牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part2
804:名無しさん@カブ好き2010/11/11(木) 16:13:28 ID:LFidwCEK0AAS
ねぇ、心の中でぐらい思ったことを思ったままに言わせて頂戴?
いいでしょう?
じゃあ、いつもの逆言葉を使わずに言うわね。いつも姉様に怒られてるあの喋り方は今はしないわ。


あのね?
姉様も恋愛沙汰には疎くて鈍感よ?
でも、私に言わせればあなたも大概のものだわ。
トゥーナがバイトが休みの日を狙って、私はよく1人で武器屋に行くわ。

…どうしてだか、全然わかってないわよね。
私は武器なんか興味ないわ。そんな実用的なもの、好きになれないもの。
私が、普通の人なら「ゴミ」って呼ぶようなものを集めてること、あなたは知ってるでしょう?
だったら、私が足繁く武器屋に通う理由にも気付いてくれて良さそうなものだけど。


トゥーナが店に出ない火曜日のこと。
私はいつも通り、武器屋を訪れた。

「いらっしゃいまセ。…あア、ソフィアじゃないカ」
カウンターの向こうから、ガジが私に笑いかけた。
いつもは「鉄の人」って呼ぶのだけど、やっぱり心の中でぐらいは…ね。
「こんにちは」
「トゥーナはもう出かけたヨ」
「そう。残念だわ」
…本心なのか嘘なのか、よくわからない言葉が出てしまった。
今日、トゥーナが店に出ないことぐらい知ってるもの。だって、毎週のことよ。
なのにガジは、私の行動の意味にも全然気付いてないみたい。

私に向ける笑顔は、決して私だけに向けられるものじゃない。
トゥーナにもカリンにも、マイスにだって向けられる。

エリザ姉様の前では、ガジはあんなにも動揺してマトモに口も聞けなくなってしまうと言うのに。
私って、あなたから見て何?
トゥーナの友達?エリザ姉様の妹?

「ソフィア?どうしたんダ?」
私は思わず黙り込んで考えてしまっていた。
私の胸中なんか知らないガジは、きょとんとした顔でそう尋ねてくる。
ああ…人の気も知らないで。
腹立たしく思うと同時に、胸に痛みを覚えたわ。
エリザ姉様みたいに、彼を動揺させてやりたい。いいえ、正確に言えば「私」に気持ちを向けさせたいのだわ。
トゥーナの友達ではなく、ましてエリザ姉様の妹でもなく、「ソフィア」として。

…そうだ。
私は悪戯心を覚え、ガジに満面の笑顔を向け、ゆっくりと近付く。
「ねぇ、ガジ」
私が覚えている限り、彼をちゃんと名前で呼んだのは初めて。


1-AA
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