く崩れる世界の中で、誰が正常でなどいられるだろう。
他の誰より蔑んでくれてもいいんです。貴方の心を占められるなら。
いつまでもいつまでも君と一緒にいたいんだこの世界でこの場所で。
精一杯に背伸びをして見上げてくれる、優しい瞳に救われる。
わからないけどわかるんだ。本当は、隣に誰かがいた筈だって。
私の光は君だけでいい。照らしてくれるのは、優しさだけでいい。
貴方のことを止められない己の無力さが、貴方以上に憎らしかった。
するりと陥落できたなら、どんなに幸せなことだろう。無理なんだけど、ね?
そうしてアンタはまた逃げるのね。本当は強いくせして、いつもいつも。
いつか、この想いが重なり合えば。貴方と笑いあえると信じてる。
あぁ、貴方は本当にずるい人。私ばかりが、馬鹿みたい。
愛しているんだ誰よりもううん本当は他の人なんて愛してないの。
止まない雨はなくて明けない夜はない。そんなこと、誰が決めたの?
真っ赤な匣の中にいた。真っ赤な世界が満ちていた。
ちいさな指先そっとつないで。ねぇ、ほら。うれしいね。
どうしようもないじゃない。貴方しか、いなかったんだから。
暑さも寒さも感じぬほどに抱きしめて、抱きしめていて。
あのまばゆさにたどりつけるきがしないのです。だから、だから、
愛を囁くだけ貴女に嫌われたって構わない。自分の気持ちに嘘は吐けない。