牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part3
283:アクナさんの突然変異2011/01/26(水) 01:39:56 ID:wsEywy4O0AAS
もしも、故郷を知らないとして……その故郷を知りたいと思う人は何人いるだろうか?
過去の記憶が無い者は、今の生活が充実している物だとして、思い出そうとする人は何人いるだろうか?
そう思う時がよくある。 「過去を本当に知りたくないのか?」さっきアクナちゃんにそう言われた時にも
ふと考えさせられた。 でも、自分は今の生活を大事にしたい。 雲で見えなくなった太陽よりも、雲から降る
雨をどう利用したらいいか? そっちの方が大事だからだ

「それで? まず最初はどこへ行くのだ?」
「ん~~? そうですね~……ではシアが働いている花屋さんにでも行ってみましょうか?」

自分とアクナちゃんが一緒に出かける事を妻に伝えたかったし、それにここからいちばん近い
見学がてら、家族がどういう仕事をしているかをアクナちゃんにも教える事ができる
もしかしたら、何かしてくれるかもしれない。 変な期待が胸を横切るが、そんな事は無いと自己暗示をかけて邪念を消した

「おお……お花屋とは、地上の植物なのだろう? 楽しみだ」

そう言うアクナちゃんの顔は本当に楽しみそうに見えた。 僕の手を握る小さな手を前後に揺らしながら
本当の少女のようにるんるるん♪と鼻歌を歌っている。 アクナちゃんの姿のおかげで変には感じなかったが
こんな一面もあるんだと、意外なところを見せられた気もする

シアの花屋の前にまで来ると、誰かが鉢植えを運んで来ているのが見えた
小さなその姿は、うちの子供かと思ったが違った。 あれはモニカちゃんのようだ
鉢植えを置き、ふぅっと一息ついた後のモニカちゃんと目が合った。 するとその表情は
ほころんで笑顔になり、「お兄ちゃぁん!」っと手を振りながらこちらに走ってくる
だが、俺の横で手を繋いでいるアクナちゃんを見た瞬間、突然しかめっ面になり
走るスピードに加速力が増した

「お兄ちゃん! この娘は誰!?」

自分よりも、背の小さいアクナちゃんを指差してギリギリと歯を立たせている
妙に怒っている様に見えるのは気のせいだろうか? いや、これは怒っている
自分と女の子が手を繋いで歩いている事に嫉妬したのだろう
それは女性の嫉妬なのか。 子供の嫉妬なのか……そこはわからないが

「ええと、紹介するね。 しばらくの間、僕の家に住む事になったアクナちゃんだよ」
「どうもはじめまして。 アクナと申します…」

(ちゃんはやめんか、ちゃんは)脳内でテレパシーされて、手を軽く抓られてしまった
こんな小さな子にさんづけもおかしいでしょうと言い返したかったが、文句を言われるのは
わかっていたのでやめた

「ええ~!? なんでモニカは駄目なのに、そんな小さい子がお兄ちゃんの家に居てもいいの!?」
「それは~。 仕方が無いことで……」
「うぅ~~……! やだぁ! モニカもお兄ちゃんの家に行きたいー! シアレンスの木の中でお兄ちゃんやお姉ちゃん達
一緒にいっぱい遊びたいもん!」

モニカちゃんが腰に、涙目になりながら抱き付いてきた
そういえばモニカちゃんは今年で何歳になるのだろうか? 初めて会った時と比べて、大きくなった
小学3~4年くらいの身長はあるんじゃないんだろうか? 店の手伝いを積極的にやるなど、随分と立派になった
子供達の遊び相手もしてくれるし、彼女も一人前の「お姉ちゃん」になったと思ったのだが…
やはり、時々こうして甘えてくるのはモニカちゃんらしいなと思う

「ねぇいいでしょ~? 私もお兄ちゃんの家にいきたいよ~」
「だ~め。 モニカちゃんはこのお花屋さんのお姫様なんだから…ね?」
「どうしたのモニカ? あら、あなた……?」

モニカの様子を見に、シアが出てきた。 アクナちゃんと僕が一緒に町を周りにいくと言うと
笑顔で了認され、僕にひっついて離れないモニカを優しくほどいてくれた

「ほらほら。 お兄ちゃんが困ってるでしょう? もう行かせてあげなさい」
「だってぇ! あの子だけ……」

1-AA
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