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牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
146:虹色夜話 6/14 2010/01/11(月) 13:05:29 ID:bMOHw67h0 10 名前:虹色夜話 6/14[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 22:43:22 ID:y4Rolc7s 「……可愛い、のかな? ううん、やっぱり……可愛い♪」 マイスはすっかり衣服を剥ぎ取られていた。ダリアの視線は勿論、一点に集中されていた。 彼女が男性性器を見るのは初めてではない。これもまた芸術のモチーフとして、何度か 観察したことがある(気の毒な被観察者!)。しかし、やはり、マイスのそれは特別に ──彼女の言葉を借りれば「虹色」に──見えた。 「……おじゃまします」 ダリアはベッドに乗り出すと、マイスの片足へ覆い被さり、体重をそれに預け、全身を 擦りつけるようにして、顔を股間のそれに近付けた。大胆な行動。しかし彼の体温を 感じたい、肌を密着させたいという気持ちは何より勝った。胸に挟まれた太股、鳩尾を 圧迫する膝、下腹部を擦る脛……どの感触も至福だった。もっと、押しつけていたい。 「助手くん、可愛いよ……」 言いつつ、指先で「それ」を弄ぶ。「それ」は刺激を受ける度にぴくりと反応し、 大きさを増す。熟睡しているとは言え、彼の体が自分の行為で性的に興奮していく 様子は、ダリアにとってこの上ない喜びだった。
147:虹色夜話 7/14 2010/01/11(月) 13:05:54 ID:bMOHw67h0 11 名前:虹色夜話 7/14[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 22:44:48 ID:y4Rolc7s 「んっ……くっ……くちゅ……くちゅ……」 キスをした。もう止まらなかった。大きく固くなる「それ」に愛情を注がずにはいられ なかった。横からの軽い口づけ。弾力ある皮への甘噛み。固い段差の舌触り。唾液の それとは違うぬめり。喉の奥を塞ぐほどまで膨張した先端部……。でも、まだ足りない。 もっと、もっと、愛したい。愛したい。 「……はあっ……はぁ……あッ! ああぁ……ッ!」 ダリアは無意識に腰をくねらせていた。始めは愛撫の反動のようなものだったが、ふと した弾みに、彼女の秘部が足首に触れた。不意打ちの快感は、一瞬、彼女の意識を宙に 飛ばした。今度は意識して、股間を彼の足首に押しつける。蕩け落ちるような刺激が 下腹部の奥に残り、暴れる。いつのまにか彼女は、何度も何度も腰を擦りつけながら、 彼のペニスを舐め、その匂いに酔った。 「あ……あっ……んんっ……んっあっあッ……ああああっ!!」 ふと、快楽に堪えられなくなり、息も絶えだえに崩れる。荒い息を吐きながら、改めて マイスの様子を見た。まだ目を覚ます様子はない。眼前には真直に立ったマイスのそれ。 "恋"をしたダリアの心は、体は、後に退けなかった。
148:虹色夜話 8/14 2010/01/11(月) 13:06:34 ID:bMOHw67h0 12 名前:虹色夜話 8/14[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 22:46:05 ID:y4Rolc7s 「……マイスくん、ごめんね。 ごめんなさい……」 ダリアは体を起こし、彼の腰の上に立った。愛しい、愛しい、彼自身を手で支えながら。 初めての行為。恐怖はあった。だが今、この機会を失うことの方がずっと恐かった。彼の 目が覚めたら二度と、こんな機会は無いのかもしれないから。 「ごめんなさい……ごめん……なさい……」 ペニスが触れ、濡れそぼった彼女の入口が形を変える。自然、ぽろぽろと涙がこぼれる。 初体験の恐怖か、本懐を遂げる喜びか、寝込みを襲う罪悪感か、はたまた未だ目覚めて くれない彼への悔しさか。その意味は彼女にさえ分からなかったが、大粒の涙とこれに 伴う行為は、真意に違いなかった。 「……うぅ……くぅぅっ……いっ……いぃぃイッッ!!」 硬い肉棒が、男を知らなかったダリアの奥へと沈んで行く。狭い肉壁が裂かれ、激痛が 悲鳴となって洩れる。しかし、彼女に止める気はなかった。この痛みすらマイスがもたら してくれる虹色だ。異物感が奥へ奥へと来る度に、彼女は体重をかけ、彼自身を迎えた。
149:虹色夜話 9/14 2010/01/11(月) 13:06:55 ID:bMOHw67h0 13 名前:虹色夜話 9/14[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 22:47:06 ID:y4Rolc7s 「……好き……好きぃ……!」 うわごとのように漏れた声。痛みを紛らわすためか、或いはそれすら受け入れるためか。 ともあれ、自分自身の言葉に驚き、途端、顔が火のように熱くなる。だが、一度吐露した 正直な気持ちに歯止めは効かない。 「好きっ……好き……好き……すッ……あ、あああああああんッ!!」 遂に足の力が抜けた。ダリアの全体重を乗せ、ペニスが最奥を突く。激痛が子宮を貫き、 苦痛が膣壁に満ちた。あまりの痛みに気が狂いそうになった。 「はぁ……はぁ……はぁ……。 ……入った……よ…………マイスくん……マイスくぅん……。 ごめんなさい……ごめんなさい…………」 鈍痛が腹の奥に響く。しかし、ずっとこうしていたいと思った。この痛みは彼との繋がり。 大好きなマイス。だから大好きな苦痛。この時間が永遠に続くなら、この痛みも永遠でいい。 そう感じた。そう願った。
150:虹色夜話 10/14 2010/01/11(月) 13:07:34 ID:bMOHw67h0 14 名前:虹色夜話 10/14[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 22:48:10 ID:y4Rolc7s 「……マイスくん……触って……」 ダリアは彼の手を取り、胸に当てた。力ない彼の腕を持ち上げるのは苦労したが、例え 形だけでも、彼に触れてもらいたかった。ジンと体の奥が熱くなる。また始めにした ように、彼の手を愛撫し、乳首を触らせた。ジン、ジンとまた熱くなる。 「ふぅ……ふぅっ……あぁ……」 いつしか彼女は、彼の腕を掴みながら腰を擦りつけていた。依然として痛みは響くものの、 彼の指先の味が、乳首の感触が、秘部の快感を呼び覚ました。クリトリスが押し潰される と腰が溶け、揺れ戻るとギザギザの槍が奥を突く。繰り返す。感覚は慣れてくる。 「……あぁっ……ぁぁん……」 ダリアの声もまた、徐々に嬌声へと変わった。痛みは痛みに違いないが、苦痛ではなく なってきた。むしろ、彼のもたらす痛みは快感の一部となった。もっと、もっと、痛く して欲しい。わたしの中を擦ってほしい。奥を突き刺して欲しい……!
151:虹色夜話 11/14 2010/01/11(月) 13:07:58 ID:bMOHw67h0 15 名前:虹色夜話 11/14[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 22:49:24 ID:y4Rolc7s ギシッギシッギシッギシッギシッ! 狭いベッドがきしみ、揺れる。ダリアの腰の動きはそこまで激しくなった。ぎこちなく、 リズムの狂った腰つきだったが、一心不乱に痛みと快感を求める姿は、普段の彼女では なかった。──なりふりを構わない、真に素直なダリアだった。 「……愛してる……愛してる……、 愛してる愛してる愛してる──……ッ!」 大樹の家に響きわたる声。もはや、彼が目を覚ますかどうかなど、考える余裕はない。 飛沫となって散る汗。艶めかしく蠢く白磁の躯。大きく揺れる双丘。涙をこぼしながら 喘ぐ端正な顔。血と愛液で淫らな音をたてる互いの性器。月明かりの中、彼女は一人、 愛する彼への愛を確かめた。何度も、何度も、何度も── 「あっ……あぁっ!?」 はちきれんばかりに膨らんだ彼のペニスがビクビクと震えた。刹那、熱い何かが膣内へ 噴き出し、彼女を満たす。ダリアは腰の動きを緩め、脈打つその感触を愉しんだ。 ああ今、彼の全てが、わたしの中で溢れてる……。 「ごめんなさい……、 マイスくん……ごめんなさい……。 ……愛して……ます……」 ヒクヒクと蠢き、徐々に張りを失っていく彼自身。ダリアはいつまでもそれを抜くこと 無く、自然に外れるまで、マイスと繋がっていた──
152:虹色夜話 12/14 2010/01/11(月) 13:08:19 ID:bMOHw67h0 16 名前:虹色夜話 12/14[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 22:51:07 ID:y4Rolc7s ――翌日(エピローグ)―― 「……だるい」 マイスはかつてない気怠さで朝を迎えた。昨日は確かに働きすぎた。しかし、これほど までに疲労が残るとは。特に足腰の疲れが酷い。 「今日はモンスターに水やりを任せて休もう。畑も釣りも鍛冶もヤメだ。 何もやる気がおきないし……ん?」 何故かベッドのシーツがない。はて? 昨日干して取り込んだはずだが……ああ、思い 出せない。疲れて敷くのを忘れたのだろうか? いや、そもそも何処に忘れて……? 「……もういいや。全部明日にしよう。 それにしても、昨夜はヘンな夢見たなあ」 ダリアさんの出た夢だ。あまりに生々しくて、恥ずかしい夢だった。思い出し、途端に 顔が赤くなる。やっぱり疲れてる。あんな夢を見ちゃったのが証拠だ。 ポストを開けて、緊急の依頼がないか確認する。何もなければ今日の予定は終了だ。 はてさて、いつも通りダリアさんの手紙だけが、不可解に急ぎたてる内容だった。 「…………」 昨夜の夢が夢だけに、彼女のことを考えるとドキドキする。そうだ、どうせ大した用事 じゃないに決まってる。本人の様子を直に見て、さっさと用事を済ませば、変なモヤモヤ も晴らせるに違いない。それに万が一、本当に緊急だったら大変だ。 「今日はこの依頼だけ。それでお終い。早く片付けて寝よう」 ちょっと重い足を引きずり、マイスはダリアの家に向かった。
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