下
牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4
337:セレ 2011/12/27(火) 01:14:11 ID:b1Wv1naM0 「今日は一通だけだ」 郵便ポストを確認するマイスが呟く 「なになに…」 『マイスはん手をかしてほしいんよ。うちらの旅館の将来にかかわる大事なことやから! さくや』 「旅館の将来にかかわるって何のことだろう?」 一見、かなり大変なことのように思える しかし、最後に書かれている内容がそうとは思えないものなのだ 『集合場所:シアレンス大樹の畑』 「旅館のことで何でボクの畑なんだろう」 わからないが他に用もないので行くことにした 畑についたとき、そこにいたのは 「あれ?トゥーナ?」 「あっ……マイス」 「トゥーナもさくやによばれたの?」 「………(ふるふる)」 何のことだかわからないとトゥーナは首を振ってみせる 「今日 店番じゃない…だからマイスに会いに来た」 少しそむけられた顔はわずかに赤く染まっていた 「この時間によく畑仕事してるから………邪魔だった?」 「いや、そんなことないよ。 ただ、よくわからないけど、さくやが用があってくるらしいから」 入口に目を向けるとちょうど人影が現れた
338:ふたりの争い(2) 2011/12/27(火) 01:15:54 ID:b1Wv1naM0 「マイスはん来てくれたんや。助かるわ〜」 現れたさくやがマイスと、それとトゥーナに声をかけた 「あれ?トゥーナちゃんは呼んどったかな?」 「………呼ばれてない」 言葉の足りないトゥーナの代わりにマイスが先程までの流れを説明した 「へぇ たまたま遊びに来とったんか。まあ、ちょうどええか」 フム、と一人頷くさくや 「せっかくやからトゥーナちゃんにも手伝って貰おうか♪」 「………………?」 「そういえば、手紙にあった旅館の将来にかかわることって?」 大事なことならば少しでも人手が欲しい だからトゥーナにも手伝って貰うのだろうか 「いやな、モンスターのブラッシングの仕方教えて貰おう思うて」 「ブラッシング?」 「マイスはんには言ったことあるけど、うちは将来旅館を 人もモンスターも泊まれる旅館にするつもりや」 「その時、ブラッシングもできんようやったらモンスターはんも満足して貰えん思うて」 「へぇ色々考えてるんだね」 「当たり前や、立派な女将になるんやったらこんくらいやってかんと」 そう言いながら誇らしげに胸をはった
339:ふたりの争い(3) 2011/12/27(火) 01:17:17 ID:b1Wv1naM0 「それで……私は何を手伝えばいいの?」 普段は物静かなトゥーナが積極的であった 人とモンスターが友好的交流をするのは好ましい事なのだろう 「トゥーナちゃんはここで飼われてる マイスはんのモンスターにブラッシングしてくれればええよ」 「トゥーナちゃんはモンスターと仲良しやから上手いやろ?」 トゥーナは力強く頷いた 「ほんで、うちがその真似をする」 「僕はどうしたらいいかな?」 「マイスはんは、うちがしてあげるモンスターの気持ちを代弁してな」 「それならお安いご用意だよ」 そして三人は畑の奥にあるモンスター小屋へと向かった
340:ふたりの争い(4) 2011/12/27(火) 01:19:07 ID:b1Wv1naM0 モンスター小屋で二人がそれぞれモコモコと向き合った 「………〜♪」 「モコ〜♪」 なれた手つきでブラッシングをするトゥーナ 時折、手で耳を撫でたりもする モコモコも気持ち良さそうに身をあずけている 「モキュキュ!?」 「うわっ!?ちょっと動かんといてーな!」 うってかわってさくや たどたどしい手つきでブラッシングをしている 当然モコモコはおっかなビックリといったところだ 「さくや、もっと優しくしないと」 マイスが注意をする 「わかっとうけど、ブラシに毛がからまって…動かせへん」 なんとかしようとするさくや ブチッ 「「あっ」」 「……あ!」 毛がちぎれた 「モッ、モキュー!!」 もう耐えられんと言わんばかりに暴れだしたモコモコ ガブッ! 「あいたっ!!」 かかえていた さくやの手に噛みつき 飼い主のマイスの元へ走り寄っていった
341:ふたりの争い(5) 2011/12/27(火) 01:19:40 ID:b1Wv1naM0 「さくや大丈夫?」 「うー 痛いわー」 噛まれたところを舐めながら返事をかえす 「トゥーナちゃんのコより うちのコのほうが気難しいコやったんやろか」 「いや、モココよりモコルのほうが」 「どっちがどっちかわからんよ」 トゥーナがモコモコを抱えて二人に寄ってきた 「………やり方の問題」 「そうなん?」 「このコたちはからまりそうな毛をしてるけど 単純に上から下にながせばからまらない…」 「横にしたり、下から上だとからまる……」 実際に上から下にブラシを動かしながらブラッシングしてみせた するとモコモコは気持ちよさそうにした 「うちもそうやってたはずやけど」 「下までいった後上に戻す時、ちゃんとブラシを離してなかった」 「細かいところは自分じゃあ気づかないものだしね」 マイスがフォローにまわる 「あと力が強すぎる……」 トゥーナは的確な指摘を続けた 「うちが上手くできとらんかったのはわかったけど、 噛む以外になんか方法があったやろ」 「まあモコモコは喋れないし、行動でしめすしかないからね」 「………コク」 マイスの言葉にトゥーナも頷く 「喋れない………か」 何か考えこむさくや だが、次の瞬間明るい顔で声をあげた 「それや!」
342:ふたりの争い(6) 2011/12/27(火) 01:20:20 ID:b1Wv1naM0 場所を移して大樹の家 先程と同じくマイス、トゥーナ、さくや、といった顔ぶれだ 「で、何か思いついたみたいだったけど」 「いやな、喋れへんから悪くても伝わらんのやろ?」 「まぁそうだね」 「やったらマイスはんをブラッシングしたらええんや!」 「え!?」 「…!」 マイスとトゥーナは目を見開いた 「ちょ さくや!?」 「マイスはんやったら喋れるし噛みつかんやろ?」 「それはそうだけど…」 「もう乗りかかった船や、変身しい♪」 すでにマイスには拒否権はなかった だが、そんなマイスの目にトゥーナがうつる 理由はわからないが、あきらかに機嫌が悪くなっている (トゥーナ、つき合わせてゴメンね) (マイスは悪くない…) 目はマイスに向いておらずさくやを睨みつけている (きっと さくやなりに必死なんだよ手伝ってあげよう) (………。) 少し考えこんだ後コクリとひとつ頷いた なぜかうっすら頬を染めて
343:ふたりの争い(7) 2011/12/27(火) 01:21:14 ID:b1Wv1naM0 「ほんなら始めよっか」 ブラッシングの邪魔になるであろう 帽子やスカーフを取り外した金モコマイス 「力をいれすぎず、優しくしてね」 「わかっとうて♪まかしとき」 かなり慎重にブラッシングは始まった からまないように、と、かなり集中しているようだ そのせいか力は相変わらず強めだった (まあ慣れてきたら自然になおるかな?) 集中しているようなので少し我慢することにした 二人をみていたトゥーナが口を開いた 「頭撫でられたり、喉を撫でられるのがいい……」 「へぇ、そうなんや」 マイスが目を向けるとトゥーナは見つめてきていた 少しすると顔を赤くし、やや伏せた それでも時折チラリとマイス見たりしていた (なにか言いまわしが妙だし、もしかして…) (今のはさくやへのアドバイスじゃなくて僕への要求!?) マイスが考えていることを読み取ったかのようにトゥーナは頷いた 「頭はともかく喉はどうやろ?」 二人のやりとりに気づいてないさくやは ひとり疑問をもらした
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
更
(
携帯からメールで投稿する
)
牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4 http://www.usamimi.info/~miyatake/cgi-bin/test/read.cgi/bmr/1313075259/l50