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牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
41:ラグナ×タバサ 2009/12/13(日) 21:30:59 ID:kh1UIBdU 207 名前:ラグナ×タバサ ◆wVNyZcOpno [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 12:24:37 ID:e4a6PAXK 「ま、まっれ!まっれくらさい!」スカートの中を探ろうとしていた手を慌てて止められる。 あんまり舌を虐めすぎたせいか、呂律が回ってない。 タバサはなんとか呼吸を調え、舌の動きを再確認すると 「ま、まだ家事も何もしてないですし、ラグナ様も畑仕事やモンスターの世話をしないといけないですし・・・」 タバサの言いたいことはわかったが、ラグナは敢えて何も言わず、制止する手も意に介さないで強引に秘部に触れた。 「んああ!!」 表面に触れただけなのにビクン!と体を震わせ、高い声を上げる。 余程キスが気持ち良かったのか、タバサは下着どころか内股までぐしゃぐしゃにしていた。 「こんな状態で家事なんかできる?」 意地悪く尋ねると長い耳の先っぽまで朱くしてそっぽを向いてしまう。 「ラグナ様がこんなにいやらしい人だなんてしりませ、ひゃあああん!!」 タバサが話し終える前に膣内に指を差し入れる。 拗ねてるタバサを見ていたい気もするが、こっちも我慢の限界だった。 イッた直後の膣内はとても滑りがよく、指1本なら簡単にくわえ込んでしまう。 208 名前:ラグナ×タバサ ◆wVNyZcOpno [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 12:27:08 ID:e4a6PAXK 「ああっ!らぐ、なっさまぁ!」 指を出し入れすると同時に膣壁を擦る。 「だめっ、だめ!また、イッちゃ・・!」 タバサが2度目の絶頂を迎える前に膣内から指を引き抜く。 もう本当に限界だった。 エプロンの肩紐を外して腰まで下ろし、ファスナーを下げて上半身だけワンピースを脱がすと真っ白なレースのついたブラがあらわになる。 自分のズボンから固く反り返り力強く脈打ってるものを取り出す。 まだ隠されてる乳房や薄い桃色の乳首を想像するだけで、それは硬度を増していく。 「ら、ラグナ様、ここでするんですか?」 タバサが困惑した表情で聞いてくる。 「ごめん、タバサ。もう一秒だって待てないんだ。」 そう言ってショーツを脱がし上着を脱ぎ捨てると、亀頭を膣口えとあてがった。
42:ラグナ×タバサ 2009/12/13(日) 21:31:29 ID:kh1UIBdU 209 名前:ラグナ×タバサ ◆wVNyZcOpno [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 12:32:14 ID:e4a6PAXK 「それじゃあゆっくり入れるから、できるだけ力をぬいてね。」 「は、はい・・・」 両手でタバサのお尻を抱え足を腕にかけた状態で、少しずつ亀頭を膣内に侵入させる。 普通なら力の加減が出来ないような体位だが、タバサの軽さとラグナの腕力の強さでなんとかなりそうだった。 「くっ、ふっ」 首に回された腕に力がこもる。 まだ亀頭は隠れていないが膣内は固く閉ざされている。 タバサの膣は少し狭く反対にラグナの陰茎は普通よりも太いため、最初の頃は入れるだけでかなり時間がかかった。 最近では割とスムーズに入るようになったが、それはベッドの上の話しであり、こんな状態で力を抜けというのは無理な話しだった。 「っ!タバサ、大丈夫?」 「んっ、ふっ!んっ、は、はい、くっ!」 返事をするのも辛そうな状態で答える。 「あと少しだから、もうちょっと頑張って」 更に慎重にタバサを下ろしていく。 「イッッッ!」 やっと半分までいったと思ったところでタバサが声をあげた。 痛い。 きっとそう言いたかったのだろう。 言ってしまったらラグナはすぐに挿れるのを止め、必ずごめんと謝る。 「くっ、ふっふっ」 タバサはそう思い首に強く抱きついて堪えていた。 「タバサ」 ラグナは耳に触れないギリギリの距離で言う。 「愛してる。」 「んっ!・・・ふぇ?」 完全に不意打ちだった。 魔法の言葉を聞いた途端タバサの全身の力が抜け、ラグナの上にストンと落ちてくる。 「あ、・・ああああああ!!」 一瞬の間の後、タバサが激しい声をあげ、膣内をビクン!ビクン!と痙攣させながら接合部から愛液を吐き出す。 「あ、ああ・・・ラグナ、さま・・・」 210 名前:ラグナ×タバサ ◆wVNyZcOpno [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 12:37:28 ID:e4a6PAXK 呆けるタバサを支えながらラグナは必死に射精感を堪えていた。 タバサの膣はただ締めつけるだけならまだしも、ぐねぐねと波打ち、きつく締めたと思ったらいきなり緩み、またきつく締める、というようにラグナの陰茎を絶えず刺激していた。 せっかく完全に繋がったのに、ここで射精してしまったら意味が無い。 「くっ!うごくよタバサ」 「はぁ、はぁ、はい、ラグナさまも、気持ち良く、ふっ!・・・なってください」 こんな状態でもタバサはラグナを気遣うことを忘れない。 「ありがとう。」 まだ膣内はきついので、子宮から少しだけ戻し、すぐに突き上げる。 「あん!」 短いストロークで腰を動かし、何度も何度も子宮口をノックする。 「はあ!あ!あ!あ!ん!そん、なっ!ふっ!こき、ざみにっ!」 支える手に力が篭り、汗で湿った褐色のお尻が、ラグナの指の跡が付くぐらいに歪む。 「あ!ん!は!は!」 タバサの膣内もだいぶほぐれてきた。 ラグナもそろそろ限界だ。 こんな小さなもどかしい動きではなく、もっと乱暴に、もっと激しくタバサの膣内全体を犯し尽くしたい。 小刻みに子宮を突くのを止め、カリで愛液を掻き出しながら外に引き抜く。 「はぁ、はぁ、ラグナ様?」 「少し乱暴にするけど大丈夫?」 タバサは嫌がるどころか目を輝かせて 「はい、ラグナ様の好きなようにしてください」 と言った。 「ありがとう、それじゃあいくよ」 ラグナは再び亀頭を膣口にあてがい・・・一気に突き入れた。 「んあああああ!!」 タバサは声と共に膣内を痙攣させる。 先程とは違いラグナは陰茎を入口まで戻し、また子宮を突き上げる。 「ああん!はあ!ふっ!んあ!あん!」 膣内全体を犯すように大きなストロークで、しかし速度は決して落とさずに突きつづける。 「はあ!はあ!はあ!らぐ、はあん!」 タバサの体が上下し、汗でぐっしょりと濡れた体同士と、お互いの乳首が擦れ会う。 乳首はコリコリと舐め合い、タバサの絶頂を更に促す。 「はあ!あん!はあ!乳首、が!あん!」 ラグナは目の前にある尖った耳を舐め上げる。 「んあああ!」 また膣内が締まる。
43:ラグナ×タバサ 2009/12/13(日) 21:31:54 ID:kh1UIBdU 211 名前:ラグナ×タバサ ◆wVNyZcOpno [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 12:41:27 ID:e4a6PAXK 「くっ!タバサ!もう、限界!」 「ああん!は!だしてっください!中に、たくさん!」 どちらからともなく唇を強く重ねる。 ラグナは子宮に届くように強く差し入れ、次の瞬間、大量の白濁した液体を一気に吐き出した。 「くっ!んん!」 「んんんんん!!?」 子宮を満たしてもまだ出つづける。 入り切らなかった分が接合部から溢れ、床にビタビタと白い水溜まりを作っていく。 暫くしてから陰茎を抜き唇を離すと二人は床に倒れ込んだ。 上の口も下の口も名残押しそうに糸をひいている。 「タバサ」 ラグナが口を開く。 「2階行こうか。」 「でも、私もラグナ様も仕事が・・・」 「こんな状態じゃ仕事なんて出来ないよ。」 タバサはクスッと笑って答える。 「いってらっしゃいのキスは、しないほうがいいですね。」 212 名前:ラグナ×タバサ ◆wVNyZcOpno [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 12:44:47 ID:e4a6PAXK 以上です(´・ω・`) 文もあっちもCherryBoyにはこれが限界でした。 スレ汚しすみませぬ
44:エンジュ 2009/12/13(日) 21:32:55 ID:kh1UIBdU 238 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/02/24(火) 00:22:28 ID:9bFoD86r どっちだっけ…ていうか、ゲーム中に主人公の一人称って出てきたっけ まあ、自分のss内での主人公に合わせたらいいんじゃないかな …と、自分勝手に解釈して、一人称「僕」でss投下 風バザ 男主人公×エンジュ ストーリーも無くヤッてるだけなんだスマン 239 名前:238[sage] 投稿日:2009/02/24(火) 00:23:47 ID:9bFoD86r 夜だった。 都会と違って、この町は日が暮れると途端に静かになる。 生き物の呼吸ひとつ聞こえない、葉擦れの音さえしない静寂の中にあって、 けれど確かに何かの、誰かの気配を感じている。 誰か……違う、紛れも無い彼の気配。 当たり前よ、ここは彼の牧場だもの……。 彼が丹精込めて育てた作物が根を張り葉を広げている、その畑の中に裸で立っていた。 月明かりの下で、ぐるりと周囲を見回す。 誰もいないの? 求めた姿は無く、ただ、地面に落ちた月影が、ゆらめきながら近付いてきていた。 日中の影と違い輪郭が曖昧で、何だか青みがかって見える。 不意に、影がとろりと色を濃くした。 ほとんど闇に変したそれが身体の上を滑り、内側へも忍び込んでくる。 甘く疼く感覚に頭を振り乱し、見上げた夜空に月が輝いていた。 世界が不規則に揺れる。 ああ、燃えるように体が熱い……。 ぐちゅぐちゅと水音が響く。 それが、男根が自分の秘所をえぐる度に立てる音だと脳で理解するよりも先に、 エンジュの喉から高い喘ぎ声が迸しっていた。 「ああっ、あ、あ、あぁんっ!」 「あれ、エンジュ、気が付いた?」 仰向いたエンジュの顔を覗き込んで男が笑う。 栗色の髪も少年のようにあどけない顔立ちも、普段の彼と何ひとつ変わっていないのに。 黒い瞳に情欲を滾らせ、大きな手で薄い胸を掴んで先端に口づける様は、見知らぬ男性のようだった。
45:エンジュ 2009/12/13(日) 21:33:16 ID:kh1UIBdU 240 名前:238[sage] 投稿日:2009/02/24(火) 00:26:14 ID:9bFoD86r 「エンジュ、イッてすぐ寝ちゃったんだよ。僕も寝ようかと思ったんだけど……エンジュの中がすごく気持ちいいから」 もう一回したくなったんだ。 早口で囁いて、彼はぐいと腰を回した。 最奥に彼の先端が擦りつけられる。 強い快感に頭を振り乱して、視界の端を過ぎった自分の髪の色に、数時間前の出来事を思い出す。 (青い羽根を、貰ったんだわ……) エーリッヒに報告した後、また彼の家へ戻り、心が逸るままに体を繋げた。 貫かれた瞬間の痛みはもう残っていなかった。 「エンジュはきれいだね」 日々の農作業で硬くなった掌が、エンジュの華奢な体を這い回る。 額に浮いた汗を拭い目尻をなぞり、首筋、鎖骨を伝い背を撫でて胸に回った。 重力に従ってなだらかになった乳房を掌に包まれる。 揉みこむ動きはゆっくりとしていたが、屹立した乳首が固い皮膚に擦られて腰が痺れた。 じゅわっと、熱い液体が溢れ出したのをエンジュは感じた。 そこに一物を差し込み注挿をくりかえしていた彼には尚更、それを感じ取られただろう。 破顔して彼女の腰を鷲掴むと、一層大きな水音を立てるように動き出した。 「やっ、ふぁあっ、ああ…!」 「聞こえる?エンジュの音がしてるよ」 「いやっ!何言って…っあああ!」 自身の愛液と、一度放たれた彼の精液とが混ざり合ったそこを、脈打つ肉棒が滑らかに動き回る。 不意に先端が浅い箇所の一点を探り出す。 突くような擽るような動きに嬲られ、エンジュの思考が白く高みへ追い詰められてゆく。 「あ、あああイヤ、いっ、いやああああっ!」 荒い息を吐きながら腰を動かしていた彼が、吐息だけで笑った。 強く彼女をかき抱き、ほっそりした腕が首に回されるのを感じながら耳元に囁く。 「嘘ばっかり」 カッ、とエンジュの全身が真っ赤に火照る。 絡み付いてくる彼女の膣壁を擦りながらぎりぎりまで引き抜き、根元まで一気に叩きつけると、 彼女が高く啼いて強く締め付けた。 うねる胎内に、二度目の精を吐き出す。 燃えるように首筋が熱かった 241 名前:238[sage] 投稿日:2009/02/24(火) 00:31:38 ID:9bFoD86r 爽やかな朝の光の中で、エンジュは自分の両手を見下ろした。 跳ね返す光が眩しいほどに白い指の、繊細な爪の先には少量ながら血がこびりついている。 視線を上げると、顔を引き攣らせた牧場主が、首に手をやりながら「じくじくするぅ…」と呟いた。 「服で隠れないよね、これ……自分じゃ見えないけど目立つ色してる気がする……」 「塩、摩り込まれないように気をつけなさい」 誰にとは言わないけど。 青い顔で「お義父さんには会わないようにしないと……」と震える婚約者を横目に見ながら、エンジュは傷薬を探す為に立ち上がった。 以上です。 携帯なんで改行おかしかったらごめん
46:カイル×ジュリア 2009/12/13(日) 21:39:08 ID:kh1UIBdU 262 名前:カイル×ジュリア(0/8)[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:32:47 ID:X3OoDaLl 期待しつつ待ってるあいだに投下してしまう >>261 大変そうでよくわからんけど体調崩すなよ だいぶ前に書いたカイル×ジュリアの続き。無理矢理…っていうちょっときついやつです。 続き物なのに間空きすぎてるしハードなんで、苦手じゃない人は>>261を待つ間の退屈凌ぎにでもして下さい。 今回エロは無いです 263 名前:カイル×ジュリア(1/8)[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:34:46 ID:X3OoDaLl 明け方から雨が降っていたが、日が昇るに連れ、小降りになっていった。 どの家も戸窓を閉ざし、表通りに人影は無い。 その日、夕方になっても、彼女の家の扉が開く気配は無かった。 ジュリアは未だベッドの中。 ジュリア自身の心持ちの様にどんよりと暗く沈んだ部屋の中で、彼女は横になったまま、ぴくりとも動こうとしなかった。 目覚めてはいる。 あれから一夜明け、日が落ち始めた今でさえ、体に受けた痛みはほとんど引いていなかった。 消えない傷を負った体はまだじんじんと痛んだし、頭の中にはずっと不安や悲しみが渦を巻いていた。 そういうものが繰り返しジュリアを苦しめていたせいで、できれば動きたくなかった。 本当は、今日も何事もなかったように店を開けるつもりだった。 昨日の夜に何があったか街の皆は知らないから、風呂屋は今日もいつも通り開かれると思っている。 休むかもしれないなんて誰も考えないだろう。 だから突然休めば皆に嫌われると思った。 皆に冷たくされる自分の姿を想像して、胸が潰れそうになった。 そのくらい強く、脅迫観念的に、ジュリアは日常を取り戻そうとしていた。 なのにジュリアは今こうして臥せっている。 ガチャ、と、下階で鍵のかかった扉を開けようとする音がした。 何も知らない街の誰かが、風呂に入ろうとやってきたのだ。 ジュリアは反射的に飛び起きる。 窓の方を向くが、ここからではやってきたのが誰かも分からない。 必死に耳をそばだてるが、何か言われても返事はできない。 どっと冷や汗が溢れる。 何もできないことに、ただ焦っている。 もしかしたら、自分が今まで積み重ねてきた幸せな日常が、今ここで、だめになってしまうのかもしれないのに。 ぎゅっと胸を強く押さえて、窓の外の何も無い部分を見つめながら、彼女は小さく開いた口を震わせている。 もうジュリアには、何をすることも、何を避けることもできなかった。 できたのは、今起こっている出来事を受け止め、耐えることだけ。 そうでなければ、耐えられずに傷つくことだけだ。 もう一度だけ、ガチャ、と音がして、それきり何も聞こえなくなった。 「誰か」は、諦めて帰っていったらしい。 「……うっ……、ううう……」 ジュリアは…、泣き出してしまった。 顔を覆い、小さな体を震わせながら、か細い悲痛な声を上げて。
47:カイル×ジュリア 2009/12/13(日) 21:39:41 ID:kh1UIBdU 264 名前:カイル×ジュリア(2/8)[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:37:13 ID:X3OoDaLl 耐えることなどできなかった。 成すすべなく傷ついていく事しか、彼女にはできなかった。 あれから、もう何度泣いたか知れない。 カイルが帰っていった後、本当は、寒さで死んでしまうまで泣き続けていたかった。 あの時は本当にショックだったし、何もかも失ってしまったような気持ちだった。 もう、明日が来るのが怖くて仕方無かった。 だから、本当にそうするつもりだった。 でも、寒さは彼女の体にはあまりにも辛くて、目の前にお風呂もあって、結局、その暗い考えを最期まで貫くことはせずに終わった。 でも、お風呂に入ることはできなかった。 温泉のお湯は、彼女の傷に酷くしみるのだった。 耐えられないほど痛かったし、その上、痛みから先程の事の記憶が蘇ってきた。 あの鼻を突く生臭い匂いまでどこからか漂って来る様だった。 それは、ジュリアには辛過ぎた。 そうしてジュリアは、自分の身に起こった悲劇が決して悪い夢などではなかったのだと、改めて思い知らされた。 泣きながら汚れた体をきれいに拭いて、それでもいくらか落ち着いた。 ベッドに潜り込み、小さな体を丸めて、震えながら目をつむり、できる限り辛いことを考えないようにして、眠ろうとした。 しかしなかなか眠れず、やっと眠りにつけたころ、ジュリアは、カーテンの隙間から部屋の中にうっすらと陽が差しているのを見た気がした。 この夜は彼女にとってつらいものだったが、悲劇は今晩限りではない。 この日の出来事は、はっきりとジュリアの人生にも傷として残った。 この日を境に彼女を取り巻く色々なものが変貌してしまった。 どんなに望んでも、以前に戻る事は、できないのだ。 ジュリアは、体に違和感を感じて目を覚ました。 下着の中がぬるぬるして冷たい。 布団から出て下着を下ろすと、お腹から太股にかけて濡れていて、所々で何かが糸を引いている。 「あ…あ……」 それが何か、分からない筈がなかった。 注ぎ込まれたカイルの精液が、溢れ出していたのだ。 そんなものを見てしまっては、嫌でも、彼女の恐れる最悪の結果を想起させられる。 妊娠、という。 血の気が引いた感じがした。 急激に覚醒したジュリアは、その上でショックの余り卒倒しそうになった。 265 名前:カイル×ジュリア(3/8)[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 00:39:39 ID:X3OoDaLl 貧血を起こしたように、視界が影に覆われ、揺れている。 それでもジュリアは、何とかしなければ、という思いでベッドから降りた。 「く、う……っ」 床に足をついて、両足が華奢な体を支えようとすると、体がみしみしと軋むように痛んだ。 純潔を破られた傷が、恐らく、まだ消えないでいる。 相変わらず視界は暗く曇っているようだったし、階段を一段降りる度に痛みで呻き声を上げたが、それでもジュリアは風呂場に向かって少しずつ歩いていった。 しかし、その時間がいけなかった。 必死に歩いている間、とにかくどうにかしなければ、と思っていた。 けれど、どうすればいいかなんて少しも分からなかった。 なにしろこんな事は初めてだったのだから。 その不安に、マイナス思考が強烈に作用した。 やがて頭に浮かんだのは、最悪の結果の想像図だった。 もし自分が妊娠すれば、街の皆は驚くだろう。 そしてそれが非難に変わるのに理由はいらない。 そんなことになったら、自分は街に居続けられるだろうか。 でも、もしそれが辛くなっても、街の外で生きることなんてきっとできない。 今まで自分のイメージを守ってきた美しい体は、妊娠することで失われる。 そうしたら、どうすればいいのか。 もはや、自分を守るものなんて、何もなくなってしまった。 これからどうやったらみんなに嫌われずに生きて行くことができるというのか。 その時のジュリアには、そういう風にしか考えることができなかった。 妊娠することが、既に決まった未来のように思えていた。 風呂場にたどり着くまでにかかったその時間が、ジュリアを打ちのめしていた。 一階に降りると、脱衣所の前に、赤黒く汚れたバスタオルが一枚、昨日のまま、広げてあった。 それはまさに昨日のまま、あの時のジュリアの身悶えの一つまで皺として残していた。 「……」 ジュリアはそれを拾い上げるために屈もうとしたが、力が入らず、畳んだ膝が、とん、と床についた。 「……?」 気付くと、水滴がタオルに落ち、それは見る見るうちに染み込んで、小さな円を描いた。 ジュリアは涙を流していた。
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