下
牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4
639:あの依頼の先に 2012/03/13(火) 11:14:46 ID:uxjKrGR30 「それで、トゥーナの用事はなんだったの?」 「…あっ」 トゥーナは忘れてたと言わんばかりに声をもらした 「最近、ガジが元気なくて……」 「ガジさんが?」 コクリと頷き言葉をつづけた 「あたしから聞いてみたけど『なんでもないサ』って」 「でも気になるんだね」 再びトゥーナは頷いた ガジは行き場の無かったトゥーナに住む所と仕事を与え トゥーナが結婚するまで面倒をみてくれた鍛冶屋だ みなしごのトゥーナにとっては家族同然の存在、 それは心配になりもする 「でも、今日会ったときは普段通りだったけど」 「それは あたしが話した後だったから」 ケチャップで汚れたララの口元を拭いながらマイスは考えた が、特にガジが元気がない原因は思い浮かばなかった 「とりあえず 明日の朝一に行ってみるよ」 「うん、お願い」
640:あの依頼の先に 2012/03/13(火) 11:15:26 ID:uxjKrGR30 **翌日** マイスは鍛冶屋へむかい歩いていた お弁当は持ってきていない 昼にプリベラの森の花畑でトゥーナとララに会う約束をしており そのとき、みんなで食べる予定なのだ 「それにしても…」 原因は何か 一晩たって思いついたのが 1,『武器か何かの装飾に迷っている』 2,『注文が少ない』 3,『トゥーナがいなくなって寂しくなった』 とはいっても3つとも現実的でない 1はこれまでにそんなことはなかったし、トゥーナに言えるはず 2は今に始まった話でないし、ガジは全然気にしていなかった 3は一年たった今、限りなく可能性は低い 「やっぱり直接 聞いてみないとわかんないな」 マイスは鍛冶屋の扉を開けた
641:あの依頼の先に 2012/03/13(火) 11:15:55 ID:uxjKrGR30 **鍛冶屋『ガジ屋』** 「おはようございまーす」 マイスの挨拶が店内に響きわたった しかし、その声に返事は無かった とはいっても、これはよくあることなのだ。 特にガジだけで店番のときは 問題はマイスの声以外に音が無いことだ なぜなら ガジが反応を返さない時は鍛冶に集中しているからで、 ハンマーの音が響かないのはおかしいのである 店の右奥に視線を移すと鍛冶用の炉の炎が煌々と辺りを照らし、 壁にひとつの人影をうつしだしていた 「ガジさん!」 マイスは歩みよりながら声をかけてみた が、天井を見上げるガジに反応はなかった 「おはようございます!!」 「うぉ!?」 すぐそばで大声を投げかけると、さすがに反応した 焦ったように少々手足をばたつかせながら、マイスに向き直った 「やア おはよう、今日は一段と威勢がいいナ」
642:あの依頼の先に 2012/03/13(火) 11:16:18 ID:uxjKrGR30 「どうしたんですかガジさん、なんか変ですよ」 マイスの言葉にガジは首をかしげて言った 「そうカ?」 「そうですよ!トゥーナも元気がない、って心配してましたよ!」 昨日のトゥーナの様子を伝えると、ガジは苦笑いをもらした 「そんなにカ…それは悪いことしたナ……」 「でもナァ…」とくちごもる 「やっぱり トゥーナにハ言えないかナ」 「どうしてですか!?」 「まぁ 落ち着けっテ」 マイスを制しながらガジは作業場のすみの 机の上に用意していた水を一杯飲んだ 「そのかわり、マイスに相談してみようかナ」 「いいですけど…」 自分にできて、トゥーナにできない相談ってなんだろう? マイスはそう思った
643:あの依頼の先に 2012/03/13(火) 11:16:50 ID:uxjKrGR30 『オレは慣れてるけどマイスは熱いだろうからナ』と、 場所を炉の前から店のカウンターに移した 「ん〜、まず どこから話したらいいカ……」 いつもと違ってやけに口の動きが鈍いガジ 「その…だナ……エリザさんのことなんだガ」 マイスはここでわかった なぜガジが元気がなかったのかを 今現在、エリザはガジが贈った婚約指輪をつけている まあ、色々な経緯をたどった末に、なのだが… 「エリザさんとうまくいってないんですか?」 「イヤ、特にそういうわけでもないヨ。 週に2回、多ければ3回 一緒にでかけてるしナ」 「じゃあ…?」 ガジは頭を一・二度かき、ゆっくりと言った 「あれから 何も進展がなくてナ……それで、ちょっと…」 「不安になったんですか」 その言葉にガジは頷いた 『あれから』とは婚約指輪を渡したときだろう
644:あの依頼の先に 2012/03/13(火) 11:17:12 ID:uxjKrGR30 始まりはガジの相談からだった はたから見るとまる分かりな ガジのエリザへの恋心を打ち明けられ 「どうしたらエリザさんにお近づきになれるか」 とマイスはきかれた 普通に「話しかける」と言うと、 「後ろから忍んで…」などと勝手に妙な解釈をされた 次に「プレゼントを」と言うと、 「したことはあるけど、交換だと思われて服が増えた」とのこと なので思いきって「婚約指輪を渡すのは」と提案した それくらいじゃないと好意に気づかれないだろう、と 考えたすえ、ガジは婚約指輪を作り 渡すことにした 指輪を作るまでは良かった 細部まで魂の込められた素敵な婚約指輪ができたのだから 問題は、エリザにその指輪を渡したときだった 極度の緊張からガジはエリザにろくに何も伝えず、 渡すだけ渡して、その場から去ってしまったのだ これでは指輪に込められた意味などわからないだろうと マイスはあきらめたのだが… 「これは………婚約指輪ですね♪」
645:あの依頼の先に 2012/03/13(火) 11:17:38 ID:uxjKrGR30 その言葉はエリザの口から放たれた 奇跡的に伝わったのだ!! とマイスが喜んだのもつかの間 「でも、これでどうやって服を作ってあげたらいいのかしら…」 婚約指輪であってもエリザには プレゼント交換としか受け取られなかった しかし、話はそこで終わりはしなかった 後日、ガジのもとに訪れたエリザ 彼女の手には服は無かった 婚約指輪から服の製作の中でエリザが導きだした答え それは 「この指輪をつけた私が仲良く一緒に歩くことで 服、コーディネートの一部として上手く当てはまるのでは」 という トンデモなものだった エリザがあっているようで間違っている結論をだしたおかげで 二人はおつきあい?をすることとなったのだ
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
更
(
携帯からメールで投稿する
)
牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4 http://www.usamimi.info/~miyatake/cgi-bin/test/read.cgi/bmr/1313075259/l50