牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4
112:名無しさん@カブ好き2011/11/02(水) 18:46:43 ID:7kY1siHM0AAS
季節は秋。
カイルの家の畑には、大量の野菜が植えられていた。
しかし、その野菜達も今は大粒の水滴に身を打たれている。
そう、雨。
ざあざあと降り注ぐ雨は、台風程ではないが強いものだった。

「なんだかなぁ」

一人呟いたカイルの声は、雨の音に呑まれて消えた。
食料の蓄えは充分にある。
しかし彼が気にしているのは、村にたどり着いた自分に家その他もろもろを用意してくれた少女のこと。
そう、カイルは絶賛片思い中なのだ。

「一日くらい……うーん……でもなぁ……」

悩めば悩むほど想いは募るばかり。
そんな時、家の前でガタンという音が鳴った。

「……?出荷箱でも吹っ飛んだかな?」

さりげなく言ったようだが大問題である。
まあ何にせよ確かめよう、と勇んで向かった先に居たのは、

「マナ!?ちょ、びしょ濡れ……!」
「出荷箱……仕事、しなきゃ……」

見ればその瞳の焦点は合っていない。
支えた体は熱く、どうやら熱があるようだった。

「と、とりあえず上がって!」
「ご、ごめん……」

ああもう、何でこんな時に限って薬が無いんだ!
心の中で叫ぶカイルだったが、時すでに遅し。
カイルは濡れている(勿論卑猥な意味でなく)マナにタオルを渡し、ベッドに横たえる。

「えっと、とりあえず薬を買ってくる!ここで寝てて!」
「……ぅん」

掠れる声での返事を聞き届け、カイルは屋敷から出た。
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