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牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
39:名無しさん@カブ好き2009/12/13(日) 21:29:35 ID:kh1UIBdUAAS
179 名前:あたたかい夜[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 00:36:05 ID:iLqePRm4
〜翌朝〜
「あいたたた……」
「っぅ……」
時計の時刻は既に八時をさしているが、ラグナもエリスも、ベッドから起き上がれずにいた。
原因は単純明快。昨夜の夫婦の営みによる腰の極度疲労である。
「つつ…やっぱり……初めてなのに無茶しすぎたか…エリス、大丈夫?」
「大丈夫…です。ラグナさんの言っていた疲労麻痺状態ってこのことだったんですね……」
「本当にごめん…もっと優しくできた筈なのに…」
「いえ…本で勉強して、もっと痛くて怖いものを想像していたんですけど…
ラグナさんのは……その…気持ちよかったです……」言い終えてからエリスは頬を紅潮させるが、ラグナにはある疑問が生まれた。
自分はそれなりに容赦なく激しくやってしまった筈だ。それ以上の恐怖とな?
「…そのダニーさんから貰った本…何が書いてあったのかな?」
「えっと…『えすえむぷれい』に『しょくしゅぷれい』、『ふくすうぷれい』とか…」
この瞬間、ラグナの脳内判決で、ターナーに続いてダニーの極刑が確定した。
「エリス、その本間違ってるから。ダニーさん渡す本間違えたんだよ。だから内容忘れて?」
「そうだったんですか…いつラグナさんが触手を取り出してくるのか怖かったのに…」
エリスは安堵の溜め息を、そしてラグナはダニへの怒りによる禍禍しい吐息を吐く。
数日後、雑貨屋で荒縄で全身を縛られ、口に光る触手をねじこまれたダニーが発見されるが、
それもまた別の話だ。
「ところでさ、エリス…キミ、まだ敬語使ってるよね?不公平じゃない?」
突如ラグナがエリスに質問を投げ掛ける。が、それに対しエリスは困った顔をする。
「うっ…でもラグナさんは私の恩人ですし…」
エリスからすれば、ラグナは自分を闇から救い、大きな幸せをくれた恩人だ。
そんな恩人を呼び捨て、敬語も使わない…それはエリスには耐えられないものだった。
「どうしてもですか…?」
「僕だってまだエリスって呼ぶの恥ずかしいんですから…」
そこまで言ってラグナに妙案が浮かぶ。
「そうだ!だったら、ラグナ、ラグナポン、ダーリン、あなた。この中からご自由に!」
「えぇ!?」
突然のことにエリスは慌てふためく。と同時に最善の選択を急いで考える。
ラグナ…はダメ。やっぱり呼び捨てはできない……
ラグナポン…恩人に対する冒涜。もはや論外…
ダーリン…は…恥ずかしい…顔を見て言える自信がないから却下…
あなた…あなた…うん、これなら…ちょっと恥ずかしいけど言えるかも。
数分後、意を決し、エリスが口を開いた。
「そ…それじゃあ……あ、あなた?」
その言葉が発せられた瞬間、つぅ…と一筋の涙がラグナの頬をつたう…
そしてラグナは小さく、「最高だ…」と呟くのだった。
「ラグ…あなた、大丈夫ですか?」
「え?あぁ!大丈夫!エリスの笑顔が可愛くてつい、ね」
「そんな…もぅ…」
三度顔を真っ赤にするエリス。
それを見て、ラグナは平和で幸せな日常と愛する妻を守っていく決意を改めてするのだった。
〜ラグナ邸・窓の外〜
「ちくしょう…あてつけのつもりか?俺だってな、俺だってなぁ…抱ける彼女ぐらい…!
くっ……ちくしょーーーー!!」
〜Fin〜
180 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 00:37:08 ID:iLqePRm4
以上です。お目汚し失礼しました…
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