牧場物語・ルーンファクトリー小説保管スレッド Part1
81:昼下がりの小鳥2009/12/13(日) 21:55:50 ID:kh1UIBdUAAS
410 名前:昼下がりの小島[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 02:38:52 ID:5RdHKzKu


事がすみ、乱れを直したところで二人揃って地面に寝転んだ。
風はないが火照った体には湖面近くの涼しさは格別だった。
ドロップさんも胸で息をしながらじっと空を見つめている。
なにを考えているのだろうか。横顔だけでは判断できない。
ただ、繋いだ手から伝わってくる体温には好意が込められているような、そんな気がした。

「……ラグナ」
「ん、どうしたんですか?」

僕も彼女にならい空を見上げる。クジラ島が遠くに見えた。

「また……ここに来て。私も……来る」
「――はい」
「……ん」

ぎゅっと手に力が込められた。
もう離さないって言われているようで、うれしさが胸にこみ上げてきた。
また、ここに来て、また、抱き合うのだ。
この先何度だって、二人で一つになれるのなら喜んで足を運ぼう。

「ね」
「はい?」
「私は……釣りが得意」
「え――」
「捕まえてるから」

それはもう僕の意思ではなく、彼女の虜になった男が一人引き寄せられていたということ。
彼女は釣りが得意で、つまるところ。
僕は彼女に見事なまでに捕まえられていたのだ。





ちょっとドロップの性格が違うような?
あまり気にしないでもらえると助かります。


1-AA
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