牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
222:教えて2010/12/14(火) 22:24:01 ID:RQ9vcqi+0
74 名前:教えて@キョウカ:2010/07/01(木) 21:35:25 ID:V7T1VC7J0


また、ある日。
彼女がまた図書館に篭もるようになった。
執筆中だと思いそっとしていたのだが、
さすがに一週間も出てこないとなると
心配になってきた。
まさか、・・・倒れているのだろうか。

トントン、とドアをノックしても返事がない。
「セルフィさん、入りますよ・・・・・・うわっ」

そこはまるで死の樹海の様だった。言葉で表すなら、そう・・・

どよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

という感じだ。死体のように転がっている彼女の頭には
キノコが生えている。・・・気がする。

「セルフィさんどうしたんですか!!」
「んー・・・・・・ちょっとスランプ・・・」
「え・・・」

途中まで書き上げてある小説を読ませてもらった。

・・・ひどかった。

あの告白のあと、主人公と少年はベッドシーンに突入するのだが、
話の流れというかなんというか。
特に主人公たちの感情表現がひどかった。
なにを伝えたいのかがまったく分からない。

「分かんないの・・・。」
ポツリ。とセルフィが言った。
「あたし、いくつも本を読んでいるから、濡れ場をどう表現したらいいかは
わかるの。だけど・・・」
「恋愛経験がないからさ。告白されたあとの体が熱くなる感覚とか
気持ちとかが分かんないの。・・・やっぱ、向いてなかったかな・・・あはは。」

「セルフィさん。」
「んー?なに?」

ラグナは倒れている彼女の体を起こす。
いつもより近い彼女との距離に、また、胸がドキドキする。

「本当は、もっと大切なときに言おうと思ってたんですけど、
今がそのときみたいですし・・・言いますね。聞いてください。」
「うん・・・」

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