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牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
184:氷原に咲く花(3)1/7 2010/04/11(日) 14:06:58 ID:wMZw0/yY0 376 名前:氷原に咲く花(3) 1/7 ◆aHD.RoWhdo :2010/01/17(日) 19:10:17 ID:N1Sj9cZ80 「うん…」 目を擦りながら上体を起こす。 外はまだ暗かった。察するに大体起床時間の1時間前と言ったところだろうか。 また横になろうと思ったが、眠れそうにないのでそのまま起きることにした。 ここ2日、ずっとそれが続いていた。 マイスが「それ」に遭遇してから、一度もソフィアに会っていなかった。 男という性から来るものなのか、記憶を失っていようとも彼女の行為が何を指すかは分かっていた。 叫び声を聞いて飛び込んだ部屋での強引なキス、それに続くフェラ、そして… でも本当は全く理解していなかったのかもしれない、だからあの時追えなかったのだろう。 彼女に襲われたという事実より、何も出来なかった自分が悲しかった。 …それでも、自分はなにもしなかったのだ。 必死に忘れようとして畑仕事に精を出し、鍛冶の素材収集にずっとダンジョンの奥地にこもっていた。 確かに仕事に集中することでその間は忘れることが出来た。 ただおわった後、自分が逃げているという事実か激しく襲ってきていた。 夜、ちゃんと寝付けないのもきっとその性なのだろう。 着替えて畑に降りると、いつの間にか降り出した雨が作物を潤していた。 作業の無くなったじょうろをしまい、ゆっくりとはしごに腰掛けた。 ここに初めて連れられたとき、自分はとても不安だった。 記憶を無くした上、見ず知らずの土地に放り出されて辛かった。 だから早く街の一員になりたくて交流を深くし、悩みなどを解決し、住民達の迷惑となったモンスターをおとなしくさせていく内に、 いつの間にか有角人と住民を仲を取り持つことになってしまっていた。 多分それで自分もようやく街の一員になれたと思っていたし、事実その通りだと思う。
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