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牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4
887:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:35:46 ID:pEMPDM1S0 「うーん、今思ったんだけど、ラムリアが送ったものならなんだって喜ぶんじゃないかな?」 「そ、そうなんですか」 「うん、大切なのは愛情だよ!」 い、言われてみれば確かにそうかもしれませんね、お嬢様という私の立場を使って高価なものをプレゼントするのは、 嫌味にとられる危険性もありますし、そういう展開は恋愛小説でも鉄板ですね。……なんだか言い包められている気もしますが。 「でも、何よりラムリアはそんなことよりもアルスともっと話をした方が良いんじゃない?」 「う、痛いところを……それにアリアさんが提案した話なのにそんなことって……」 多分今思い出した事なんでしょうね、思いつきで行動できるのは、見ていて危ういですけど、とても羨ましいです。 指摘するとアリアさんはアルスさんそっくりの笑い方で頭を掻きます。仕草もそっくりですね。静かで大人っぽい アルスさんと、明るくて子どもっぽいアリアさん。性格はあまり似ていませんが、根っこの部分ではとても似ているように思えます。 やっぱり兄妹なんですね。 「あはは……で、でも間違ったことは言ってないでしょ? 最近のラムリア、アルスの跡つけてばっかりで、 あんまり話は出来ていないみたいだし」 「あ、あ、あああ、あ、あ、跡つけているわけじゃないです!! じゃなくて……だってアルスさんが好きだって 気が付いてから、話そうとしても顔が赤くなってしまいますし、胸がいっぱいになってしまうんです。そんな状態で 話なんかできませんわ……」 「へー、私は恋なんてまだしたことがないから良く分からないけど、そんなに緊張しちゃうものなんだね」 何だかアリアさんに恋をしている男の子の皆さん、と二名の女の子が無性に可哀想になりましたわ…… 無知……いや、鈍感は罪ですね……まあそのことは置いておきましょう。修羅場になりかねない事柄へ無暗に首を突っ込むのは ごめんです。もちろんアリアさんの身に危険があれば別ですが……まあ大丈夫でしょう、根拠はありませんが。
888:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:36:41 ID:pEMPDM1S0 「んうー……でも話しかけてみなければ何にもならないんだし、一か八かチャレンジしてみれば?」 「そ、そうですね……でもどんな話をすれば……」 「別に難しい話をしなくても大丈夫だと思うけど、学校の話とか、悩み事とか……正直に話せば良いと思うよ」 悩み事、ですか……アルスさんのこと以外は……うぅ、嫌な事を思い出してしまいました。最近夜におやつを食べちゃって 体重が増えてしまっているんですよね……でも、これもアルスさんの事を考えているからなんですけどね、多分 アルスさんと上手くいかないから、そのストレスでついついおやつに手が出てしまうんです。うん、きっとそうです。 べ、別に責任転嫁をしているわけじゃありませんわ! 「……どうしたの、ラムリア?」 うぅ、どうやら顔に動揺が出てしまったようです。アリアさんが不思議そうな顔でこちらを見てしまっています。 「……まあ話の内容は兎も角、アルスと二人っきりになって思いっきり話せば、少しは今までよりも仲が良くなれるんじゃないかな」 「ア、アルスさんと二人っきりですか、ど、どうやって……?」 「えーと、あ! この前私を呼び出したときみたいに掲示板に依頼を書いてみれば?」 「……! それは良い考えですね!」 ゲームシステム的にアルスさんとアリアさん以外には掲示板の依頼を使わないですし……と、興奮のあまり思わずメタな発言を してしまいましたわ。私ったらはしたない。 「で、でもやっぱり緊張するので一緒に……せめてどこかで見ていてほしいですわ」 「駄目駄目、流石にそこまでやったら逆に意識しすぎちゃうでしょ、甘え過ぎるのは良くないしね」 (本当は面白そうだし、とっても見たいけど、そこまでやぼじゃないよ私は) 「う……それもそうですね……」 「だからさ、頑張って! アルスの方は私が上手く誘導してみせるからさ!」 アリアさん……私のためにここまでしてくれるなんて……本当に私は良いお友達がいて幸せです。 アリアさんが御膳立てをして、応援してくれているのですから勇気を出してアルスさんにアタックしてみます。 そしてラブラブになって、それはもう甘い甘い蜜月のような毎日を……
889:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:37:59 ID:pEMPDM1S0 「うふふ……ふふ♪ ふふふふふふ♪」 「えーと、それじゃあ早速準備をしようか……」 (ラムリア……顔赤くしているのは可愛いけど、くねくねしているのは凄く気持ち悪い) 数日後。 ――――――――――――――― ――――――――――― ――――――――
890:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:38:39 ID:pEMPDM1S0 「よーーーーしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし♪」 ふう……最後の一匹にブラッシングをし終わる。私の朝の日課である朝の日課モンスターへのブラッシング。モンスターと仲良くなるのは好きだけど、流石に いっぱいいるから大変だなぁ……それはともかく、今日は学校終わったら、宝石でも採りにダンジョンに行こうかな、 でもリーンやオルファス誘ってもダンジョンにはアルス以外、誰もついてきてくれないから詰まんないなぁ…… っとと、そういえばラムリアのアルスアタック作戦(命名アリア)はどうなったんだろう、あのあとバレット先生に見つかって 何日も手伝いさせられていたから結局ラムリアの様子見れなかった……何とかアルスに掲示板見に行くようには伝えられたけど。 全くバレット先生ったら! ちょっとリーンの目の前でバレット先生に悪戯で(嘘の)愛の告白したぐらいで、お仕置きするなんて酷いよ! ……いや、まあ、あの後なんでかリーンがショックを受けて、リーンのお母さんに報告して物凄い修羅場になったのは流石に 予想できなかったけど……よく考えたら……いや良く考えなくても私が悪いね、後でリーンにはホットケーキでも持って謝りにいこう。 バレット先生には塩じゃけね。 さて……と、ラムリアとアルスはどうなっているかなー、仲良くなっていると嬉しいんだけど…… 手とか繋いでいたりして♪ さてと、アルスはもう先に学校行っている筈だから私も行こうっと。 ――――――――― ――――――― ――――
891:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:39:11 ID:pEMPDM1S0 はぁ、はぁ……ぎ、ギリギリセーーーフ! なんとかチャイムが鳴る前に学校についた。 学校行こうと思って外に出ようとしたら、モコモコ五匹が甘えてくるんだもん、ついモフモフしちゃった。 今日こそ早く行こうと思ったのに、おかげでいつも通りギリギリになっちゃった。これ以上遅刻したらマナ先生に 宿題増やされちゃうよ……って、校門に入ったは良いけど教室行かなくちゃ! もう時間ない! 急いで後者に入る。廊下は走っちゃ駄目って良く言われるけど、誰も見ていないから走っても良いよね…… 本当は良くないけどさ。それは兎も角、教室まで全力疾走。しかし焦る気持ちで教室の入り口にたどり着いた私の 目にとんでもない光景が飛び込んできた。 「り、リーン!?」 入口のすぐそばでリーンが背中を廊下の壁に預けて、座っているかのように倒れていたのだ。 急いで駆けよる。どこか怪我をしているわけじゃないけど顔色がすっごく悪い。 「どうしたのリーン! 何があったの!?」 「ア、アリア……逃げて……教室に入っちゃ、駄目だよ……」 息も絶え絶えに、リーンは行った。どうやら教室で何かあったみたい。教室……ってことは、皆が危ない! リーン以外にもこの異常事態に巻き込まれている可能性があるかもしれない! 皆を助けるために、私は室内でも振り回しやすい片手剣を装備し、意気込んで教室の扉を勢い良く開けた。
892:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:39:43 ID:pEMPDM1S0 「……………………は?」 ロイが扉の前に倒れていた。オルファスが机に突っ伏してぐったりとしている。ムーとスーが、カノンが 力なく、壁に寄り掛かっていた。これだけを見ると、地獄絵図みたいだけど、教室の中心を目を向けると―― 「アルスさん、今日は一緒に私の家で、お勉強をしませんか? それともお買い物でも良いですね」 「うーん、そうだねー、ラムリアの行きたい所なら何でも良いよー♪」 私の兄と親友が、大量のハートを撒き散らしながら、イチャついていた。がっちりと手を握り合い、 殆んど抱き合うように身を寄せ合っている。お互い相手に集中しすぎて周りの惨状と、大きな音を立てて 入ってきた私の姿にも全く気が付いていないみたい。 教室の空気が異様に甘ったるく感じられて、意識を集中してみると教室内のルーンの状態が変化しているみたいだった。 信じられないけど、アースマイトのアルスと影響を受けたラムリアが、無意識に空気そのものを甘ーく変化させちゃって いるのかもしれない。 ……大好きな親友とアルスが、仲良くなったのは嬉しいけど、この甘ったるい空気が充満している教室に入るのは、 絶対嫌! ごめんね皆、私は逃げる。 「アルスさーん♪」 「ラムリアラムリア♪」 「はぁ……」 私が後押ししたとはいえ度が過ぎてイチャつく二人に、目眩を覚えた私は、ちょっと前のラムリアと同じように、 溜め息を吐いた。私の息までも砂糖のように甘くなっている気がして、気持ちが悪い。手ぐらい繋いでいたら良いと思っていた けど、あの様子じゃ、あの二人、チューとかしているんじゃ……とにかく、教室の外にいるリーンだけでも助けるために、 両腕で上げ、抱きかかえる。扉の前に倒れているロイが私に向かって、助けを求めるように手を伸ばしていたけど、 一刻も早く教室から離れたい私は、ピシャリと扉を閉めて、口の中の甘ったるさを水で清めるために食堂へ向かった。
893:◆EAGHfd50gHQi 2012/05/30(水) 23:40:11 ID:pEMPDM1S0 「おぼろろろろろろろろろろろろろろ!!」 どうやら先客がいたみたい。マナ先生が、ほとんどゲロを吐いているように、口から水を吐いていた。 うぅ……私も早く…… 「おぼろろろろろろろろろろろろろ……」 おわり
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