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牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part2
99:ふたご 男主人公×リコリス 1/22010/07/11(日) 13:49:09 ID:h5cYe7rN0 [sage]
『おつかいの報酬』
「はい、お願いされてたもの」
「ありがとう」
そう言ってリコリスはユーリから石を受け取った。
両手に乗せた石を大事そうに眺めるリコリス。
「ところで、その石、どうするの?」
自分が届けた物の使い道は気になるものだ。
今回ユーリが彼女に頼まれたのは珍しい花や草といった植物ではなく、
その辺りに転がっている何の変哲もない石だったのだから、なおさらだ。
「えっと…この石の周りに珍しい植物の種が付着していないかと思って…」
「なるほど」
さすがは植物の研究者である。
自分には思いも寄らない発想をするリコリスにユーリは感心した。
「でも、このくらいなら自分でも拾えるんじゃない? この前も山で見かけたし…」
「っ! と、ともかくありがとう!」
あわあわとリコリスが答える。いつも冷静な彼女にしては珍しい反応である。
こほん、と咳払いをひとつし、リコリスが続ける。
「そ、それで、お礼を渡さないとな…」
「これくらいいいよ、石拾ってきただけだし」
ユーリにしてみれば自分の用事のついでの様なものである。
お礼をもらうのは、逆になんだか申し訳なかったのだが……
「だっだめだ! おつかい、だからな…ほうしゅうを渡すことで世の中が回るとザウリも言っていた!」
「そう? じゃあもらおうかな、ありがとう」
強い調子で却下されてしまった。言い出したら聞かない彼女のことだ。
まあ、もらえるというならもらっておこう、とユーリもリコリスの言葉に甘えることにした。
のだが。
なぜかお礼が渡される気配がない。
リコリスはというと、なにやら俯いてもじもじとしている。
「ん? どうしたの、リコリス?」
「……っ」
「あ、もしかして用意し忘れた、とか?」
「……」
無言でふるふると首を振る。
「それならまた今度でもいいよ?」
「れてきた……」
「え?」
「へ、部屋に忘れてきた…から、その、一緒に来て欲しい」
うっかりしたことがよほど恥ずかしいのか、リコリスの顔は真っ赤である。
そのかわいらしい様子に思わず笑いそうになるのをこらえ、ユーリは頷いた。
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