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牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
175:氷原に咲く花(1)5/7 2010/04/11(日) 13:56:26 ID:wMZw0/yY0 91 名前:氷原に咲く花(1) 5/7:2009/12/22(火) 22:49:23 ID:xnK8FvEo ……どうしてこうなっんだろう? 雪が降りしきる中、氷原の花に寄りかかりながらソフィアはそんなことを思った。 自分の未来を決められてしまうのが嫌だったから、昨日家を飛び出した。 そして気付いたときには大樹の家にいて、そのまま布団に潜り込んでしまっていた。 どうしてマイスのところだったのかは分からなかった。匿ってもらうだけなら二人の親友のところでも良かったのに。 『マイスのこと、どう思っているの?』 いつだったか、カリンが聞いてきたことがあった。何故か彼の目の前で。 あの時とっさに答えられなくて、そんな自分がおかしいと思った。 …何となく、さっき飛び出したときの自分と似ている気がした。 私は、どうしてしまったんだろうか? 頭で考えようとしてもなんだか働かない。 それになんだか眠くなってきた。 もうどうでも良いじゃないかと頭のどこかで誰かがささやいた気がした。 そうだ…このまま…… 誰かの声が聞こえた気がしたが、ソフィアはそのまま目を閉じた。
176:氷原に咲く花(1)6/7 2010/04/11(日) 13:57:12 ID:wMZw0/yY0 92 名前:氷原に咲く花(1) 6/7:2009/12/22(火) 22:50:15 ID:xnK8FvEo 次に目を覚ましたのはどこかの部屋だった。ここは確か… 「……大樹の…家?」 何となくつぶやく。その声に反応したのだろうか、誰かが駆け寄ってくる。 「ソフィアさん、目を覚ましたんですね。よかった…」 そう言って胸をなで下ろすマイスはとても疲れているように見えた。 「私……」 体を起こそうとしても動かなかった。それに、なんだかとても寒かった。 「氷原に倒れていたんですよ。ほんと見つけられて良かったですよ。」 …ああ、わたしはあのまま眠ってしまったのか。 そんなことを思っているとマグカップを差し出された。 「…あの、こんなものしか出せなくてすみませんが…」 マイスが申し訳なさそうな顔で言う。別にそんなこと気にしなくても良いのに。 そう思いつつ、マグカップを受け取ってゆっくり飲む。 「…おいしい」 体の隅々まで暖かさが広がる。ただのホットミルクなのに、とても美味しく感じられた。 「…すみません」 何故か彼の表情がさらに暗くなる。そういえば… 「…ううん、そうじゃなくて……ほんとうにおいしかったの」 反対の言葉が出なかった……出したくなかった。 「……あの…ごめんなさいっ」 不意にマイスが謝ってきた。 「……え?」 どうして彼が謝るのか分からなかった、迷惑掛けたのは私なのに。 「僕が失礼なことを言ってしまって……」 「…ううん、謝らなくちゃいけないのは私だから…」 「……良かったです。ソフィアさんを傷つけてしまったんじゃないかなと心配で…」 …ああ、そうか。 何となく分かった気がした、さっきの自分の問いかけが。 心が温かくなってくる気がする。何かで満たされていくような、そんな感じ。 バタリッ 大きな音がしてはっとすると、マイスが倒れてしまっていた。 それになんか激しく咳き込んでいる。 「…大丈夫!?」 「大丈夫…ですよ」 声を掛けるとマイスは笑みを返してきた。それでもとても苦しそうだった。 ……多分、私の性だ。私はずっと探してくれたから、こんな… 「…じゃあ、お休みなさい」 そう言ってマイスは部屋の隅に行こうとした。多分私を気遣ってだろう。 「…マイスっ!」 彼を追いかけようとしても体が動かなかった。疲れと寒さで私の体も限界だった。 だから… 「……今日は、ありがとう…」 明日、早く起きようと思った。 起きて、マイスの看病をして、そして…
177:氷原に咲く花(1)7/7 2010/04/11(日) 13:58:07 ID:wMZw0/yY0 93 名前:氷原に咲く花(1) 7/7:2009/12/22(火) 22:51:24 ID:xnK8FvEo 気がつくと、朝になっていた。 いつの間にか眠ってしまったらしい。 ゆっくりと体を起こしてみる。体の具合はすっかり良くなっていた。 よし、これで… 「おはようございます、ソフィアさん」 振り返ると、マイスが立っていた。 とても元気そうだ。 でも確か… 「マイス、風邪は…?」 「風邪薬飲んでぐっすり寝たんでもう大丈夫ですよ。心配掛けてすみません、ソフィアさん」 ………まあ、なんというか 「……馬鹿」 こちらの気も知らないで、ソフィアはむすっとして俯く。 「え? 何でですか?」 彼は分かっていない…多分考えても分かってくれないかもしれない。 それでも理由を言うのは何故か恥ずかしかった。 だから… 「…名前、いつまでさん付けなのよ。親しい仲なんだから……ぁ」 そこまで言って口を両手で押さえた。反対に言うつもりだったのに、 「…分かりました、これからはソフィアって呼びますから」 真面目に言うのも悪くなかった。 Fin. 94 名前:◇Q9QVO1Rs:2009/12/22(火) 23:00:10 ID:xnK8FvEo えっと、(1)という連番が示すとおり続きます。 実を言うと1話完結でやろうとしていたのですが、シリーズものが書きたくなったのでつい… ホントは看病シーンを書いても良かったのですが、ソフィアだとまんま正統派行きそうだったのでつまらないかなと。 正統派:シア・ショコラ・ソフィア・トゥーナ・カリン・クルルファ 暴走派:さくや(料理的に)・マリオン(薬的に)・イオン(行動的に)・ダリア(虹的に) その他:ペルシャ ひとまずこんな感じで書いていこうと思います。 内容は相変わらずですが頑張ります。 長文失礼しました。
178:氷原に咲く花(2)1/6 2010/04/11(日) 13:59:03 ID:wMZw0/yY0 170 名前:氷原に咲く花(2) 1/6 ◆aHD.RoWhdo :2009/12/27(日) 13:15:44 ID:NrAPOfqc 「はぁ……」 上体を起こしながらソフィアはため息をついた。 窓から差す光は既にオレンジに染まっていた。 完璧に寝過ごしてしまっていた。 大樹の家に来て今日が3日目だ、あの日マイスと話してからずっとここにいる計算になる。 あれからお父様やお姉様に一度も会っていなかった。彼の言ったとおり二人とちゃんと話すべきなのだが、未だその決心がつかずにいた。 マイスはそんな私に決心がつくまで居候しても良いと言ってくれた(こころなしかあきらめの表情でちょっと傷ついたけど)し、 親友二人も同意見だった(何故か二人とも複雑そうな表情だったけど)。 だけど、ホントは… 「…一緒に、いたかったから…」 自然と声に出てしまい、顔が熱くなった。
179:氷原に咲く花(2)2/6 2010/04/11(日) 13:59:36 ID:wMZw0/yY0 171 名前:氷原に咲く花(2) 2/6 ◆aHD.RoWhdo :2009/12/27(日) 13:16:45 ID:NrAPOfqc 居候している身だし、何もしないわけにはいかなかった。 そう思ったのだけど、予想以上にマイスは有能だった。 朝早くに起きて畑で水やりや収穫をすまし、モンスターの世話をしてるというのに私が起きる頃には朝食の準備が出来てしまっている。 そして食べた後は洗濯物を干してから街に買い出しに出かけ、昼食後には街から離れて夜になるまで帰ってこない。夕食は本人曰くあまり食べないらしい。 つまり、手伝うところなんて何もなかった。 それでも何かしたいと思い今日早起きしようとしたのだが、昨日夜遅くにカリンとトゥーナがやってきて しゃべっていた性で遅くなってしまい(その間マイスはじゃまになるからと眠ってしまっていた)、 朝いきなりペルシャが押しかけてきてごたごたがあり(彼女のボケが炸裂し、マイスが来なければ服を脱がされていた)、 その後眠ってしまったところ、こういう結果になってしまった。 マイスは「別にいいよ」と言ってくれたけど、これでは私の立つ瀬がなかった。 確かに私はお嬢様育ちだけど『何もできないのはイイ』というお父様の教育方針で、ある程度のことは出来る自信があった。 料理もそこそこ出来るし、お洗濯や掃除も自信はある。 だけど前者二つは彼がいつの間にかやってしまう(私に気を遣ってか洗濯物は自分のしか洗わないけど)し、 掃除しようにも部屋はきちんと片付けられているので私がやることと言えば自分の物の洗濯ぐらいだった。 それだって今からやるには時間が遅すぎる。
180:氷原に咲く花(2)3/6 2010/04/11(日) 14:00:17 ID:wMZw0/yY0 172 名前:氷原に咲く花(2) 3/6 ◆aHD.RoWhdo :2009/12/27(日) 13:17:25 ID:NrAPOfqc これ以上考えるとどんどん気分が下がってしまうのでもうよそう。 そう思いながらベットに目を落とす。 …そういえば、今まで意識していなかったけどもここはマイスのベットだった。 今は部屋の隅でお姉様の店で購入したぬいぐるみにくるまって寝ている(昨日は寒いからとモコモコになっていた)けど、 私が来る前はずっとここで寝ていたのだった。 赤面しつつも布団に潜り込み、匂いを嗅ぐ。 ここ数日私が使っていたのにもかかわらず、彼が残っていた。 こうやってくるまっていると、抱きしめられているような、そんな気がした。 大樹で過ごすようになって、マイスとの距離が縮んだと思った。 少なくとも私は側にいられて幸せだった。 「…でも」 もっと側に行きたかった、誰よりも近くに行きたかった。 そっと右手を動かし、胸元に当てる。 そのままゆっくりと動かすと、くすぐったい感触が体をおそった。 「あっ…」 はしたない行為だと思った。好きな人の布団でこういう事をするなんて恥ずかしかった。 それでも、体は正直だった。手の動きは激しくなり、体は愛撫を求めてくる。 …もう、我慢できなかった。 両手でボタンを外し、服をはだける。 下着を押し上げてブラジャーを外すと、手で掴んで激しく揉み上げた。 「あっ、ああぁんっ」 冷たい掌に敏感になった乳首が何度も当たり、口から喘ぎがこぼれる。 …マイスに、してもらっているみたい。 そう考えるだけで体の奥底から何かが起き上がっていく感じがした。
181:氷原に咲く花(2)4/6 2010/04/11(日) 14:01:12 ID:wMZw0/yY0 173 名前:氷原に咲く花(2) 4/6 ◆aHD.RoWhdo :2009/12/27(日) 13:19:12 ID:NrAPOfqc 右手を動かしながら、ゆっくりと左手を下ろしてゆく。 スカートを上げて股にさわると、パンツはもうぐっしょりと濡れていた。 パンツを下ろし、秘所に指を当てると待っていましたとばかりに愛液がこぼれてスカートを汚していく。 そのまま手を動かすと、胸の愛撫の何倍もの刺激がソフィアを一気におそった。 「ひぁっ、ああぁぁ!」 薄暗くなった部屋に彼女の叫びが響く。 高まりに合わせて両手の動きが激しくなっていく。 こんなに激しく動かしても、彼女の体はさらにそれ以上を求めていた。 左手をクリトリスにふれつつ、人差し指を秘所に挿れてゆくと膣がそれを締め付けてくる。 そのまま動かすと、激しい刺激が体を襲い、愛液はさらにその量を増してくる。 「ひあぁ、あっ、あっ、あああああぁ!」 もう限界だった、体の中で何かが一気に爆発する。 秘所から愛液が噴き出し、布団を変色させてゆく。 「はぁっ…はぁっ……」 体から力が抜けてゆく気がした。 「ソフィア、大丈夫ですか!?」 私の叫びを聞きつけたのだろうか、マイスが飛び込んできた。 そんなに大きな声を出してしまったのだろうか、とても恥ずかしくなる。 でも今はそんな恥ずかしさや自慰を見られた事なんて、些細なことに思えた。 一度下がったはずなのに、体が高まってくる。
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