下
牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
29:となりの空き部屋 2009/12/11(金) 13:25:40 ID:LfAy+aOs 153 名前:となりの空き部屋5/9[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 13:27:10 ID:ZZ9rk4NV 「ここですよ」 「ひ、あぁぁ!」 人差し指で触れたとたん、ピクンッと腰をそらせる小さな彼女。 その結果秘所は前に押し出され僕の指の間におさまった。 「触って欲しいんですか? ほら、ちょっと湿ってますよ」 「ち、ちがっ!!」 「声を上げないでください。じいやさんが入ってきてしまうかもしれませんよ」 その言葉に黙り込んだうづきさんは無言で股をぴったりと閉じ合わせた。 抵抗のつもりだろうけど、残念ながら意味はなかった。 うづきさんの秘部はもう僕の手の中にあるのだから。 「ツルツルでスベスベで……すごく可愛いですようづきさん」 「んぅ、は、はぁ、あぁ! うぅ、ん! はぅっ」 「いいみたいですね。じゃあこういうのはどうですか?」 訊いておきながら僕は了承も得ずに次の行動にでた。 指の腹でこすっていたきれいな三角に、指を突き立てた。 「んひぃっ、ひ、ひぁ、ああぁ」 割れ目をほぐし始めるとうづきさんはイヤイヤと首を振った。 精一杯の意思表示だったろうけど、僕はそれを無視して愛撫を続けた。 指の先1センチにも満たない部分まで押し込み、割れ目を開いた。 「あぅっ、はぁ、い、入れちゃ……ひぁ」 中はほぼ予想通り充分に火照っていた。 しかしまだ幅が心もとない。 さっきからもう僕の股間は痛いほどに充血していて、早く外に出したいところだった。 そのためにも準備は入念にしなければ。 「うづきさん、ちょっと強くいきますね」 「なっ? い、いやぁ、あぁ、あぁぁ!」 ぢゅぷぷっと淫靡な音を立てながら膣内に押し入った指は熱いぐらいの粘膜に囲まれた。 強引にいったつもりだったが入ったのは第二関節と第一関節の間ぐらいまでだった。 それでも柔らかく蕩けたそこは指先だけでも充分な快楽を与えてくる。 154 名前:となりの空き部屋6/9[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 13:28:03 ID:ZZ9rk4NV 「う、うぅ、いた……もう、もうやめ――」 「まだですよ、せめて指ぐらいは全部入らないと」 「も、もういや、あぁ! んんぅ、んふぅ、ふぁ」 おさえている腰がふるふると震える。懸命に何かをこらえている姿はいじましい。 拒絶の言葉を繰り返しながらもうづきさんは僕の指を受け入れ始めていた。 関節がすべて入るようになると、次はゆっくりと指を回し始めた。 「あぁ、あっ、な、だ、だめじゃっ、はぁ、ま、まわしちゃ」 「ゆっくりだから大丈夫ですよ、ほらだんだん広くなってます」 ゆっくりとだが確実に秘められた入り口は開いていく。 指を二本に増やして混ぜると、痛がりながらもまた徐々に慣れていった。 「やぁぁ、ひ、開いては、ふぁあん、くぅっ」 「これぐらいなら、大丈夫ですね」 「な、何が――じゃ?」 「もちろん、ここに僕のを挿入れるんです」 「な――?」 蜜壷をかき混ぜていた指を抜き取る。 愛液に濡れたそれは妖艶で、どこか神秘的な様相だった。 僕は指をぬぐうこともせずに肉棒を取り出しにかかった。 限界まで張り詰めたそれは勢いよく飛び出し、しっかりと上を向いていた。 「何をするのじゃ? ま、また痛いこと……なのか?」 相変わらず腰を突き出し、扉に向かったままのうづきさんは不安げに訊いてくる。 しかしあれだけ責められて腰が抜けてないのは薙刀で鍛えた体力のおかげだろうか。 僕は怒張を構えたまま覆いかぶさるようにせまっていく。 「今からすこし大きいものを入れます。しっかり口をふさいでてください」 「あ、あぁ、そ、そんな大き、なの……入らな……」 「ゆっくり痛くないようにやりますから。いきますよ」 狙いを定めていく。 今日の僕はなぜこんなにも冷静なのだろう。こんな経験は僕もはじめてのはずなのに。 頭の片隅でまだ僕が叫んでいる。 ダメだ、やめろ。 でも届かない。僕は腰をゆっくりと押し出していった。
30:となりの空き部屋 2009/12/11(金) 13:26:48 ID:LfAy+aOs 155 名前:となりの空き部屋7/9[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 13:28:58 ID:ZZ9rk4NV 「んくっ―――!!」 亀頭の半分ほど入ったところで動かなくなってしまった。 小さくて未発達な上に力が入って固くなってしまった恥丘は異物の侵入を許さない。 しかし暑く湿った粘膜に包まれた先っぽのほうはもうとろけるような気持ちよさだ。 この絡みつくような感触が肉棒全体に包まれたときのことを考えると、頭がしびれる。 とはいえこのままでは前に進むのもままならない。 うづきさんは全身こわばってしまっている。 ここはどうにかして力を抜いてもらわないと。 そこで僕はもう一度紅く染まった首筋に吸い付いた。 「ひぁんっ、ま、またっ、そこは――んくぁぁ!」 ずんっと小さな尻を突く。 不意をつかれたうづきさんは気を抜いたところに突然挿入され、声を抑えることも出来ていなかった。 「あぁ!あぁ!あっ、あぅん」 「もう少し、もう少しで奥までいきますよ」 「い、いたぁ……あぁっ、つよい、んくっ! はぁ、はぁぁ」 奥へ奥へと僕はうづきさんの膣内を押し進んでいく。 挿入に慣れていないそこはぎちぎちと締め付けてくる。 油断するとすぐにも出てしまいそうだ。 強い刺激に慎重になりながらも入れていくと亀頭の先がこつんと壁に当たった。 「ん、んぅっ、んん! ふはぁ、は、あぁ」 「はぁ、はぁ、やっと奥まで、入りましたようづきさん」 「あんっ、はぁ、きつ……ぬ、抜いてくれぬ、か?」 ずいぶんと気を張って疲れたのか、うづきさんの体は力が抜けて今にも崩れそうだった。 もちろん僕のほうはここでやめる気などなかった。 僕をキツく締め付ける熱いその蜜壺をもっと味わいたい。 そう思うともう腰は勝手に動いていた。 「あっ、あっ、ぬ、抜けてく―――ひぃぃ!」 「うづきさん、動きますよ。もう……我慢できないんです」 「な、な? ――あくぅっ、ひぁ、ひぃっ! んぁぁ、あぁ!」 一度動き出すともうとまらない。 腰はがくがくとまるで壊れたおもちゃのようにピストンを繰り返す。 156 名前:となりの空き部屋8/9[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 13:29:53 ID:ZZ9rk4NV 「あぁ、ん! くひぃ、い、いやっ、やぁっ、あぁん!」 「き、気持ちいい。気持ちいいですよ」 「んぁ! うぅ、うくぅっ、んぅ」 流されるまま揺れていたうづきさんのお尻がずるずると下がっていく。 足に力が入らなくなったのだろう。 床にうつぶせになり、腰だけ上に突き出した格好になるうづきさん。 そんな姿に僕は一層欲情してしまって、腰の動きはどんどん乱暴になる。 「うぁぁ、あぁ! も、もうやめっ! ああぅ、ぅんっ」 腰を打ち出すたび、濡れた淫らな音が聞こえてくる。 怒張が出入りする隙間からこぼれてくる白い愛液。それに混じって赤い液体もツーっと流れている。 破瓜の血だ。 その白と赤の淫猥な液体が僕の頭を刺激してくる。 腰がしびれてきた。 「あぁん! ひぁぁ! ひ、ひぃっ、やぁ、あぁ!」 「で、出るっ、出しますよ!」 「はぁっ、で、出る? あぁぅ! あん! やぁ」 うづきさんの膣が射精を促してくる。 本人の意思とは無関係だろう。 でも僕はそれに甘えることにした。 欲望がどんどん上り詰めていく。 「いやぁっ、やぁ! あっ、あっ! ま、またおおき、く……」 「うぅっ、もう、ダメ――!」 「へぁっ? あぁっ! あぁぁ! あ、あついぃ! な、何かがっ、あぁぁ!」 一瞬頭の中が空っぽになったと思うと、次の瞬間には股間を流れていく白い欲望が僕を現実に引き戻す。 どくんどくんと脈打って飛び出していく精液は勢いあまって恥肉の隙間からこぼれている。 「あぁぁぁ! あつい! あつっ、うぁ、あぁ―――!!」 うづきさんが一際大きな嬌声をあげた。 おそらく彼女も達したのだろう。 二人分の体液が入り混じった液体を膣から噴出すその光景は、ひどく妖艶だ。 子供のような体躯の彼女とそのギャップに僕は最後の一滴まで搾り取られていた。
31:となりの空き部屋 2009/12/11(金) 13:27:17 ID:LfAy+aOs 157 名前:となりの空き部屋9/9[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 13:30:32 ID:ZZ9rk4NV 「……すいませんでした」 「ふんっ」 何度目かのすいませんでしたを言うと、彼女は膨れてそっぽを向いた。 しかしそんな仕草がまた可愛らしくて、つい口元が緩んでしまう。 行為の後、僕はうづきさんの説教を受けるべく彼女の部屋で肩身の狭い思いをしていた。 自業自得だ。 ちなみにまだつぶてさんは帰ってきていない。 「見損なったぞラグナ殿。あんな無理やり……その、し、してしまうとは」 「すいませんでした。僕もどっかおかしくなってて、反省しています」 「まったくじゃ! いつものラグナ殿とは思えなかったゆえ、悪鬼に憑かれたかとほんに心配したのじゃぞ!」 潤んだ瞳が僕を射抜く。 お互い正座すると身長差が縮まるものだから余計にはっきりと伝わってくる。 さっきまでの自分はどこへ消えたのか、今表に出ているのは届かない叫びを続けていた自分だ。 「わらわはの、婚姻するまでは……あー、殿方とのその、あれは……き、禁じられておるのじゃ! わらわだけでない、わらわの国ではみなそうじゃ! わかるかえ?」 「はい、身にしみました。今後は絶対にこんなことがないように自制して――」 「そういうことを言うとるのではない!」 「はい?」 真っ赤な顔でバンバンとちゃぶ台を叩くうづきさん。 怒っている様子は変わらないが、さっきまでの強引な行為に対する怒りではなくなっているようだ。 では何なのだろう。 「あの、ではどういう?」 「せ、責任を取れというのじゃ! それだけのことをしたのじゃ! よいな、必ずじゃぞ!?」 「は、はい。わかりました」 勢いに押されてうなづいてしまったが、よく考えてみれば分かることだった。 責任を取る。怒られているはずなのにうれしくなってしまうのは、やはり彼女にどっぷりと惹かれてしまったからだ。 長雨の続く夏の日、仲良し度が下がってなぜかラブ度が上がる不思議な体験だった。 終 だらだらと書いていたらずいぶんと長くなってしまいました。 エロは難しいですね。9
32:名無しさん@カブ好き 2009/12/13(日) 21:23:31 ID:FHV0UsKw [sage] 170 名前:あたたかい夜[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 00:17:00 ID:iLqePRm4 「…ラグナさん」 「ん?なんですか?」 夕食を済ませた(時計の短針は既に0を指しているが)、食後の団欒。 「ラグナさんは……私の事を……愛してくれていますか?」 「え………?」 本来ならば他愛もない雑談が飛び交う楽しい一時。 しかし此処、トランルピア村南東地区、午前0時20分のラグナ邸にて、 なにかが起きようとしていた…… 「い…いきなり何を?」 本当にいきなりで、何が何だかわからない、夫ラグナ。 「そのままの意味です。ラグナさんは……私の事を愛していますか?」 左右色の異なる瞳を潤ませ、再び同じ問掛けをする妻エリス。 二人は一週間前に結婚した、いわゆる新婚さんである。 容姿端麗、人当たりが良いうえに様々な才能と超人的な肉体を持つラグナは 村中の女の子の憧れの的であり、彼をめぐって争いが起きるほどであったが、 ラグナとエリスの結婚は、村人全員に祝福された。それほどに二人はお似合いなのだ。 しかし現在、なぜかラグナ邸ではまるで離婚寸前の夫婦の会話がなされてしまっている。 「どうしたんですかいきなり……当然…誰よりも愛していますよ」 その理由がわからずに、困惑しながらも、自分の正直な気持ちを述べる。 と同時に、なぜいきなりこんな質問をするのかも聞いてみると、エリスがゆっくりと口を開く。 「今日……酒場のお仕事をしている時…」 〜数時間前、酒場スノースタイル〜 「そういえばエリスさん!ラグナ君とはその後どうだい?」 「え…?その……幸せですよ?」 「そうじゃなくて、夜はどうなんだい?『夫婦の営み』は?やっぱりラグナ君が上かい?」 「ふうふのいとなみ?」 「あーまわりくどかったかな?ようするに……抱いてもらってる時の様子だよ」 「え?…その、私…まだ……そんなことは……ないです……」 「何ぃ!?いけないよエリスさん!夫婦は夜に愛し合ってこそ夫婦なんだゴクリ…! 一週間も経ってまだやってないなんてゴクリ…それはもう離婚ゴクリ…確定だよゴクリ…! でも大丈夫!私がゴクリ…幼人妻処女人外ふとももハァハァ…ゴキュリゴキュブル貰ってあげ 「あんたあぁぁぁぁ!!」 〜〜〜〜
33:名無しさん@カブ好き 2009/12/13(日) 21:27:35 ID:kh1UIBdU [sage] 170 名前:あたたかい夜[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 00:17:00 ID:iLqePRm4 「…ラグナさん」 「ん?なんですか?」 夕食を済ませた(時計の短針は既に0を指しているが)、食後の団欒。 「ラグナさんは……私の事を……愛してくれていますか?」 「え………?」 本来ならば他愛もない雑談が飛び交う楽しい一時。 しかし此処、トランルピア村南東地区、午前0時20分のラグナ邸にて、 なにかが起きようとしていた…… 「い…いきなり何を?」 本当にいきなりで、何が何だかわからない、夫ラグナ。 「そのままの意味です。ラグナさんは……私の事を愛していますか?」 左右色の異なる瞳を潤ませ、再び同じ問掛けをする妻エリス。 二人は一週間前に結婚した、いわゆる新婚さんである。 容姿端麗、人当たりが良いうえに様々な才能と超人的な肉体を持つラグナは 村中の女の子の憧れの的であり、彼をめぐって争いが起きるほどであったが、 ラグナとエリスの結婚は、村人全員に祝福された。それほどに二人はお似合いなのだ。 しかし現在、なぜかラグナ邸ではまるで離婚寸前の夫婦の会話がなされてしまっている。 「どうしたんですかいきなり……当然…誰よりも愛していますよ」 その理由がわからずに、困惑しながらも、自分の正直な気持ちを述べる。 と同時に、なぜいきなりこんな質問をするのかも聞いてみると、エリスがゆっくりと口を開く。 「今日……酒場のお仕事をしている時…」 〜数時間前、酒場スノースタイル〜 「そういえばエリスさん!ラグナ君とはその後どうだい?」 「え…?その……幸せですよ?」 「そうじゃなくて、夜はどうなんだい?『夫婦の営み』は?やっぱりラグナ君が上かい?」 「ふうふのいとなみ?」 「あーまわりくどかったかな?ようするに……抱いてもらってる時の様子だよ」 「え?…その、私…まだ……そんなことは……ないです……」 「何ぃ!?いけないよエリスさん!夫婦は夜に愛し合ってこそ夫婦なんだゴクリ…! 一週間も経ってまだやってないなんてゴクリ…それはもう離婚ゴクリ…確定だよゴクリ…! でも大丈夫!私がゴクリ…幼人妻処女人外ふとももハァハァ…ゴキュリゴキュブル貰ってあげ 「あんたあぁぁぁぁ!!」 〜〜〜〜
34:名無しさん@カブ好き 2009/12/13(日) 21:27:54 ID:FHV0UsKw [sage] 171 名前:あたたかい夜[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 00:18:59 ID:iLqePRm4 「私…それを聞いたら急に不安になって……」 数時間前の会話を、全てラグナに告げ終え、エリスはしょんぼりとうなだれてしまう。 今回ラグナの愛に疑問を抱いたのは、どうやら職場のオーナーの一言が原因らしい。 「ターナーさん……極刑確定…」 それを聞いたラグナは、額に数本の青筋を浮かべ両手を握りしめる。 後日、みんなの広場にて頭にクワが刺さった酒場オーナーターナーの瀕死体が発見されるが、 それはまた別の話だ。 「それはターナーさんが間違ってる。何も奥さんを抱くことだけが夫婦ってわけじゃないよ」 怒りを一先ず抑えて、すぐさまいつもの優しい声で説得する。 「でも……そうだとしても、何故一度も私に触れないのですか? この前本で読みました……男の人は、例外なくみんな野生のゴブリンと同じで、 常に女の人を抱きたいと思っていると……そう思わない人は、男の人同士で愛し合うとも……」 「ちょ…一体どこでそんな本を……」 この村に図書館はひとつしかない。つまりはそこしかないし、入荷した人物も一人だ。 「やっぱりラグナさんは……カンロさんと!?」 「なんでよりによってカンロさんをチョイス!?違います!」 頭の中で自分とカンロが互いに裸で『愛しているよ〜』などと囁く光景が再生され、 込み上げてくる強烈な吐き気を抑えこみ、即座に全力で否定する。 ラグナからすれば、せめてエリックあたりにしてほしかっ… いや、そもそもそんな事を愛する妻に想像してもらいたくなかったに違いない。 「じゃあどうして?私が…普通の人間じゃないからっ……!?」 涙を流しながらそこまで喋ったところで、言葉が途切れる。 驚いたエリスは、自分がラグナに抱きしめられていることに気付くのに、数秒を要した。 172 名前:あたたかい夜[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 00:20:39 ID:iLqePRm4 「あの日に言った言葉…覚えていますか? たとえあなたが普通の人間じゃなくても、僕はあなたじゃないと駄目なんです… そう言いましたよね?…その気持ちは今も変わりません。あの時からずっと抱きたかった…」 「あ……」 「でも…あなたを愛していても…いや、愛しているからこそ、あなたを抱くことが怖かった…」 静かに、しかししっかりとラグナは言葉を続けていき、エリスを抱く腕に力を込める。 「ジェルバインが行ってきた非道を…思い出させてしまうんじゃないか…… そして僕に対しても恐怖の感情をおぼえてしまうんじゃないか……それを思うと… 抱くことを躊躇ってしまう。僕は……あなたの幸せそうな顔だけを見たいから…」 「っ……ごめんなさい……私、ラグナさんの優しさもわからずに……」 「いや…僕のほうこそ………本当にごめんなさい」 互いに抱きあい、涙を流しあい、思いをぶつけあい、二人の間にできていた溝が埋まっていく。 「実は……私もターナーさんの話を聞く前から、ずっと待ち望んでいました……」 「え?」 「地下の遺跡で…私はいつも独りでした。幾十の昼、幾百の夜……ずっと…… ずっと暗くて寒い闇の中で歌い続け、哀しくて寂しい気持ちでいっぱいでした……」 「……ッ!」 改めてエリスの過去を聞かされ、ラグナは再び怒りが込み上げてきた。 やはり片手剣なんかで斬るより両手剣にすべきだったか?いや槍で全身蜂の巣に… などと考え、既にかなりの怒り具合だが、彼はこの後さらに怒るはめになる。
35:名無しさん@カブ好き 2009/12/13(日) 21:28:14 ID:kh1UIBdU 171 名前:あたたかい夜[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 00:18:59 ID:iLqePRm4 「私…それを聞いたら急に不安になって……」 数時間前の会話を、全てラグナに告げ終え、エリスはしょんぼりとうなだれてしまう。 今回ラグナの愛に疑問を抱いたのは、どうやら職場のオーナーの一言が原因らしい。 「ターナーさん……極刑確定…」 それを聞いたラグナは、額に数本の青筋を浮かべ両手を握りしめる。 後日、みんなの広場にて頭にクワが刺さった酒場オーナーターナーの瀕死体が発見されるが、 それはまた別の話だ。 「それはターナーさんが間違ってる。何も奥さんを抱くことだけが夫婦ってわけじゃないよ」 怒りを一先ず抑えて、すぐさまいつもの優しい声で説得する。 「でも……そうだとしても、何故一度も私に触れないのですか? この前本で読みました……男の人は、例外なくみんな野生のゴブリンと同じで、 常に女の人を抱きたいと思っていると……そう思わない人は、男の人同士で愛し合うとも……」 「ちょ…一体どこでそんな本を……」 この村に図書館はひとつしかない。つまりはそこしかないし、入荷した人物も一人だ。 「やっぱりラグナさんは……カンロさんと!?」 「なんでよりによってカンロさんをチョイス!?違います!」 頭の中で自分とカンロが互いに裸で『愛しているよ〜』などと囁く光景が再生され、 込み上げてくる強烈な吐き気を抑えこみ、即座に全力で否定する。 ラグナからすれば、せめてエリックあたりにしてほしかっ… いや、そもそもそんな事を愛する妻に想像してもらいたくなかったに違いない。 「じゃあどうして?私が…普通の人間じゃないからっ……!?」 涙を流しながらそこまで喋ったところで、言葉が途切れる。 驚いたエリスは、自分がラグナに抱きしめられていることに気付くのに、数秒を要した。 172 名前:あたたかい夜[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 00:20:39 ID:iLqePRm4 「あの日に言った言葉…覚えていますか? たとえあなたが普通の人間じゃなくても、僕はあなたじゃないと駄目なんです… そう言いましたよね?…その気持ちは今も変わりません。あの時からずっと抱きたかった…」 「あ……」 「でも…あなたを愛していても…いや、愛しているからこそ、あなたを抱くことが怖かった…」 静かに、しかししっかりとラグナは言葉を続けていき、エリスを抱く腕に力を込める。 「ジェルバインが行ってきた非道を…思い出させてしまうんじゃないか…… そして僕に対しても恐怖の感情をおぼえてしまうんじゃないか……それを思うと… 抱くことを躊躇ってしまう。僕は……あなたの幸せそうな顔だけを見たいから…」 「っ……ごめんなさい……私、ラグナさんの優しさもわからずに……」 「いや…僕のほうこそ………本当にごめんなさい」 互いに抱きあい、涙を流しあい、思いをぶつけあい、二人の間にできていた溝が埋まっていく。 「実は……私もターナーさんの話を聞く前から、ずっと待ち望んでいました……」 「え?」 「地下の遺跡で…私はいつも独りでした。幾十の昼、幾百の夜……ずっと…… ずっと暗くて寒い闇の中で歌い続け、哀しくて寂しい気持ちでいっぱいでした……」 「……ッ!」 改めてエリスの過去を聞かされ、ラグナは再び怒りが込み上げてきた。 やはり片手剣なんかで斬るより両手剣にすべきだったか?いや槍で全身蜂の巣に… などと考え、既にかなりの怒り具合だが、彼はこの後さらに怒るはめになる。
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
更
(
携帯からメールで投稿する
)
牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1 http://www.usamimi.info/~miyatake/cgi-bin/test/read.cgi/bmr/1260502709/l50