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牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part3
380:一つの茎に、花は二つは咲かない 2011/02/08(火) 02:57:50 ID:EnI8Zv4Y0 マイスと一緒の時間は、とても幸せだった 魔物から守ってくれる彼は格好よくて、疲れたと言ったら少し休ませてくれる優しさもあって… 手を繋いでいる時のトキメキは、本当に今までに感じた事ないくらい、嬉しい感情だった トゥーナを探しているはずだったのに、彼は私の事まで気にしてくれる。 楽しませてくれる まるで本当のデートの様…… 今、私達は氷原に咲く花の所に来ている すっかり日が沈んだ、夜に輝く氷の花………ここまでに来る道のりは私にとって、つらく長いものだったけど こんな綺麗な景色が見れるんだったら、つい毎日来てもいいかな〜と思ってしまう 「綺麗だね…」 「うん…」 さっきまで、笑っていたマイスに、急に元気が無くなった 私が頭を乗せている肩が沈んでいる。 座って寄り添って、こんなに近くにいるのだから 彼の考えている事、大体感じることはできた 「大丈夫。 トゥーナは絶対見つかるから」 「…うん。 ありがとう」 私がそう言うと、彼は微笑んでくれた その笑顔を見ると、こっちまで顔がほころんでしまう 「…ふぅ」 「寒くない?」 私が、体を震わせながら、白い吐息を吐くと 彼は心配そうな表情で、訊ねてきた。 顔を少し縦に揺らすと、彼が懐から黄色いジャンパーを取り出して 私にそっと掛けてくれた 「僕のお手製のジャンパー。 少しへたくそだったかな?」 「…そんな事ない。 ありがとう(とても、暖かい…)」 彼の手作り、彼の温もり。 それが私を暖めてくれる 体だけじゃなくて、心までをも包み込んでくれる。 とても、気持ちが良い ふたりだけの、こんな時間がいつまでも続けば良いのに……夜空に輝く星に願った だけど、そんな願いはやはり、神様は許してはくれなかった 幸せな時間は、終わりをつげる…
381:一つの茎に、花は二つは咲かない 2011/02/08(火) 03:15:35 ID:EnI8Zv4Y0 「マイス……」 「トゥーナ!」 私達の前に現れたのは、赤い髪の彼女であった 今回の目的……大親友で、だけど、私が今一番会いたくなかった人 彼は立ち上がると、彼女の元へ駆け出す。 抱き合い、彼女と温もりを分かち合う …どうして? 私も、今トゥーナと同じ温もりを感じているはずなのに……… 「トゥーナ、今まで何をしてたの!?」 「マイス……ごめんなさい。 これ…」 彼女は、彼に氷の花束でできたブレスレットを手渡している その時の彼の表情……とても嬉しそうだった。 私と一緒の時はあんな表情見せてくれなかった …どうして? なんで今、私の心はこんなに寒がっているのだろう? 「トゥーナ………ありがとう」 「……うん」 …どうして? 私の時は手だけしか繋いでくれなかったのに なんで? なんで、その娘にだけ抱きつくの? ……そんなの、答えは簡単。 彼は、彼女を選んだから…私ではなく、彼女を……… 「そうだ、カリンも一緒に探すのを手伝ってくれたんだよ?」 「カリン……」 彼女と彼が、座っている私に近づく 二人ともとても純粋な瞳。 私とは違う… ありがとうと、トゥーナがお礼を言ってくる。 私はそれに笑顔で答える どうして……? そんなに綺麗な瞳なのは、どうして…? 「そうだ、カリン。 これ、プレゼント」 「…え?」 「一緒にさがしてくれた御礼だよ。 良かったら、受け取ってくれないかな?」 そうやって手渡されたのは、ジャンパーと同じ色のふわふわした黄色い手袋 どうして? どうして彼は、こんなにも私に優しくしてくれるの?
382:一つの茎に、花は二つは咲かない 2011/02/08(火) 03:33:01 ID:EnI8Zv4Y0 「なんで……」 「ん?」 「なんで、マイスはこんなにも私に優しくしてくれるの?」 聞きたかった。 わからなかったから 理由が知りたかった。 彼の行動の理由が知りたかった 「そんなの…あたりま「やめてよ!!」 私は叫んだ。 彼の答えがわかっていたから マイスと、トゥーナは驚いている 「当たり前だなんて……言わないで! あなたのその優しさが、どれだけ私を傷つけているのかわかってるの!?」 白銀の闇。 音を全て包み込むような暗い光りのなかで 私の声だけが虚しく響いていく 「いつもいつもいつも、マイスは私の気持ちを無視して……それでも、突き放してはくれなくて… 中途半端なところで、私の心を揺さぶってばかり…!」 「なんで!? なんでなの!? なんでマイスは私にこんなつらい思いばかりさせるの!?」 私は、自分が抑えられなくなっていた 今までの感情を、全てマイスにぶつけていた。 マイスは悲しそうな顔で、私の話を聞いている 「ねぇ? なんで? 言ってよ…! なんでよぉ? ねぇ?」 「そ、そんな……そんな風にさせてるなんて思ってもなかったんだ…僕はただ、カリンに悲しい思いはさせたくなくて 「じゃあなんで私じゃなくて、トゥーナを選んだの!?」 私はトゥーナを指差す。 トゥーナの瞳は泣いていた つらそうで、悲しそうな表情だった。 苦しそうな表情だった その顔を見ていた私は、だんだんと正気へと戻っていく そして、後悔した。 なんで自分はあんな事を言ってしまったのだろうと 全て私のせいなのに…… 「………っ!」 私は後ろを向いて走り出した この場所から……逃げたかった
383:一つの茎に、花は二つは咲かない 2011/02/08(火) 03:49:06 ID:EnI8Zv4Y0 「カリン…!」 「やめて………!」 追いかけようとした僕を、トゥーナは止めた トゥーナは、泣いていた。 青い瞳から、青く光る涙を流していた 「私………私だけを見て…お願い……」 「トゥーナ……」 僕は、トゥーナを胸の中に抱きしめた カリンの影が、どんどん小さくなっていく。 何をしたら良いのか、わからなかった このままで良いのだろうか? だけど、トゥーナを放ってはおけない 僕は…トゥーナを好きになった。 追いかける事は、できなかった…… 「うぅ…ひぐ……」 彼は、やはり追いかけてはくれなかった わかっていた。 初めから何もかもを、私は知っていた だけど、やはり追いかけてきて欲しかった。 彼女を捨ててまでも、私の事を…… 「・・・」 「ひっく……うぅん…」 机で泣いてる私に、母はそっと毛布を掛けてくれた …違う、これは毛布では無かった。 これは……マイスの手作りのジャンパー 母は何も言わずに、背中をポンっと一回だけ叩くと、私の元から離れた 「ぅうう……うわぁぁああああああああああんんん!!」 私は泣き叫んだ。 ジャンパーを抱いて、彼の温もりを感じようとした だけど、彼の暖かさは感じられない。 いくら泣いても、彼には届かない だけど、私は泣いた。 つらくて、残酷で、悲しくて、憎くて…… だけど結局は何も無い感情を、胸に押し殺して………泣いた 花瓶に置かれた茎に、花は一つだけ その花びらの内の一枚が、そっと私の背中へと舞い降りてきた………
384:もんじ ◆gd9NVb5EGA 2011/02/08(火) 03:53:24 ID:EnI8Zv4Y0 変わらず、下書き無しのぶっつけ本番なので 読みにくい所は色々あると思いますが、ごめんなさい 少しシリアスな感じなのですが、お気に召さなかったらすみません 短編にはまっちゃって、全然アクナちゃん書こうとしないよ やばいね、どうしよ? だけど責任は持つ! たとえ捨てて………ゲホ!ゴホ!
385:名無しさん@カブ好き 2011/02/08(火) 07:36:26 ID:9l+ij/We0 ラグナ×ラピスが読みたい!!
386:名無しさん@カブ好き 2011/02/08(火) 13:28:01 ID:Lu4nzehEO 乙、個人的にはこういうのも好き あと本編手詰まりしてて短編に走るんなら、逆に本編は一旦忘れるぐらいまでやりこむといいよ。この先どうしたら面白いか浮かび過ぎて迷って書けなくなってるって所だろうし 気分転換したら自分でログ読んで頭切り替えればおk
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