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牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
89:二人で店番 2009/12/13(日) 21:59:59 ID:kh1UIBdU 423 名前:二人で店番[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 23:34:25 ID:PsD2U2vH 蜜があふれ出す膣の奥深くまで責めたてていく。腰がガクガクと震えた。 もうそろそろ限界を迎えるだろう。 僕は一層挿入を激しくした。 「い、いたっ、痛い! 強すぎよっ、あぁ、やぁっ! 痛いのっ!」 「もう、少し……もう少しです、からっ」 「いやぁっ! だめっ、あぁんっ、ふぁっ!! ひ、ひぃっ、いたっ、ひぁっ、ひぃっ!!」 「うっ、で、出る――出しますよっ、ロゼッタさん」 「うぁ、あつっ、あぁんっ!! も、もうっ、だ、だめっ、出してっ、出してっ! ラ、ラグナっ!!」 肉棒の膨張が増していく。それに対してロゼッタさんのアソコは締め付けてくるものだから、我慢なんて出来るわけがなかった。 「イッちゃう! わ、わたしっ、あぁっ! また、い、イっちゃうっ、イっちゃうぅ!!」 「僕も、い、イきますよっ」 「は、はぁっ! 来てっ、来てっ! ラグナもっ、イって――あ、あぁぁっ!!」 ズンッとより深くを突いたその時、腰から亀頭の先へ何かが駆け抜けた。頭に一瞬電流が流れたと思うと、次の瞬間ロゼッタさんの子宮の置く深くへと精液が大量に放たれていった。 「あつぅっ! あ、はぁっ、あ、あ、はぁ……あぁ、あ、熱いのが……い、いっぱい……」 ずいぶん長く続いた射精が終わったあと、またロゼッタさんはベッドに倒れこんでしまった。 今度は僕もその横に倒れた。心臓がバクバクいってしばらくは動けそうになかった。 「ロゼッタさん、すごく……気持ちよかったです」 そう言って隣を見ると、またのぼせたかのようにロゼッタさんの顔は耳の先まで赤くなっていた。 「も、もう……もっと優しくしてよ……バカ」 * * * 僕がマテリアルで少しの間働いたあと、ダニーさんはとてもいい笑顔で戻ってきた。短い間とはいえ、実家に帰省しての休暇は充分効果があったようだ。 彼はまたいつも通りロゼッタさんの支持のもと、店員として懸命に働いている。 店を建て直すつもりはないのか、とか放置している自分の店はどうするんだ、とかそんなことは考えていないようだ。 とにかく働ける場所があることに彼は満足しているのだと思う。 それから一つ、変化したことがあった。 あの真面目一辺倒で雑貨屋を切り盛りしていたロゼッタさんは最近、時々店をダニーさんに任せて抜け出てくるようになった。 もちろん、店の経営も出荷箱の中身の回収も怠らずに、だ。 働き者な所にもずいぶん感心したけれど、そういった普段どおりの生活の中でちょっとした自分の時間を作ることが出来ることにも、改めて感心した。 それに、彼女が店を抜け出すようになったことには僕も関係してくる。 「ロゼッタさーん! お待たせしましたー」 「遅い! 女の子を待たせるなんて、最低よ!」 「ご、ごめんなさい。家を出るのに手間取っちゃいまして」 「ふんっ、ほら言い訳はいいから、行くわよ」 ルピア湖にかかるつり橋の上で僕と彼女はいつも通りの約束の時間に合っている。 でも今日は少し違うんだ。 遅れたのにも、わけがある。 今日この日のためにずいぶん苦労して用意した、青いバラのブーケ。 勘のいい彼女なら、もうとっくに気づいてるかもしれないけれど。 終 そんな暗いところでパンツ見えるの?というつっこみは勘弁してください。
90:エリック×ラピス 2009/12/20(日) 13:38:47 ID:+wKP3/Ms 428 名前:290[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 18:09:32 ID:CzA7Z7Mj エリック×ラピス書くと言った者です。 なかなかエロを書くのが難しく難航していてまだまだ時間が掛かりそうですが、 取り合えず出来た分だけ投下します。 嫌いな方はスルー又はNG推奨。 429 名前:エリック×ラピス 1[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 18:17:24 ID:CzA7Z7Mj 「エリックさん、これ、僕の畑で採れたトウモロコシです。よろしければどうぞ。」 「おおっ!若者よ、気が利くじゃないか。大切にするぞ。」 この若者―ラグナが村に来てから早いもので二年目の夏が訪れていた。 最初はがよく種を売ったついでにその作物について講義したり、度々相談を持ちかけられたりしたものだが、今では対等に、畑や作物についてあれやこれやと議論―例えば水の微調節や素材の味を生かした調理法について―するようになった。 現に今貰ったトウモロコシは一粒一粒が大きくつやもあり、いますぐ噛り付いても美味そうな程だ。実際には生で食べることは出来ないが。 「それでは、僕は用事がありますので。」 「おう、またな若者。」 ラグナはぺこりと一礼すると、足早に南地区を後にした。ルピア山道へ行くところをみると、おそらく蔓草の遺跡にある畑の世話をしに行くのだろう。 「こんちはー。」 若者と入れ違う形でやってきたのは、図書館に住み着いてこちらも早二年のセルフィだ。 村人の施しで生きていると言っても過言ではない彼女は、食べ物を買う時は商売に関してきっちりしているロゼッタの雑貨屋を避けて、わざわざこの農場まで足を運んでいるのだろう。 「いらっしゃい。今日のおすすめは今朝採れたてのトマトだ!もちろん、俺が丹精こめて作った自信作だぞ!」 「ふーん、じゃあそれ貰おうかな。あとはキュウリあるかな?」 「もしかして、またサンドイッチか?たまには他の物も食べないと体に悪いぞ?」 「いーじゃない、ちゃんと野菜は挟んでるんだし。」 「そういう問題ではなくてな……全く、ラピスさんが心配するのもよく分かる……。」 「ふーん、ラピスから聞いたんだ。ラピスから。」 「だ、だったら一体なんだっていうんだ?」 ラピスさんの名前を口にした途端、急ににやにやと笑いだした。 背中を嫌な汗が伝い、聞きたくないと思いながらも先を促す。 「いやね、あたし一昨日本の片付けしてたのよ。で、二階から教会が見渡せるんだけど……ちょうどステラさんが酒場から帰ってくる頃にエリックが教会から出ていくの、見ちゃったんだ〜。」 見られていた。 思わずこめかみに手をあてうなだれる。 セルフィはにやにや笑いを崩さない。 「別に二人が何してたのかは訊かないけどね。やましい事が無いならステラさんに内緒でこそこそしてるのはどうかと思うなぁ。……って、その様子だとやってんのね、やましい事。」 すっかり頭を抱えてしまった俺の様子を見て、あきれた、とセルフィが呟くのが聞こえた。 おそらく本人はほんの少しおちょくるつもりだったのだが、想像以上の反応が返ってきたのだろう。 「頼む、この事はどうか内密に……。」 「う〜ん、それはエリック次第かなぁ。……さっきも訊いたけど、キュウリある?」 まったくこの娘は油断も隙もない。 エリックはその後秘蔵の冷蔵庫からキュウリを持ち出し、トマトと一緒に他の住人より割安で売っている野菜を、更にいつもの半値で売る事になった。
91:エリック×ラピス 2009/12/20(日) 13:42:05 ID:k3UE19a+ 430 名前:エリック×ラピス[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 18:22:45 ID:CzA7Z7Mj 「じゃ、またね!」 ややげっそりした顔のエリックを残して、セルフィはエリック農場を後にした。 (まさかそこまで発展してたなんて、エリックも中々手が早いわね。いや、ラピスもああ見えて結構……。) 「ぁ痛ッ!」 「すみません、大丈夫ですか?」 「あ、タバサ……。」 予想以上の収穫にあれこれ考え事―下世話な想像と表現した方が正しいが―していたセルフィは、ちょうどヴィヴィアージュ別邸から出てきたタバサとぶつかってしまった。幸いにも、買った野菜が地面に落ちてしまうことはなかった。 「いや、あたしがボーッとしてたのがいけないんだよ、ごめんねタバサ。」 「いえ、こちらこそ。ところでそのお野菜、エリック様の農場で採れたものですか?」 「ああうん、まあね。」 「お野菜は普段マテリアルでラグナ様が出荷したものを買っているのですが……エリック様のお野菜もとっても美味しそうですね、今日はエリック農場で買ってみます。」 それでは、と一言別れの挨拶を告げると、タバサはエリック農場に向かって歩き出した。 「あ……。」 今は行かない方が、と言いかけたが、何故かと聞かれても答えられないので止めた。 (エリックはともかく、ラピスには色々借りがあるからなぁ……。) エリックに乞われなくとも、セルフィにははじめから言いふらす気は毛頭無かった。ただ、そういう素振りを見せれば野菜安く買えるかなぁ、という打算的な考えはあった訳だが。 (ま、なんとかごまかせるでしょ。さ、帰ってサインドイッチ作ろーっと。) 鼻歌まじりで帰路につくセルフィであった。 431 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 18:28:34 ID:CzA7Z7Mj 今回は以上です。 2レス目に番号振るの忘れた……。 続きは未定ですが、必ず完結させます。
92:ラグナ×ラピス 2009/12/20(日) 13:45:25 ID:+wKP3/Ms [sage] 476 名前:ラグタバ ◆uaXXkWe4dU [sage] 投稿日:2009/07/03(金) 23:53:53 ID:Xdn3Lsz7 (2) 「実は私…、ラグナ様だけにお話したいことがあるのです」 僕は手を引っ込めて、タバサさんに先を促した。タバサさんは立ち上がって、僕に背を向けながら話し始めた。 「私がエルフだということは前にもお話ししましたが、私はあるエルフの国の王女です」 「…王女?」 僕は驚きを覚えた。そういえば以前から思っていたが、彼女の振舞いには、一朝一夕では身に付けられないような高貴な雰囲気があった。 王女だというのならそれも納得できる。 「はい。私が人間界に来たのは…」 タバサさんはそこで言葉を切り、やや深呼吸してから言った。 「結婚相手を探すためなのです」 結婚…何というタイミングだろう。昨日の酒場での話が僕の脳内を駆け巡った。僕は、口の中が急速に乾いていくのを感じた。 「………」 「私の結婚相手の条件は、人間と…私たち異種族の絆を紡ぐ者。架け橋になれる者」 タバサさんは振り返ると、僕の前まで歩いてきて、顔を赤らめながら続けた。 「ラグナ様、貴方はたくさんのモンスターを可愛がり、全ての生命を慈しんでいらっしゃいます」 「え…僕…?」 「はい。貴方こそが、私が探し求めていた結婚相手なのです。…私と結婚してください」 ノイマンさんは言った。女かプロポーズされるのは恥ずかしいことだ、と。 でも、今、タバサさんは、僕の返事を待っている。僕の気持ちを伝えるのは、今この瞬間しかない。 「ラグナ様」「タバサさん」 僕たちは同時に名前を呼んだ。視線が合った僕たちは、魅入られたかのようにお互いの顔から離れられなかった。 僕はタバサさんの手を取った。タバサさんはちょっと驚いたようだったが、手を振りほどこうとしない。 「タバサさん、僕は貴女が好きです」 「ラ…ラグナ様…」 タバサさんの碧い瞳が見開かれる。同時に彼女の頬も紅く染まっていく。タバサさんも僕と同じだったのだと悟った。 僕はタバサさんを引き寄せて抱きしめようとしたが、彼女は僕の胸に手を当てて、抱擁を拒む仕草をした。 「待ってください…。この先に進んでしまわれたら、私たちはもう後戻りできません」 彼女は、いつになく真剣な表情をしていた。 「ラグナ様にはいずれ、私のふるさとの森に来ていただくことになるでしょう」 バサさんは少し暗い眼をして続けた。 「残念ですが、私たちエルフの中には、人間を快く思わない方もいます。 貴方は、人間というだけの理由でその方たちから言われようのない差別、蔑視を受けることもあるかもしれません」 「………」 「ラグナ様…貴方は、それでもよいのでしょうか?私と一緒に歩いていく覚悟がおありでしょうか?」 差別?蔑視? …それが一体なんだというのだろう。 彼女は、人間と異種族の架け橋になるために、慣れない人間界で今まで頑張ってきたのだ。 それまでにはいろんな苦労もあったろう。 僕は、エルフだとかそんなのは関係なく、ただ、タバサさんという女性に惹かれた。僕も彼女のように、異種族間を紡ぐ架け橋になりたいと願った。 なら、そのための苦労など既に織り込み済みだし、何より瑣末なことだ。 「構いません。たとえどんな困難がこの先に待っていようと、僕は、貴女と一緒に歩いていくという道を選んだのですから」 僕は強い決意をこめて、言った。 「ラグナ様…貴方は私の想像以上の方でした。貴方となら私も共に歩んでいけます」 「僕たちが架け橋になりましょう」 「はい…!ラグナ様、ずっとお慕い申しておりました…」 タバサさんは今までの中で最高の笑顔を浮かべて言った。 「ラグナ様…愛しています」
93:ラグナ×タバサ 2009/12/20(日) 13:45:55 ID:+wKP3/Ms [sage] 474 名前:ラグタバ ◆uaXXkWe4dU [sage] 投稿日:2009/07/03(金) 23:49:33 ID:Xdn3Lsz7 鳥つけました。では投下します。 長いので、今日と明日の二回に分ける予定です。 475 名前:ラグタバ ◆uaXXkWe4dU [sage] 投稿日:2009/07/03(金) 23:52:07 ID:Xdn3Lsz7 (1) 僕がカルディアの町に住み着いてから二年経った。 思えば実に色んなことがあった。記憶は相変わらず戻らないが、戻らなくてもいいと僕は思い始めていた。 ある祝日、僕は、カジミール遺跡前のいつもの場所に向かった。 そこには、いつもどおりタバサさんが待っていた。 「ラグナ様…おはようございます」 「おはようございます。今日もいい天気ですね」 僕たちは挨拶を交わすと、並んで近くの岩に腰掛けた。水面を通る風が心地よい。 この二年の間で、僕たちの距離は随分と縮まっていた。 僕は、タバサさんを、ひとりの女性として意識している。 自惚れとは思うけど、多分、彼女も同じ気持ちかもしれない…。でも、確信はない。はっきりと彼女の気持ちを聞いていないからだ。 昨日、酒場でノイマンさんと酒を酌み交わしたとき、ノイマンさんから「お前はいつ結婚するんだ?」と訊かれた。 サラさんと再び夫婦になったノイマンさんは、「お前は俺たちのキューピッドだからな」と毎週僕を誘って酒を奢ってくれるのだ。 僕が断っても強引に勧めるのだから、最近は酒にも馴れてすっかり習慣に組み込まれてしまった。 この町に来る前の記憶がないから、僕は本当に酒が呑める歳なのか判らないが、ノイマンさんはもう僕は十分に大人だといってくれた。だから、こうして一緒に呑んでいる。 「け、結婚って…誰と」と僕は訊き返した。 「この野郎、カマトトぶりやがって…。タバサとだよ」とノイマンさんは肘で僕の脇腹を小突く。 カウンターでカクテルを作っていたセバスチャンさんも、「町の中ではまだか、まだか、と噂になっていますよ」と相槌を打ってきた。 僕は気恥ずかしかった。確かに僕とタバサさんは毎日のように会っているし、二人きりで出かけたことも数え切れないほどある。 お月見も、感謝祭も、聖夜祭も、二人で過ごした。傍から見れば僕たちはほとんど恋人同士なのだろう。 …でも、僕は、まだ、彼女に気持ちを伝えていない。 「真面目な話、あんまり女を待たせんなよ…」と、ノイマンさんは酒臭い息を吐きながら僕の首に太い腕を回してきた。妙に含蓄深い。 「でも…僕はまだ気持ちを伝えていません」 言った途端、ノイマンさんとセバスチャンさんは顔を見合わせた。 「ラグナ…お前…何やってんだ」 「まだ気持ちを伝えていなかったのですか」 「だって…もし断られたら…」 「馬鹿野郎。どう見ても相思相愛だぜお前ら」。 セバスチャンさんも、「そうですよ」とうなずく。 「ラグナ、簡単なことじゃないか。俺と結婚してくれ、と一言言えばいいだけだ」と背中を思いっきり叩いて発破をかけてくれた。 セバスチャンさんは、自分の気持ちを正直に打ち明ければうまくいきますよ、とアドバイスしてくれた。 セバスチャンさんは独身なのに、仕事柄かこの街の誰よりも女性の扱いに馴れているように見える。 …そんな話をしたものだから、今日の僕はタバサさんの顔を見るのがすごく恥ずかしい。 本当に彼女は僕を待っているのだろうか…。 …もし伝えるなら、勇気を出さなければ…。 横に目をやると、タバサさんの小さな手が僕の手のすぐそばにあった。 よし…少し強引に…と僕がその手をつかもうとしたとき、タバサさんが話しかけてきた。
94:ラグナ×タバサ 2009/12/20(日) 14:07:07 ID:+wKP3/Ms 476 名前:ラグタバ ◆uaXXkWe4dU [sage] 投稿日:2009/07/03(金) 23:53:53 ID:Xdn3Lsz7 (2) 「実は私…、ラグナ様だけにお話したいことがあるのです」 僕は手を引っ込めて、タバサさんに先を促した。タバサさんは立ち上がって、僕に背を向けながら話し始めた。 「私がエルフだということは前にもお話ししましたが、私はあるエルフの国の王女です」 「…王女?」 僕は驚きを覚えた。そういえば以前から思っていたが、彼女の振舞いには、一朝一夕では身に付けられないような高貴な雰囲気があった。 王女だというのならそれも納得できる。 「はい。私が人間界に来たのは…」 タバサさんはそこで言葉を切り、やや深呼吸してから言った。 「結婚相手を探すためなのです」 結婚…何というタイミングだろう。昨日の酒場での話が僕の脳内を駆け巡った。僕は、口の中が急速に乾いていくのを感じた。 「………」 「私の結婚相手の条件は、人間と…私たち異種族の絆を紡ぐ者。架け橋になれる者」 タバサさんは振り返ると、僕の前まで歩いてきて、顔を赤らめながら続けた。 「ラグナ様、貴方はたくさんのモンスターを可愛がり、全ての生命を慈しんでいらっしゃいます」 「え…僕…?」 「はい。貴方こそが、私が探し求めていた結婚相手なのです。…私と結婚してください」 ノイマンさんは言った。女かプロポーズされるのは恥ずかしいことだ、と。 でも、今、タバサさんは、僕の返事を待っている。僕の気持ちを伝えるのは、今この瞬間しかない。 「ラグナ様」「タバサさん」 僕たちは同時に名前を呼んだ。視線が合った僕たちは、魅入られたかのようにお互いの顔から離れられなかった。 僕はタバサさんの手を取った。タバサさんはちょっと驚いたようだったが、手を振りほどこうとしない。 「タバサさん、僕は貴女が好きです」 「ラ…ラグナ様…」 タバサさんの碧い瞳が見開かれる。同時に彼女の頬も紅く染まっていく。タバサさんも僕と同じだったのだと悟った。 僕はタバサさんを引き寄せて抱きしめようとしたが、彼女は僕の胸に手を当てて、抱擁を拒む仕草をした。 「待ってください…。この先に進んでしまわれたら、私たちはもう後戻りできません」 彼女は、いつになく真剣な表情をしていた。 「ラグナ様にはいずれ、私のふるさとの森に来ていただくことになるでしょう」 バサさんは少し暗い眼をして続けた。 「残念ですが、私たちエルフの中には、人間を快く思わない方もいます。 貴方は、人間というだけの理由でその方たちから言われようのない差別、蔑視を受けることもあるかもしれません」 「………」 「ラグナ様…貴方は、それでもよいのでしょうか?私と一緒に歩いていく覚悟がおありでしょうか?」 差別?蔑視? …それが一体なんだというのだろう。 彼女は、人間と異種族の架け橋になるために、慣れない人間界で今まで頑張ってきたのだ。 それまでにはいろんな苦労もあったろう。 僕は、エルフだとかそんなのは関係なく、ただ、タバサさんという女性に惹かれた。僕も彼女のように、異種族間を紡ぐ架け橋になりたいと願った。 なら、そのための苦労など既に織り込み済みだし、何より瑣末なことだ。 「構いません。たとえどんな困難がこの先に待っていようと、僕は、貴女と一緒に歩いていくという道を選んだのですから」 僕は強い決意をこめて、言った。 「ラグナ様…貴方は私の想像以上の方でした。貴方となら私も共に歩んでいけます」 「僕たちが架け橋になりましょう」 「はい…!ラグナ様、ずっとお慕い申しておりました…」 タバサさんは今までの中で最高の笑顔を浮かべて言った。 「ラグナ様…愛しています」
95:ラグナ×タバサ 2009/12/20(日) 14:23:20 ID:+wKP3/Ms [sage] 477 名前:ラグタバ ◆uaXXkWe4dU [sage] 投稿日:2009/07/03(金) 23:55:30 ID:Xdn3Lsz7 (3) 僕たちは、どちらからともなく抱き合った。そして、自然にお互いの唇を重ねていた。 口を離すと、タバサさんは染めた頬をほころばせて言った。 「私…口づけは初めてなんです」 そのとき、僕は、自分自身が固くなっているのを感じた。キスしただけでこんなになってしまうのか、と我ながら呆れてしまった。 …でも、それが自然なのかもしれない。 タバサさんを抱きたい。僕のものにしたい。 僕の中の本能は彼女を欲しがっている。では、僕の理性はどうか。 …僕の理性も、タバサさんを求めている。タバサさんが欲しいと訴えている。 僕はからからに渇いた喉の奥から、やっと言った。 「僕は…タバサさんが…欲しいです…」 タバサさんは、ゆっくりと僕の目を覗き込んだ。彼女は、その言葉が何を意味するかを知っているのだ。 「…はい…。ラグナ様のお望みのままに…」 タバサさんは、潤んだ目で僕を見上げる。そのまま僕たちは見つめあった。 僕の心は、彼女への無限とも永久ともいっていいほどの愛情と幸福感によって満たされていた。 …僕はタバサさんを自分から少し離すと、彼女の胸にゆっくりと手を伸ばした。 「あっ」 僕の手が胸に触れた途端、タバサさんは軽く声をあげた。でも、拒もうとはしない。 タバサさんの胸は、僕の手にすっぽりと納まる。まるで僕のためだけに創られたような大きさだ。 タバサさんの腰に手を回しながら、胸の愛撫を続けていた僕は次に進もうと考え、メイド服のボタンを外そうとしたが、どうやって外すのかわからない。 タバサさんは僕が何をしたいのかを察したようだ。 「今外しますね…」 タバサさんの頬は激しく紅潮していた。エプロンの紐をほどき、やや指がもつれながらも、ボタンを外していく。 メイド服の前が次第にはだけ、褐色の肌の面積が拡がっていく。 僕はその姿態に興奮していた。 彼女の褐色の肌と、純白の下着のコントラストがとても眩しい。 僕はその下着の上から胸に触れた。服の上からよりも、はっきりと感触が伝わってくる。 「はうっ…」 僕が揉むたびに、タバサさんは甘美な声をあげる。その声が、ますます僕を昂ぶらせた。 とうとう我慢できなくて、僕は彼女の胸を覆っていた布をずらした。 恥ずかしさに耐えかねたのか、タバサさんは胸を手で覆った。 「私…こんなこと…初めてで…」 「僕も初めてだよ…多分」 「多分…? あっ…」 タバサさんは、僕が記憶を失っていることを思い出したようだ。 「確かに僕は記憶がないけど、今までにないくらいすごくドキドキしている…。緊張で足もほら、こんなに震えて…」 事実だった。僕の膝は先ほどから痙攣したように小刻みに震えているのだ。武者震いというやつだろう。 「ふふ…お互い初めて同士というわけですね…」 タバサさんはますます赤みを増した頬のままにっこりと微笑み、胸から手を離した。 双丘が、桃色の実が、僕の視覚をひどく刺激する。心臓が激しく脈打つ。 「あ、あまり見ないで…ください…」 タバサさんは横を向きながら消え入るような声で呟く。 僕は口の中に溜まったつばを、ごくりと飲み込んだ。飲み込む音がやけに大きく聴こえた。 「さ、触るよ…」 タバサさんは答えない。たが、かすかに肯いた。 何かに耐えるかのように、彼女は目を堅くつぶった。
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