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牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4
571:美琴さんのお悩み相談(4) 2012/02/12(日) 00:07:24 ID:Rhhi1X+X0 「いいって、美琴さんがいつもそうやって 気をつけてくれるからみんな安心できるんだよ」 「いや、それがしなどまだ未熟者」 「そんなことないさ」 アゼルは何か思い出したように 「あっ、そうだ」 と言い一通の手紙を取り出した 「これ 美琴さんに…」 「なっ!?」 それには幾箇所にハートの形があしらわれていた 「ア、アゼル殿!?こっこれは!?」 気が動転してか、女声になってしまっていた 「アネットから預かったんだ。美琴さんに会えなかったみたいで」 「…し 島の外からの郵便物か…成る程……」 美琴はため息をついた アゼルからではなかったからではない この手紙の内容がどういうものか完全に予測できたからだ 先程からアゼルが見てきているのを美琴は気づいた 「いかがなされた?」 「いやさ、女の子っぽいのを送ってくる友達もいるんだな〜って」 「友人であるなら良いのだが……」 「…アゼル殿さえ よければ、相談にのって貰えないだろうか」 「ん?よくわからないけどさ」 アゼルが宿屋を指差し言葉をつづけた 「立ち話もなんだし、酒場にいかないか?」
572:美琴さんのお悩み相談(5) 2012/02/12(日) 00:07:59 ID:Rhhi1X+X0 **シスターズ** 二人は一番隅のテーブルにつき、適当に注文をした 「それで相談って?」 美琴はひとつ頷き手紙の封を開いた そして一通り自らで見てアゼルに渡した 「これを見て頂けばわかるかと…」 そう言われたのでアゼルは文面に目をはしらせた 女性らしき字で 『 ミコトさんへ 新たな新芽が芽吹きはじめる今日、 若葉より清らかな貴方に 今も私はココロひかれております。 貴方のことを想う度……』 アゼルは気づいた 「み、美琴さん…これって」 「ああ、俗に言う『恋文』かと…」 恋文、つまるところ 「ラブレター!?」 そういえば とアゼルには思いあたる事があった。 前、美琴がお付き合いを申し込まれたことがあったとか… 「つまり、お付き合いを断った人から未だにアタックがある?」 「左様」 「それって『女です』の一言で終わりなんじゃないのか?」 アゼルが噂を耳にしたのはかなり前、 まだ美琴さんが女であることを隠していた時期だ 送り主は女性、以前なら言えずに断りきれなかったかもしれないが 今ならば女であった言い、断れるはずだ 「無論 アゼル殿が言うようにすれば良いのだろうが…」 少しうつむき、申し訳なさそうに言った 「女であることを隠すのはやめたが武人である以上 自ら女であることを言いふらすのはいかがかと…」 「言いふらす、ってわけじゃないんだけどな」
573:美琴さんのお悩み相談(6) 2012/02/12(日) 00:08:25 ID:Rhhi1X+X0 どうしたものか とアゼルは考えこんだ 「つまり、ミコトさんの武人たるプライドが口を重くするわけ?」 「ん、そんなところかもな」 「それならさ、言葉じゃなくて行動でやってみたら?」 「してみるしかないかな…って」 アゼルは声の主を見た 「なんでセーラがいるんだ」 「にゃはは♪だって面…重大そうな話ししてるをだもん」 「面白そう、って言ったか?」 「気のせいだって♪それよりミコトさん」 クルッと美琴のほうに向き直りセーラは言う 「ミコトさんのためにも、相手のためにも 早く解決させたほうがいいと思うな」 「セーラ殿もそう思われるか」 「ミコトさんも解決したいなら明日うちに来てよ 協力するからさ。ねっオデット♪」 注文の料理を運んで来ていたオデットは状況が読めずにいた 「えっ?なに?」 「いいから いいから♪ヨロシク!」 「だからなんなのー!?」
574:美琴さんのお悩み相談(7) 2012/02/12(日) 00:09:05 ID:Rhhi1X+X0 **翌日** 「さてと、あとは何をしようか」 作物の世話を終わらせたアゼルはこれからどうするか迷っていた 「とりあえず酒場の掲示板でも見てみるか」 **シスターズ** 「い、いらっしゃい ませ〜…」 「へっ?」 「なっアゼル…殿!?」 アゼルの目に入ったのは美琴 しかも普段とは違う 黒と白のコントラストの服装だった 「美琴さん、これは一体…?」 「い いや、その…だな……」 その言葉をさえぎるように声が飛んできた 「ちょっとミコトさーん!『ご主人さま』言うの忘れてるよー」 「セーラ殿!それは必要ないだろうと先程から…」 「ミコトさん、これカウンターの人に持っていってー!」 「くっ、しばしまたれよ」 調理場からの声にこたえ、美琴はその場から離れた アゼルが呆然としていると、みかねたようにセーラが手招きした 「あたしの考えもなかなかでしょ」 「色々ツッコミたいが、アレどうやって着せたんだ?」 以前にセーラを含む数人で 美琴に女物の服を着せようとしたことがあった その時は美琴が断固拒否したのでリボンだけになったのだが… 「いやさ〜…」
575:美琴さんのお悩み相談(8) 2012/02/12(日) 00:09:39 ID:Rhhi1X+X0 **数時間前** 「こすぷれ?」 聞き慣れない言葉に、美琴はつい聞き返していた 対するセーラは実に楽しそうに足をぶらつかせている 「あたしもひとづたいで聞いたんだけどさ…」 ホントかどうか知らないけど、と言いつづけた 「なんでも、本来その格好をしないひとが姿や行動を真似るとか…」 「その格好 とは…?」 「一般的なのは仕事の制服なんからしいよ。…そ・こ・で!!」 いちだんと良い笑顔で告げた 「ミコトさんには、ウェイトレスになってもらいまーす」 「………。」 「あれ?反応薄いね?」 「いやだな…」 アゴに手をそえて呟くように美琴は言った 「それがしはウェイトレスの制服を見たことがないのだが…」 ニヤリ 「それはそれは。ささっ、ちょっとだけ着てみようよ♪」 「待て、まだ着るとは…っ!どこを触って!?」 「着替えの手伝いだよ♪それとやっぱり肌着は変えた方がいいかな」 「着替えならそれがしのみで、きゃぁーーー!!」
576:美琴さんのお悩み相談(9) 2012/02/12(日) 00:10:11 ID:Rhhi1X+X0 **数分後** 「こ…これは……」 「うん!なかなかの出来栄えだね」 鏡にうつる美琴の姿 もとの布地は黒、その上に重ねた布や装飾、胸元は白 ヴィヴィアージュ家のメイド、メルプリンの服によく似ている しかし、彼女のと違い袖が無くスカート丈は短く、 太股あたりまであるソックス?を履いていた 「着替えなおそう…」 「なんで?今のミコトさん完璧に女の子だよ」 「そうかもしれないが似合わんであろう」 「そんなことないって♪みんな可愛いって言うよ」 だが美琴はゆずらなかった 「しかし、それがしには このような恥ずかしい格好はできぬ!」 「…今 なんて?」 いきなり声のトーンの変わったセーラに驚きつつも言葉を返した 「いや、それがしは─」 「恥ずかしい格好?一生懸命仕事してる人の着る服が?」 「その─」 「ははっ、いいんだよ考え方はひとそれぞれなんだから…」 「いや、恥ずかしいのは精進が足りないそれがし自身のことで」 「そお?ならやれるよね♪」 「む…無論……」
577:美琴さんのお悩み相談(10) 2012/02/12(日) 00:10:46 ID:Rhhi1X+X0 **現在** 「と いうわけ」 「ヒドイなおまえ…」 「にゃはは♪演技だってば♪」 「だからだ………」 セーラに呆れてアゼルはため息をついた 目線の先にはせわしく動きまわる美琴がいた 「嫌がってた、ってわりにはキビキビ働いてるよな」 「ほら、真面目で律儀じゃない、お店に迷惑かけたくないんだよ」 そうだろうな、とアゼルは思った 彼女は必要以上に責任感が強いのだ この件もどこかで何かしらの責任を感じているのではないだろうか (オレも何か協力したいな…) 「ん〜?やっぱりナンカぎこちないな〜?」 アゼルが考えている横ではあいかわらずのセーラ 「ミコトさんのあの女声ならキュンとくるはずなんだけどな」 「なんだよ、そのキュンとくるって」 「えっ?ならない?」 セーラは心底不思議そうにしている ふたたびため息をついたところでアゼルは思い言う 「武人のプライドってなんだろうな」
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