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牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4
885:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:34:01 ID:pEMPDM1S0 「おーい、ラムリア……なんか凄い怖い顔になっているけど」 「……はっ! 思わず我を見失ってしまいました」 私ったらはしたない……ま、まあアリアさんを羨んでいても現状変わることがありませんし、何より友達に 嫉妬するなんて、駄目ですね私は、こんなことじゃアルスさんに振り向いてもらえるわけがないです。 「こ、こほん……さ、流石アリアさんですね、私の秘めたる想いに気が付くなんて」 「え、あ、うん」 (ほとんど四六時中アルスの方を見ていたり、跡をつけたり、話したら顔真っ赤にしてるのに…… アレでばれないと思っていたんだ……) ……? なんで苦笑いをしているのでしょうか? 「それは兎も角、アルスの事が好きなんでしょ? だったら私に任せてよ!」 「え……」 どん! と音が出そうな勢いで胸を叩くアリアさん、強く叩きすぎてむせてますね。 しかし、アリアさんが手伝ってくれるというのは嬉しいのですが、嬉しいのですが…… 「……すっごい不安です」 「えー! なんでー!?」 なんでもこうも、うっかりなアリアさんに恋愛相談なんてしても良いものか…… しかし、現状良い手を思い浮かばないことも事実です。可愛らしく頬を膨らませているアリアさんに、 泥船に乗ったつもりで話を聞いてもらいますか…… 「じ、じゃあアルスさんにアプローチする為に何か良い方法はありますか?」 「え? うーん……プ、プレゼントとか……」 ……あ、ありがちですね、まあ恋をした経験もない(されてはいますけど)アリアさんに画期的な 意見など出る筈もないですしね。う〜ん、しかし、何もしない現状よりはずっとましですよね。 下手に恋愛小説の真似をして上手くいくとも思えませんし、プレゼント作戦。シンプル・イズ・ベストですね。 兄弟ですからアルスさんの好きなものも私以上に知っているでしょう。案外良い考えかもしれません。
886:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:34:47 ID:pEMPDM1S0 「プレゼント……何かアルスさんの好きなものや欲しいものとか知っていますか?」 「えーと、アルスの好きなもの……あっ! 剣とか好きだよ!」 剣ですか、女の子が送るプレゼントの内容としてはいささか物騒な気がしますけど、確かにアルスさんは 剣を何本も持っていますね……私のお小遣いで買えるでしょうか? 「あっ……でもアルスって自分で凄い剣作れるんだった」 「ううっ! 確かに……」 昔、アルスさんが剣を作っているところを『偶然』見させていただきましたけど、並の職人でも到底作れないような 凄い剣を作っていましたね、試し切りとか言って大岩や地面を軽々と切り裂いていました。本人の剣の腕前もあるのでしょうが、 どちらにしても人間業とは思えません。あれもアースマイトの力の一部なのでしょうか。 「というかアルスって大抵のものは自分で作れるねー」 「ぐぬぬ」 そうなんですよね、あの人装飾品でも料理でも更には薬品までも作ってしまうんですよね。材料もダンジョンで 現地調達をしているみたいです。それこそ私どころか、お父様でもおいそれと手に入れることが出来ないような品物を 作ってしまうんです。 「いやー、アルスは色々と器用だよね、羨ましい」 あなたも十分すぎるほど凄いんですけどね、人やモンスターと仲良くする才能はアルスさん以上ですし、 アルスさん同様アースマイトで器用なのですから、真面目に勉強さえすれば、もっと色々出来るはずなんです。 天然ですけど頭も悪くないですし、テスト前にちょっと勉強しただけで及第点が取れるのはずるいです。 ……何だかまた苛々してきちゃいました。 「じゃあ何を送れば良いんですか!」 「落ち着いて、気持ちは分かるけど落ち着いてラムリア」 思わず声を大きくしてしまう私。アリアさんは悪くありませんが、どうしようもないじゃないですか。
887:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:35:46 ID:pEMPDM1S0 「うーん、今思ったんだけど、ラムリアが送ったものならなんだって喜ぶんじゃないかな?」 「そ、そうなんですか」 「うん、大切なのは愛情だよ!」 い、言われてみれば確かにそうかもしれませんね、お嬢様という私の立場を使って高価なものをプレゼントするのは、 嫌味にとられる危険性もありますし、そういう展開は恋愛小説でも鉄板ですね。……なんだか言い包められている気もしますが。 「でも、何よりラムリアはそんなことよりもアルスともっと話をした方が良いんじゃない?」 「う、痛いところを……それにアリアさんが提案した話なのにそんなことって……」 多分今思い出した事なんでしょうね、思いつきで行動できるのは、見ていて危ういですけど、とても羨ましいです。 指摘するとアリアさんはアルスさんそっくりの笑い方で頭を掻きます。仕草もそっくりですね。静かで大人っぽい アルスさんと、明るくて子どもっぽいアリアさん。性格はあまり似ていませんが、根っこの部分ではとても似ているように思えます。 やっぱり兄妹なんですね。 「あはは……で、でも間違ったことは言ってないでしょ? 最近のラムリア、アルスの跡つけてばっかりで、 あんまり話は出来ていないみたいだし」 「あ、あ、あああ、あ、あ、跡つけているわけじゃないです!! じゃなくて……だってアルスさんが好きだって 気が付いてから、話そうとしても顔が赤くなってしまいますし、胸がいっぱいになってしまうんです。そんな状態で 話なんかできませんわ……」 「へー、私は恋なんてまだしたことがないから良く分からないけど、そんなに緊張しちゃうものなんだね」 何だかアリアさんに恋をしている男の子の皆さん、と二名の女の子が無性に可哀想になりましたわ…… 無知……いや、鈍感は罪ですね……まあそのことは置いておきましょう。修羅場になりかねない事柄へ無暗に首を突っ込むのは ごめんです。もちろんアリアさんの身に危険があれば別ですが……まあ大丈夫でしょう、根拠はありませんが。
888:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:36:41 ID:pEMPDM1S0 「んうー……でも話しかけてみなければ何にもならないんだし、一か八かチャレンジしてみれば?」 「そ、そうですね……でもどんな話をすれば……」 「別に難しい話をしなくても大丈夫だと思うけど、学校の話とか、悩み事とか……正直に話せば良いと思うよ」 悩み事、ですか……アルスさんのこと以外は……うぅ、嫌な事を思い出してしまいました。最近夜におやつを食べちゃって 体重が増えてしまっているんですよね……でも、これもアルスさんの事を考えているからなんですけどね、多分 アルスさんと上手くいかないから、そのストレスでついついおやつに手が出てしまうんです。うん、きっとそうです。 べ、別に責任転嫁をしているわけじゃありませんわ! 「……どうしたの、ラムリア?」 うぅ、どうやら顔に動揺が出てしまったようです。アリアさんが不思議そうな顔でこちらを見てしまっています。 「……まあ話の内容は兎も角、アルスと二人っきりになって思いっきり話せば、少しは今までよりも仲が良くなれるんじゃないかな」 「ア、アルスさんと二人っきりですか、ど、どうやって……?」 「えーと、あ! この前私を呼び出したときみたいに掲示板に依頼を書いてみれば?」 「……! それは良い考えですね!」 ゲームシステム的にアルスさんとアリアさん以外には掲示板の依頼を使わないですし……と、興奮のあまり思わずメタな発言を してしまいましたわ。私ったらはしたない。 「で、でもやっぱり緊張するので一緒に……せめてどこかで見ていてほしいですわ」 「駄目駄目、流石にそこまでやったら逆に意識しすぎちゃうでしょ、甘え過ぎるのは良くないしね」 (本当は面白そうだし、とっても見たいけど、そこまでやぼじゃないよ私は) 「う……それもそうですね……」 「だからさ、頑張って! アルスの方は私が上手く誘導してみせるからさ!」 アリアさん……私のためにここまでしてくれるなんて……本当に私は良いお友達がいて幸せです。 アリアさんが御膳立てをして、応援してくれているのですから勇気を出してアルスさんにアタックしてみます。 そしてラブラブになって、それはもう甘い甘い蜜月のような毎日を……
889:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:37:59 ID:pEMPDM1S0 「うふふ……ふふ♪ ふふふふふふ♪」 「えーと、それじゃあ早速準備をしようか……」 (ラムリア……顔赤くしているのは可愛いけど、くねくねしているのは凄く気持ち悪い) 数日後。 ――――――――――――――― ――――――――――― ――――――――
890:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:38:39 ID:pEMPDM1S0 「よーーーーしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし♪」 ふう……最後の一匹にブラッシングをし終わる。私の朝の日課である朝の日課モンスターへのブラッシング。モンスターと仲良くなるのは好きだけど、流石に いっぱいいるから大変だなぁ……それはともかく、今日は学校終わったら、宝石でも採りにダンジョンに行こうかな、 でもリーンやオルファス誘ってもダンジョンにはアルス以外、誰もついてきてくれないから詰まんないなぁ…… っとと、そういえばラムリアのアルスアタック作戦(命名アリア)はどうなったんだろう、あのあとバレット先生に見つかって 何日も手伝いさせられていたから結局ラムリアの様子見れなかった……何とかアルスに掲示板見に行くようには伝えられたけど。 全くバレット先生ったら! ちょっとリーンの目の前でバレット先生に悪戯で(嘘の)愛の告白したぐらいで、お仕置きするなんて酷いよ! ……いや、まあ、あの後なんでかリーンがショックを受けて、リーンのお母さんに報告して物凄い修羅場になったのは流石に 予想できなかったけど……よく考えたら……いや良く考えなくても私が悪いね、後でリーンにはホットケーキでも持って謝りにいこう。 バレット先生には塩じゃけね。 さて……と、ラムリアとアルスはどうなっているかなー、仲良くなっていると嬉しいんだけど…… 手とか繋いでいたりして♪ さてと、アルスはもう先に学校行っている筈だから私も行こうっと。 ――――――――― ――――――― ――――
891:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:39:11 ID:pEMPDM1S0 はぁ、はぁ……ぎ、ギリギリセーーーフ! なんとかチャイムが鳴る前に学校についた。 学校行こうと思って外に出ようとしたら、モコモコ五匹が甘えてくるんだもん、ついモフモフしちゃった。 今日こそ早く行こうと思ったのに、おかげでいつも通りギリギリになっちゃった。これ以上遅刻したらマナ先生に 宿題増やされちゃうよ……って、校門に入ったは良いけど教室行かなくちゃ! もう時間ない! 急いで後者に入る。廊下は走っちゃ駄目って良く言われるけど、誰も見ていないから走っても良いよね…… 本当は良くないけどさ。それは兎も角、教室まで全力疾走。しかし焦る気持ちで教室の入り口にたどり着いた私の 目にとんでもない光景が飛び込んできた。 「り、リーン!?」 入口のすぐそばでリーンが背中を廊下の壁に預けて、座っているかのように倒れていたのだ。 急いで駆けよる。どこか怪我をしているわけじゃないけど顔色がすっごく悪い。 「どうしたのリーン! 何があったの!?」 「ア、アリア……逃げて……教室に入っちゃ、駄目だよ……」 息も絶え絶えに、リーンは行った。どうやら教室で何かあったみたい。教室……ってことは、皆が危ない! リーン以外にもこの異常事態に巻き込まれている可能性があるかもしれない! 皆を助けるために、私は室内でも振り回しやすい片手剣を装備し、意気込んで教室の扉を勢い良く開けた。
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