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牧場物語・ルーンファクトリー総合エロパロ Part4
102:名無しさん@カブ好き2011/10/27(木) 02:19:37 ID:cyiFpTWkOAAS
「エレナの様子がおかしいって?」
教会広場の市場。
客の少ない時間帯に、ジェームスがジョーに愛する妹のことで相談を持ち掛けた。
「そうなんだ。仕事の時以外は部屋に篭りがちになってしまってね。
それで時々、部屋の中から苦しそうな声が漏れ聞こえてくるんだ」
「おいおい、もしかして病気とかじゃないのか?」
「や、やっぱりそうなのかな!?アイリスに診てもらうよう言うべきだよな!?」
ジョーの言葉にジェームスが取り乱す中、パタリと本を閉じる音とフーというため息が二人の間に割って入った。
「あ…ジャスリンさん、聞いてたんですか」
「…それは本気で言っているんですか」
ジョーとジェームスは、それぞれの売り場についたまま話をしていた。
その状況で、間に挟まれているジャスリンに聞こえないはずがない。
「ジェームスさん」
「は、はい」
ジャスリンは敷物の上に座ったまま、ジェームスの方へ向き直る。
急に改まったジャスリンに、ジェームスも思わず背筋が伸びる。
「子持ちのおばさんとして、少しだけ偉そうなことを言わせてもらいますね」
「ぜ、是非」
ジャスリンは眼鏡をずり上げると、にっこり優しく微笑んだ。
「子供っていうのは、親や周りが思うよりもずっと早く育っていくものなんです。
特に、女の子は」
「……は?」
「心配する必要はありません。その内に治まるものです。
でも、勝手に部屋を覗いたりはしない方がいいですよ。
それがお二人兄妹の良好な関係のためです」
そう言ってジャスリンは、再び分厚い本へと目を落とした。
「…それで終わりですか!?
ちょっとよくわからないっていうか、本当にそれでいいのかっていうか…」
「ま、まあ、ジャスリンさんがそう言ってるし、もうしばらく様子見た方がいいってことじゃないか?」
ですよね?といった疑問を乗せたジョーの視線に、ジャスリンは意味ありげに笑ってみせた。
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