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牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
381:もものめ2012/06/30(土) 23:04:14 ID:GCddMrE00AAS
589 名前:もものめ:2010/09/29(水) 01:45:01 ID:iGcuWOOl0
「ぶどう酒を9つ持ってきて」
イオンさんが、めずらしいなぁと思った。
イオンさんの依頼は、大抵「師匠と弟子のフシギな関係」・・・なんて、
意味深なこと書きながらも、結局は、ただのオツカイだったり、
モンスターのお仕置き依頼だったりするのだ。
フシギに思いながらも、イオンさんのいる「カルロスリゾート」にぶどう酒を持っていくと
「ありがと〜!!」
と、元気な声。
イオンさんはいつも元気で、そばにいるボクまでテンションが上がってきてしまう。
いつも楽しい気分になる。
「イオンさん、今日はどうしたんですか?ぶどう酒を9つもなんて」
「今日はあんたにあたいの料理を振舞おうと思ってさ」
イオンさんは、ボクにウィンクをした。
「ええっ?どうしたんですか?ボク、誕生日でもなんでもないんですけど」
「いいのいいの!ささっ。あんたはここで座ってて!」
強引にダイニングテーブルに座らされてしまう。
キッチンでは、イオンさんがいそいそと料理の準備をしている。
じゅうじゅうという音と、いいにおい。
イオンさんのお弁当は、デートのときもいつもおいしいし、今日も期待できそうだ。
「お待たせ〜♪」
相変わらずのテンションで、大皿を持ってきたイオンさん。
「おおっ。これはなんていう料理なんですか?」
「見たことないでしょ!?これは、エビフライって言うのよ。旅の人に教わったの。
グルテンさんも知らないと思うよ!」
一口食べて、その絶品さに驚く。
「イオンさんって釣りだけじゃなくって、料理も上手なんですね!」
「また!おだてたって何も出ないよ!」
僕の背中を容赦なく叩くイオンさん。
「・・・そういえば、カルロスさんは?」
「あっ・・アニキは・・出かけてるの」
ちょっとあわてた様子でイオンさんは言った。
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