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牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part2
865:名無しさん@カブ好き2010/11/25(木) 15:37:22 ID:sn0Yya7g0
「先日、採掘に行く時に私も一緒に行くことを『許してくれなかった』時のことは覚えてる?」
「んー…あア、銀が急きょ必要になった時だったかナ、確か」
「………」
普段と変わらない調子で答えるガジに、私は笑顔を向けたまま黙り込んでしまった。
私が初めて名前で呼んだことも、気付いていないみたい。
ああ、そう。
私と一緒だったことより、何を採掘にしに行ったかのほうが大事なのね?
わかってはいたけれど、やっぱり面白くはないわ。
私は数日前、お父様と喧嘩して家を飛び出し、そのままの勢いでトゥーナがバイトをしている武器屋へと向かったの。
するとガジが採掘のためにオッドワードの谷へ出かけようとするところだったらか、同行を申し出たのだけれど…
ガジはあっさりと承諾してくれたわ。理由も聞かずにね。
ガジは良くも悪くも他人を詮索しない人だとは知っているけれど、普段は私がこんなことを言い出すなんてないんだから、少しぐらい理由
を知りたがってくれてもいいと思うのよね。
まぁ…お父様との喧嘩の原因は、その、私の縁談についてだったの。
結局、マイスの介入もあって、話は流れたわ。お父様は、私がマイスのことを好きだと誤解してしまわれたみたい。
あの時、ガジに対して同行を申し出たのは、その…なんていうのかしら、
「そういえば、ソフィア」
ガジに呼びかけられ、私ははっと我へと返った。
「あの時は元気がないように見えたナ。
何があったかは知らないけド、今は元気になったみたいで良かったヨ」
そんなことを、のほほんと言ってくれる。
少しは、気にかけてくれてたっていうことかしら?でも、ね。
「私に縁談が来て、お父様が私に『断固拒否』するように言ってきたのよ」
「あア、なるほド…」
「結局、マイスが『邪魔』してくれて今は残念に思っているわ」
「あの時、それで元気がなかったんだナ」
と、ガジは1人納得して頷いている。
まぁ、確かに決して外れではないけれど。でも、色々見落としているわ。
私は先ほど思いついた意地悪を実行することに決めた。
「その縁談の相手は実は有名ブランドの創始者で、エリザ姉様は全く『興味がない』みたいで『絶対に会いたくない』って言い張ったわ」
「…え?」
エリザ姉様の名前を出した途端、ガジの顔付きが変わった。
先ほどまでののほほんとした様子は影を潜め、食い入るように私を見つめ返してくる。
「それで、エリザ姉様も相手の方も、一目でお互いを『気に入らない』と見なして…」
私はそこで一呼吸置いた。
ガジの顔には、続く言葉を待ち望むような、それでいて聞きたくないような、そんな逡巡の色が浮かんでいる。
「昨日、身内だけの結婚式で永遠の愛を『拒否』したわ!!」
「!!!!!!」
ガジが隻眼を大きく見開く。彼の顔は、殆ど蒼白状態だわ。
ふ、隙あり。
私は思いっきり床を蹴り、勢い良くガジに飛びついた。そのまま重心を崩させ、床へと押し倒す。
「わ…!?いでっ!」
ごん、と鈍い音。後頭部を強かに打ち付け、痛そうな表情を浮かべるガジのおなかの上に、私は馬乗りになる。
鳩尾に膝を埋めるように押し付けながら、不敵な笑みを浮かべて見下ろす。
「な…ソフィア、何をするんダ…?」
「やっと私を見てくれたわね」
「…?何のことダ?」
「因みに今の話、全て『真実』よ。エリザ姉様は誰とだって『結婚する気満々』に決まっているもの」
こんな状況だと言うのに、私の言葉にガジは明ら様に安堵の表情を浮かべる。
私はムッとして、鳩尾に押し付けた膝に力を入れ、ガジの服のファスナーを一気に引き下ろした。
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