下
牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
66:トーイ×サラ 2009/12/13(日) 21:49:20 ID:kh1UIBdU 348 名前:トーイ×サラ9[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 23:05:53 ID:LbWk9FTO 腰をこすりつけるように動かしながらサラが微笑む、その顔には先ほどの精液が付いていて妖艶に見えた。 「ああっ!膣内でっ大きくっ…なってるっ……」 そう喘ぎながらサラの腰の速度は早くなっていく。普通に考えれば相当痛いはずだがトーイはサラの性癖を見抜いていた。 「はんっ、んっ…ぁあっ、大きいぃっ!」 サラのももを爪を立ててつかみ固定させ射精する 「んあああっ!膣内でっ…出てるぅぅっ!」 ドクンとトーイが出すたびにサラは恍惚の表情を浮かべて体を反らしていた。 「……マゾなんですね、サラ」 ぱんっと太ももを叩くと 「あんっ」 と悲鳴ではない声で帰ってくる。 349 名前:トーイ×サラ10[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 23:07:15 ID:LbWk9FTO 「膣内に出されてイっちゃたんですか?レイプしてきた相手に」 とトーイが言うと 「……ん」 とだけサラは答えた。 「気持ち良かったかい?トーイ…」 サラは赤くなりながら聞く、だがトーイは答えず腰を突き出した。 「ふああっ!」 サラは油断していた。 「じっくりゆっくりも良いんですが」 トーイは何度も腰を突きあげる。 「んあああっ!だめぇっ!またイっちゃぁぁぁっ!」 「激しいのも好きなんですよ」 ぱんっぱんっと音がなるほど強く突き上げ、かと思えばサラの太ももを強く抑えつけ子宮に響くように小刻みに動く。 「あぁんっ!や!やぁっ!いいっ!すごっ!すごいぃぃ!」 何度もサラを絶頂が襲っていた。 「ぁぁぁっ!いいっ!いいよぉっ!」 サラは自分で胸を揉みさらに刺激を得る、その仕草を見たトーイは笑ったあと 「また……膣内に」 「出してえっ!ああっ!お願いっ!」 思い切り最後の一突きを叩き込むと 「あんっ!ああああぁぁっ!」 とサラは叫び、がくりと力が抜けた。
67:トーイ×サラ 2009/12/13(日) 21:49:43 ID:kh1UIBdU 350 名前:トーイ×サラ11[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 23:10:56 ID:LbWk9FTO 「う……ん…」 サラが目を覚ますと、知らない天井だった。 「あれ、ここは……」 布団から出るとサラは裸だった。まわりを見ても見当たらない。 「起きましたか?」 キッチンの方からトーイが出てくる、サラはようやくトーイの家にいるのだと理解した。 「私の服、どこにやったんだい?」 「あれなら干してます」 とトーイは答えマグカップを渡す、ホットミルクだった。 「ちなみに……今何時?」 トーイは時間を確認する 「深夜3時前…ですね」 それを聞いたサラはため息をついた。 「なんて言ってじいちゃんに謝ろう…」 「うちで飲んでたことにすればいいじゃないですか」 「原因はあんただろ、まったく……なんであんなことしたんだよ」 サラが聞くとトーイはあははと笑い 「女神様に呪われてしまって……」 と答えた、話によれば女神様の魔法が失敗して発情するようになったらしい。 「……頭痛いなその話……」 「それは酒の飲みすぎです、それに条件もありますし」 冷たいツッコミを無視してサラはその言葉の続きを待つ。 「女の子と2人きりで密着していること、が条件なんです」 「……はぁ、やっかいな奴だね」 あははと笑うトーイに 「でもそんなとこも好きだよ……夜明けまで……な?」 サラがもじもじとトーイを見つめる、トーイは無言でサラをベッドに押し倒した。 終わり 351 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 23:14:18 ID:LbWk9FTO 以上です しかし本当に需要あるんだろうかorz 苦情なども前向きに検討いたします。 次回は未定です、シュガ村のキャラならリクエストに答えられるかもしれません それでは……
68:トーイ×ディア 2009/12/13(日) 21:50:15 ID:kh1UIBdU 360 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:39:00 ID:YEasRRUS 昨日の夕方のつもりがいろいろ立て込んでいてできませんでした、これからトーイ×ディア投下します あといつの間に俺の名前『ほのぼのレイプ』になったのw 361 名前:トーイ×ディア1[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:40:06 ID:YEasRRUS 「……そうかい、変なことに巻き込まれるのもお爺さんそっくりだねえ……」 とマーサは笑いながら遠い目をした。 「ええ……それで」 「わかっていますよ、ただディアさまも初めてだから……」 「はい、優しくするつもりです」 それを聞くとマーサは頷き 「それなら任せられるわね、じゃあジーナと外出するわ。ディアさまをよろしく頼むわね?」 とマーサは軽く頭を下げたあとジーナを呼び、別荘をあとにした。 残されたトーイはにやりと笑みを浮かべて二階への階段を歩き始めた…… 362 名前:トーイ×ディア2[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:41:16 ID:YEasRRUS 扉を開けるとベッドに腰かけていたディアは立ち上がり 「トーイさん……どうしました?」 とたずねる。実は一度トーイは昼間に別荘を訪れていた。 「……トーイさん?」 無言のままのトーイを見てディアは疑問を覚えた。 彼が家に来てくれることは彼女にとって嬉しく感じるものだ、だが今回は様子がおかしいのだ。 思わずあとずさりするとトーイはディアの両手を掴み彼女をベッドに押し倒した。 「トーイさんっ!?いったい何をっ!?」 暴れて抵抗するもトーイの力は強くディアの腕力ではどうにもならなかった。 「ばあやっ!ジーナ!助けっ」 「いいんですか?こんなところを見られても……」 とトーイは耳元で囁くとびくりとディアは硬直する。 「……さっきまでディアは何をしていたのかな?」 と問いかけるとディアは顔を赤くしてうつむいた。 「……気づいて……らしたのですか?」 ディアはきゅっと足を閉じる。 「この部屋……換気してないでしょ?オナニーしたあとは換気しないと匂いでバレますよ」 オナニー、と単語を出した時にディアは真っ赤になった。 「お、お願いします、ジーナには、ジーナには言わないで」 「…なんでもしますか?」 ディアはこくりと頷いた
69:トーイ×ディア 2009/12/13(日) 21:50:36 ID:kh1UIBdU 363 名前:トーイ×ディア3[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:42:23 ID:YEasRRUS 「全裸になってください」 「……え?」 ディアは考えてもいなかった答えに驚く。 「それとも……脱がされたいですか?」 「い、いえ……その……」 ぷち、ぷち、と彼女の服のボタンを外していく。ディアはその手を払いのけた。 「じ、自分でやりますっ!」 と言って立ち上がり赤面しながら服を脱ぐ。 「……乱暴する方には見えませんでした……」 ぐすっと泣きそうになりながらディアは下着に手をかける。 「本には書いてありませんでしたか?男は狼だって」 トーイはそう問うと 「書いては……ありました、けれどっ」 涙目になったディアをトーイは後ろから抱きしめ耳を噛む、ひっとディアは小さな悲鳴をあげた。 「ま、まさか……」 「そのまさか、ですね」 と囁き首筋に口づけし、思い切り吸う。 「んぁっ!?」 音が鳴るまで吸われた肌は赤くなって痕になる。 「ディアは外出ないから肌が白いですね、キスマークもくっきり見えますよ」 「キ、キスマーク!?そんな、ジーナに見つかったら何て言われるか……んっ!」 「キスマークくらいで慌てないでくださいよ」 トーイは耳元で囁きながら乳首を責める、ディアの体は全体的に色が薄いが今は羞恥の朱に染まっている。 364 名前:トーイ×ディア4[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:43:17 ID:YEasRRUS 「ぃやっ……ぁっ……」 ディアは責められ抵抗を弱くした。 「オナニーしていたからまだ敏感なんですか?」 びくっとディアは目をつぶる。それを見てトーイはさらに指先で乳首を震わせ責めていく。 「ふぁ……ぁ、ぁっ……」 「誰のことを想ってしてたんですか?」 乳首を責めながら指をディアの口元に持っていく、ディアはその指を口でくわえた。 「はむ…んっ」 ディアの涎まみれになった指を再び彼女の乳首へ持っていき、秘所へと持っていく。 「あっ!?だめっ」 ディアは慌ててそれを防ごうとしたが、乳首を責められ脱力しかけていた彼女に防げるわけもなくトーイの指先は秘所に到達する。 少し動かしただけでくちゅり、と粘り気のある音を出した。 「っっっっっっ!」 羞恥に耐えるようにディアは声を出すまいとする 「オナニーしていただけあって……もうほぐれてますね」 そんなディアをトーイはゆっくり、ねぶるように言葉で責め、耳に息を吹きかける。 「くぅっっ……」 クリトリスに触れそうになるたびに彼女の体は震え、硬直した。 「そういちいち反応されると……いじめたくなるんですよ」 とトーイは囁き耳に舌を入れ、乳首を引っ張り、クリトリスを摘んだ
70:トーイ×ディア 2009/12/13(日) 21:50:58 ID:kh1UIBdU 365 名前:トーイ×ディア5[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:44:16 ID:YEasRRUS 「ひっっ!はぁぁぁっっっ」 けして大きな声ではなく、それでいて脳髄に甘く響きわたるような喘ぎ声をディアはあげた。 秘所に入れた指はきゅうきゅうと締めつけている。 愛液まみれになった指をディアの顔にこすりつけ、舐めさせ 「ほら、こんなになっていましたよ?」 と聞くとディアは指をしゃぶったままこくりと頷いた。その指をトーイは抜き、自分も舐める 「いやらしい女の子なんですね、ディアは……いつも誰を想ってオナニーしていたんですか」 そう言ってトーイはディアの乳首をぴんと指ではじく。 「んっ…それは……言えません」 ふふっとトーイは微笑み、激しく秘所へ指を抜き差しする。 膣内に入れた指は先を少し曲げ敏感なポイントをつつくようにこすった。 「あっっ!なっ!…いきなっ……りっ!?」 思いもしなかった行動にディアはトーイのなすがままになる。 「っあっ!だめっ!だめだめっ!おねがっ…やぁっっ!」 再び絶頂にのぼりつめるディア、だが彼女はイくことができなかった。 トーイが刺激をぴたりと止めたのだ。 「…え?なん…で…」 「誰を想ってオナニーしていたのか教えてくれないと……このままイかせません」 とトーイは囁いた。 366 名前:トーイ×ディア6[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:45:34 ID:YEasRRUS ややディアは迷ったのち、小さな小さな声で降参する。 「ぁなた……です」 「え?」 「だから……トーイさんを想って……していました。あなたが帰ったあとはいつもいつも胸が苦しくなって自分を慰めてましたっ」 とディアは言って顔を赤くしながら黙りこむ、よほど恥ずかしかったらしい。 「じゃあそんな僕にレイプされても良かったんですか?」 と囁くと 「……一つだけ、お願いがあります」 と言ってディアは振り返りトーイを見つめたあと 「キスを……してください」 とねだった。トーイは笑顔で了承しキスをする。トーイが舌を舐めたところでディアは舌をひっこめずに、トーイに納得いくまで舐めさせた。 「はぁっ、はぁっ……トーイさんの唾液……甘いんですね」 ディアの目はとろけていた。そんなディアにトーイは布で目隠しをする。 「なにを……するんですか?」 もはやトーイが自分に何をしようと恐れなくなっていた、むしろ楽しみにしているようにも見える。 ディアにトーイは口づけした。 367 名前:トーイ×ディア7[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:46:34 ID:YEasRRUS ディアを目隠しさせたままトーイは移動させ、後ろから胸を揉みつつペニスを押し当てた。 「はうっ!」 入り口にペニスが入っただけでディアは悶える、だがトーイは貫かずに軽くつついて振動をあたえ刺激をあたえた。 「ふぁっ、はっ、はっ、ぁぁっ」 振動させるたびにディアはびくりと体を震わせた。 「そろそろ処女……いただきますよ?」 トーイが耳元で囁くと 「はぃ……」 と頷いた。それを聞いてトーイはぐぐぐっと腰を進めていく。 痛みにディアの体は逃げ腰になるが、トーイは体を固定させ一気に貫いた。 「っっっっ!痛っっっっ!!」 痛みでつらいのかディアは手近なものを握りしめる。 「っっっぁあ!」 そんなディアを見てトーイは奥に当たるように膣内に入れたままぐいぐいと腰を押し付ける。 「トーイっ……さん!まだっ…痛いのっ……っ!」 だがその懇願を無視してトーイはピストン運動を開始する。 「お、お願っ……いっ…ぁっ!ぁっ!ゆっ……くりしてえっ!」 しかし聞き届けるわけもなくトーイの一突き一突きは強くなっていく。 「んあっ!おっ、お願いっ!ですっ!許してっ!許してえっ!」 トーイは後ろから責めながらクリトリスを刺激する
71:トーイ×ディア 2009/12/13(日) 21:51:21 ID:kh1UIBdU 368 名前:トーイ×ディア8[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:47:46 ID:YEasRRUS 「ひっっっ!」 びくりとディアは体を震わせ、脱力した。 「許してぇ……くださいぃ……」 脱力したディアをトーイは抱きかかえ、目隠しをはずす。 「ふぁ……ぇ?」 ディアの目に入ってきたもの、それは二階の手すりだった。部屋ではないので当然下にも声が響いている。 「え?……やだ……嘘……」 紅潮していたディアの顔が一気に青ざめる。 「トーイさん……もう、もう許してください……」 だがトーイは無情にも 「ダメですよ、まだ僕イってませんから」 と再びディアを後ろから責め始める。 「い、いやっ!いやあぁっ!」 涙を流し懇願するディアにトーイは音が響くように彼女の尻をひっぱたき 、膣内をえぐるように腰を動かす。 「お願いっ…ですからっ……もう、もう許してくださいっ!」 「でも……ディアの締めつけ……すごいですよ?」 膣内をえぐるような突きかたをしたかと思えば、子宮に響くように小刻みに奥を突く。 あまりにも暴力的で、強制的に与えられる快感にディアは溺れかけていた。 「ああっ!いやっ!いやなのにっ!いやなのにぃぃぃぃっ!」 そして最後の強烈な一突きで、ディアの意識は持っていかれた。 369 名前:トーイ×ディア9[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:49:13 ID:YEasRRUS 「もう知りませんっ!」 ディアはむすっとしてそっぽをむいた。 ディアが目を覚ました時には自分のベッドで横になっており、全裸ではなく服を着ていて体もきれいにされていた。 そこへトーイが部屋に入り、怯えるディアに全てを打ち明けたのだ。 女神さまの失敗魔法のこと、そしてあの時別荘には2人きりであったことを。 彼女は顔を真っ赤にして怒り、今に至る。 「初めてを……あんな風にするなんてっ!女の子にとって初めては特別なんですよ!?」 怒るディアにトーイは苦笑いを浮かべ 「嫌だった?」 と空気を読まずにディアに聞く。 「嫌でした、嫌でしたけれど……だいたい赤ちゃんができたらどうするつもりですか」 う、とトーイは返事に困る。 「その時は……その時かなぁ」 あははと笑うトーイを見てディアは怒る気力もなくなった。 「はぁ……もういいです、好きな相手が初めてだったのは変わらないですし……」 トーイはお詫びにとディアの頭を撫でて抱きしめ、帰ろうとする。それをディアは呼び止め 「……明日は、逢えますか?」 と赤面しながら言うとトーイはディアに優しく口づけし 「また明日」 とだけ答えた。 終わり 370 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/04/30(木) 14:52:04 ID:YEasRRUS 以上です なおキャラクター違くね?等の苦情は善処してまいります。 次作はトーイ×ライラの予定です、が……ライラの性格をまだ掴みきれておりませんが故、時間がかかる可能性もあります ジャンル?言うまでもなく……
72:ラグナ×キャンディ 2009/12/13(日) 21:51:57 ID:kh1UIBdU 387 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/07(木) 00:16:43 ID:LC4bHXtk ラグナ×キャンディです。 「わかったわ。じゃあお願いしてみるね」 飴玉のようにキラキラと透き通った瞳の少女は、ニッコリと微笑むと両手を合わせて、いつもの精霊歌を唱えはじめた。 らん、らん、ららら。 細い糸のように繊細な歌声が、僕と少女と精霊の世界に響きわたる。 風なんて吹くはずのない時計台の中にも関わらず、栗色の髪と赤いケープと、白いスカートが――ふわふわと靡いていた。 その靡くスカートの間からチラチラと控えめに姿を見せる太ももが、なんだか変な雰囲気を醸し出していた。なんなんだろう? 「……」 ――気がつくと、その不思議な何かは少女からパッと消えていた。歌声も終わって、深い森のような静寂が訪れていた。少女は一息ついて、再び僕に子供らしく微笑んだ。どうやらお願いが終わったらしい。 僕もいつものお礼でお返しすることにする。 「ありがとう。今日はもう大丈夫だよ」 それから僕は最後にキャンディ、と名前を付け足した。 「うん、どういたしまして!」 「ところで、何を作ってるんだい?」 僕は台所の上のボウルを指差した。 それは何かの生地のようなもので、お願いに訪れた時から、ずっと気になっていたものだった。 「え? ああ、これはまだナイショよ。明日になったら見せてあげるね」 「ああ、そういえば明日だったね」 僕はキャンディとの約束について思い出した。 確か休日にボートに乗せてあげる約束をしたんだった。 ……そもそもの理由は、キャンディがマルコと魚釣り勝負をした時に、見事に惨敗したらしい。 『魚釣りで負けちゃったんじゃ、あたし、お姉ちゃんの妹として顔向けできないよ。お兄ちゃん、お願い……!』 それで、マルコを見返すべく立派な魚を釣り上げたいというキャンディのお願いを叶えるため、ボートに乗せてあげるという約束をしたのだった。 正直に言うと、ボートに乗りながら釣る場所を変えたとしても余り意味がないんだけど、それでキャンディが満足できるなら……まあいいか。 388 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/07(木) 00:18:04 ID:LC4bHXtk 湖。太陽。小さな雲。青空。 その中心のボートの中に僕は座っていた。 湖を覗くと、水が綺麗に透き通っていて、まるでボートが宙に浮かんでいるような錯覚を感じた。 さっきから目の前に座ったキャンディが真剣な面持ちで湖に向かって釣竿を向けていた……けど、そろそろ疲れたようで、軽い溜め息を付いて僕に向き直った。 「なかなか釣れないなぁ」 「釣ってあげようか?」 「そ、それじゃあ意味がないよ〜」 「ははは、大丈夫。元からそのつもりだから」 僕の言葉に、キャンディは少しだけ間を置いて、 「……あたしのわがままを聞いてくれて、ありがとう」 うつむきながら申し訳なさそうに呟いた。 「いやいや、そんなことはないよ」 むしろ僕としては――わがままを言ってくれるような間柄になれたのが――仲良くなれたみたいで、逆に嬉しかった。 「お、お礼と言っては、ええと、じゅうぶんじゃないかもしれないけど」 キャンディは鞄の中に手を入れて、小包を取り出すと自身の膝の上に置いた。 リボンを解いて中身を開いてゆくと、ふわっとバターの甘い香りが広がって、そこに包まれていたのは数枚のクッキーだった。 「きのう、作ってたものよ」 それから、お兄ちゃんが自分で作ったほうが美味しいかもしれないけどね、とキャンディは苦笑いしながら付け足した。 僕は返事を返さずに、クッキーを一つ摘んで口に入れる。 それから、もぐもぐと良く噛んで飲み込んでから、僕は言った。 「おいしいよ」 「……え? あ……」 さっきまで苦笑いだったキャンディの顔は、徐々に褒められた子供のものに変わっていって、そのまま頬を真っ赤にしながら、うつむいて口ごもってしまった。 しばらく僕は魚釣りの見学を休憩して、クッキーに舌鼓を打っていた。
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
更
(
携帯からメールで投稿する
)
牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1 http://www.usamimi.info/~miyatake/cgi-bin/test/read.cgi/bmr/1260502709/l50