牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
173:氷原に咲く花(1)3/72010/04/11(日) 13:55:12 ID:wMZw0/yY0
89 名前:氷原に咲く花(1) 3/7:2009/12/22(火) 22:41:46 ID:xnK8FvEo
「…で、どうしてこうなったんですか…?」
額に怒りマークを出さないように努力しながら、マイスが尋ねる。
「…寝た子は起きにくい」
多分カリンが呼んだであろうトゥーナがそうつぶやく。
「…よくあるわよ、多分だけど」
省28
174:氷原に咲く花(1)4/72010/04/11(日) 13:55:56 ID:wMZw0/yY0
90 名前:氷原に咲く花(1) 4/7:2009/12/22(火) 22:45:57 ID:xnK8FvEo
「…それでも、」
沈黙を破ったのはマイスだった。
「一度、家に帰るべきだと思いますよ」
「……え?」
ソフィアが顔を上げてこちらを向いた。目には涙が光っている。
省43
175:氷原に咲く花(1)5/72010/04/11(日) 13:56:26 ID:wMZw0/yY0
91 名前:氷原に咲く花(1) 5/7:2009/12/22(火) 22:49:23 ID:xnK8FvEo
……どうしてこうなっんだろう?
雪が降りしきる中、氷原の花に寄りかかりながらソフィアはそんなことを思った。
自分の未来を決められてしまうのが嫌だったから、昨日家を飛び出した。
そして気付いたときには大樹の家にいて、そのまま布団に潜り込んでしまっていた。
どうしてマイスのところだったのかは分からなかった。匿ってもらうだけなら二人の親友のところでも良かったのに。
省17
176:氷原に咲く花(1)6/72010/04/11(日) 13:57:12 ID:wMZw0/yY0
92 名前:氷原に咲く花(1) 6/7:2009/12/22(火) 22:50:15 ID:xnK8FvEo
次に目を覚ましたのはどこかの部屋だった。ここは確か…
「……大樹の…家?」
何となくつぶやく。その声に反応したのだろうか、誰かが駆け寄ってくる。
「ソフィアさん、目を覚ましたんですね。よかった…」
そう言って胸をなで下ろすマイスはとても疲れているように見えた。
省47
177:氷原に咲く花(1)7/72010/04/11(日) 13:58:07 ID:wMZw0/yY0
93 名前:氷原に咲く花(1) 7/7:2009/12/22(火) 22:51:24 ID:xnK8FvEo
気がつくと、朝になっていた。
いつの間にか眠ってしまったらしい。
ゆっくりと体を起こしてみる。体の具合はすっかり良くなっていた。
よし、これで…
「おはようございます、ソフィアさん」
省42
178:氷原に咲く花(2)1/62010/04/11(日) 13:59:03 ID:wMZw0/yY0
170 名前:氷原に咲く花(2) 1/6  ◆aHD.RoWhdo :2009/12/27(日) 13:15:44 ID:NrAPOfqc
「はぁ……」
上体を起こしながらソフィアはため息をついた。
窓から差す光は既にオレンジに染まっていた。
完璧に寝過ごしてしまっていた。

省13
179:氷原に咲く花(2)2/62010/04/11(日) 13:59:36 ID:wMZw0/yY0
171 名前:氷原に咲く花(2) 2/6 ◆aHD.RoWhdo :2009/12/27(日) 13:16:45 ID:NrAPOfqc
居候している身だし、何もしないわけにはいかなかった。
そう思ったのだけど、予想以上にマイスは有能だった。
朝早くに起きて畑で水やりや収穫をすまし、モンスターの世話をしてるというのに私が起きる頃には朝食の準備が出来てしまっている。
そして食べた後は洗濯物を干してから街に買い出しに出かけ、昼食後には街から離れて夜になるまで帰ってこない。夕食は本人曰くあまり食べないらしい。
つまり、手伝うところなんて何もなかった。
省18
1-AA
(携帯からメールで投稿する)