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牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part3
383:一つの茎に、花は二つは咲かない2011/02/08(火) 03:49:06 ID:EnI8Zv4Y0
「カリン…!」
「やめて………!」
追いかけようとした僕を、トゥーナは止めた
トゥーナは、泣いていた。 青い瞳から、青く光る涙を流していた
「私………私だけを見て…お願い……」
「トゥーナ……」
僕は、トゥーナを胸の中に抱きしめた
カリンの影が、どんどん小さくなっていく。 何をしたら良いのか、わからなかった
このままで良いのだろうか? だけど、トゥーナを放ってはおけない
僕は…トゥーナを好きになった。 追いかける事は、できなかった……
「うぅ…ひぐ……」
彼は、やはり追いかけてはくれなかった
わかっていた。 初めから何もかもを、私は知っていた
だけど、やはり追いかけてきて欲しかった。 彼女を捨ててまでも、私の事を……
「・・・」
「ひっく……うぅん…」
机で泣いてる私に、母はそっと毛布を掛けてくれた
…違う、これは毛布では無かった。 これは……マイスの手作りのジャンパー
母は何も言わずに、背中をポンっと一回だけ叩くと、私の元から離れた
「ぅうう……うわぁぁああああああああああんんん!!」
私は泣き叫んだ。 ジャンパーを抱いて、彼の温もりを感じようとした
だけど、彼の暖かさは感じられない。 いくら泣いても、彼には届かない
だけど、私は泣いた。 つらくて、残酷で、悲しくて、憎くて……
だけど結局は何も無い感情を、胸に押し殺して………泣いた
花瓶に置かれた茎に、花は一つだけ
その花びらの内の一枚が、そっと私の背中へと舞い降りてきた………
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