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牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
101:ラグナ×タバサ2009/12/20(日) 14:29:57 ID:+wKP3/Ms [sage] AAS
489 名前:ラグタバ ◆uaXXkWe4dU [sage] 投稿日:2009/07/04(土) 22:36:32 ID:VsiBzms/
おそらく次が最後の一撃だろう。
僕はその一撃を、彼女の最深部まで貫かんばかりに、放った。
その瞬間、何かが爆ぜたような感覚が僕を襲った。全てが僕の身体から抜けていくような、未曾有の快楽。
彼女の中にある僕自身は、別の生き物のように、幾度も、幾度も、脈打っていた。
「………ラ…ラグ…ナ………さまぁ…」
少しずつ遠くなる意識の中で、タバサさんの声が、全身に沁みるように感じられた。
………ほとんど真っ白だった僕の頭が次第に現実に戻っていくにつれて、僕の五感も次第にはっきりとしてきた。
ずいぶん永かったような気がする…。
僕の意識が飛んだのは、実際はほんの数秒だけだったのかもしれないけど、何故か永く感じられたのだった。
五体に感じる温もり。耳に聴こえる息遣い。鼻腔に満ちる匂い。口腔に拡がる味。
僕の五感のうち四つは、すっかり彼女に支配されてしまっていた。
五感の最後にはっきりとしてきた視界に飛び込んできたのは、僕を見つめるタバサさんの碧い瞳だった。
「タバサ…さん」
気怠い感覚の中、絞り出すような声で、僕は彼女の名前を呼んだ。
「ラグナ様…」
彼女の蕾のような口から、僕の名前が出た。
僕たちはしばし見つめあった後、もう何度目になるだろうか、唇を重ね合った。
途端に僕自身がタバサさんの中から抜けおちた。僕は唇を離して、視線を下に向けた。
僕がタバサさんの奥深くに出したものが流れ出て、内股に不規則な模様を象っていた。
一部は、血と混じって桃色に変わっていた。
「あっ…!み、見ないでください!」
僕が何を見ているのかを察した彼女は、頬を染めながら、たくし上げられたスカートを下ろそうとした。
「ラグナ様…向こうを向いていただけませんか…」
顕わになった胸を隠すようにしながら、彼女は懇願する。
僕はすぐに彼女に背を向けた。自分のものがまだ出しっぱなしだったのに気が付き、ハンカチで拭いてからズボンの中にしまった。
後ろでは衣擦れの音がする。
肉体的にも精神的にも疲れていたが、不快ではなかった。寧ろ、逆に、僕は幸福感に満ちているような気がした。
「ラグナ様…」
呼ばれて振り向くと、タバサさんはすっかり身支度を整えていた。
僕と彼女の視線は幾度も絡みあったが、言葉が出てこない。
言うべきことはたくさんあるはずなのに、どうしても言葉が出てこない。
こういう時こそ、男の僕が率先しなければ。
意を決して、僕は手を差し出した。
「戻りましょう」
「…はい」
僕はタバサさんの手を握った。タバサさんは優しく握り返してきた。
でも、何か大切なことを忘れているような…?
僕はちょっと考え込んだ。
…そうだった。
とても大切なことを僕は忘れてしまっていたのだ。
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