牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
116:ミスト×村人2009/12/23(水) 11:57:49 ID:4OkOFL8c [sage]
549 名前:ミスト×村人[] 投稿日:2009/07/26(日) 21:42:09 ID:XbBJH3y6
投下します。
今回はミストです。

550 名前:ミスト×村人[] 投稿日:2009/07/26(日) 21:43:00 ID:XbBJH3y6
「ふぅん、ふんふん…ふん…」
 いつものように鼻歌を歌いながらミストは上機嫌でカブ畑へ赴いた。収穫の時期にはまだ早いが、毎日毎日カブに水をやったり、様子を見たりすることはミストの生き甲斐だといっても良い。
「さてさてぇ…カブさんはぁ…今日も元気かしら?」
 ゆっくりと甘い話し方でミストは畑を覗く。しかし、その瞬間、ミストは目を大きく見開き、呆然と立ち尽くした。昨日までは元気に育っていたはずのカブの葉はくてりと萎んでいるばかりか、畑のあちこちが荒らされていた。
「う…うそ…」
 ミストは力なくその場に座り込んだ。愛情を持って育てて来たのに…
 と、そこで背後から人の気配がする。
「やぁ、ミストさん。どうしたの?」
 ミストが項垂れたまま振り返れば、そこには身知った少年達が立っていた。
「ラグナさん…っ、それにエリックさんにダニーさんまで…」
 ミストは目に涙を浮かべ彼らを見上げる。
「ここに来たら…私のカブ達が…こんな姿に…」 
「ああ、コイツは酷い」
 ラグナはすっかりしなだれたカブの葉っぱを手に取ると大げさに溜息を付いた。
「うーん、でもこれは…ミストさんの育て方が拙いんじゃないかな?」
「…え?」
 思いがけない台詞にミストは目を丸くしてラグナを見つめた。
「水を遣ればいいってもんじゃない。交配とか種付けとかしっかりしました?」  
「…あ、あの…えっと…カブの交配?…種付け…?」
 それなりにカブの知識があるミストは何かを考える様に首を捻るが、それよりも先に今度はエリックが言葉を挟む。
「あー。その調子じゃ、ちゃんとやってないんだろ。そりゃ、途中でダメになるさ」
1-AA
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